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  • 大手キャリアユーザーが考える乗換え希望格安通信はやはり大手集中だった

格安通信サービス、いわゆる格安SIM・格安スマホは徐々に認知度を上げ、多くのスマホユーザーがその存在を「知っている」ようになり、「興味がある」「乗り換えたいと思っている」と考えているユーザーも少なくありません。

しかし一方では、大手キャリアが割安なプランを導入したり、iPhoneを半額で購入できる仕組みを提供、さらに自社サブブランドやグループ内MVNOによるグループ離脱の防止策も高価を表しており、格安通信会社が楽に大手キャリア及びグループ会社からユーザーを奪えるような甘い状況でないのも確かです。

総務省は、昨年末から今年春にかけての「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」を通じて、しきりに格安通信会社の支援を行い、大手キャリアの寡占状態を打破・緩和しようと躍起です。

※「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」については過去記事『<a href=” https://network-fantasia.jp/mvno/hikaku/1335/” target=”_blank”><u>大手キャリアのサブブランド優遇問題に出した総務省の結論とは</u></a>』をご参照ください

 

先ごろ6月6日にも、総務省の総合通信基盤局から大手キャリア3社に対して「携帯電話事業者間の競争促進に関する指導」を行いました。

その概要は以下の通りです。

・MNP(Mobile Number Portability)手続きの円滑化
WEB上でMNP手続きを行えない事業者に対してWEB開設を求める等、格安通信会社への乗換  えの敷居を下げる事を強く求めました。

・2年縛り25~26か月目の問題
大手キャリアの2年契約自動更新プランに関して、2年経過以降の解約・MNP転出時に「解約金(違約金)」あるいは25~26か月目のプラン料金を支払う現状を問題視し、是正を求めました。

・KDDIのiPhoneテザリングの問題
現状、グループ会社であるUQmobile(一部機種)以外ではiPhoneテザリングができない状況の早期解消を求めました。

・Softbankの端末割引の指示の問題
Softbankが販売店に対して端末の割引額を指示していた事実を認定し、指示の中止と再発防止策の策定・報告を求めました。

こうした状況の中、MMD研究所による「大手3キャリアユーザーの格安SIM検討サービス調査」が実施され、大手キャリアユーザーの格安通信への乗換え検討の状況が報告されました。

出典:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1712.html

 

大手3キャリアユーザーの格安SIM検討サービス調査とは

この調査は、

  • 15歳~70歳の大手キャリアユーザー
  • スマートフォンを所有
  • 2019年4月までの1年以内に格安SIMへの乗換えを検討

している男女1,077人を対象に行われた調査で、調査期間は2018年5月28日~5月31日でした。

乗換時期を「今後」と広げ過ぎずに、「2019年4月までに」と約1年間弱に限定していることで、暗然と乗り換えてみようかな…というよりは、具体的に更新月を待っていたり、乗換え先を検討している等、より具体性のある乗換え希望ユーザーの意向を聞く事ができるのではないか思います。

 

また、調査年齢も広範で、1歳時には3Gスマホが登場、5歳時には初代iPhoneが発売された15歳から、携帯電話の買取り制度が開始された1994年には46歳、3Gスマホの登場2004年には56歳だった70歳のシニア世代まで、世代間による通信や端末への考え方も多岐に渡る調査が可能だったと考えられます。

 

同じ「スマホ所有者」という括りであっても、物心ついたころには4GLTEスマートフォンが当たり前だった世代と、3G携帯~3Gスマホと進化し、NTTドコモがLTEサービスを開始した2,010年には62歳となっていた現在の70歳のユーザーでは、当然、スマホや通信への考え方も異なるはずです。

 

こうした広範な世代のユーザーが、格安通信への乗換えについてどのような意向を持っているのが非常に興味深いものがあります。早速、以下で調査結果をみてゆきたいと思います。

以下は、本調査時の質問内容です。

==(以下抜粋)=====

調査全設問項目

Q1 あなたが現在、メインで利用している大手携帯会社を教えてください。

Q2 あなたが現在、メインで利用しているスマートフォンの機種を教えてください。

Q3 あなたが現在、検討している格安SIM/格安スマホの購入時期を教えてください。おおよそで構いません。

Q4 あなたが格安SIM/格安スマホを検討している理由を教えてください。

Q5 あなたが現在検討している格安SIM/格安スマホサービスを最大3つまでお答えください。

Q6 前問で検討していると回答されたものの中でも最有力候補の格安SIM/格安スマホサービスを1つだけ教えてください。

Q7 前問で最有力候補と回答された格安SIM/格安スマホサービスを検討している理由を教えてください。

Q8 あなたが格安SIM/格安スマホを検討する上でそれぞれ重視する点を教えてください。

Q9 あなたが格安SIM/格安スマホにまだ乗り換えていない理由は何ですか?

Q10 あなたが検討している格安SIM/格安スマホを挿すスマートフォン端末を教えてください。

==(抜粋ここまで)===== (抜粋424文字)

 

格安SIM購入検討時期について

 

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1712.html

 

「来年4月まで」と区切られた中でも、「2018年以内」と回答したユーザーが58.8%で最も多く、2番目の「次期は未定」のほぼ2倍となっています。

2018年中に…というのは、同じ2018年でも様々な時期が考えられます。

「今すぐに「今月~来月中」にと考えるユーザーもここに含まれますし、漠然とは「早めに」と考えているユーザも含まれるでしょう。

 

また、例年9月に発表される「iPhone発売を機に」と考えるユーザーもいるかもしれません。

大手キャリアで発売に合わせてiPhoneを購入したユーザーは、10月~11月が更新月になりますし、注文のタイミングによっては購入が10~11月にずれ込んでいれば、更新月も11~12月になります。

さらには夏と冬のボーナス時期に、端末購入を伴った乗換えを考えているユーザーもいるかもしれません。

 

一方で、年を超えて「来年1月~4月」の回答が少ないのは意外です。

卒業~入学、入社を機に契約したユーザーが多ければ、この時期の乗換え意向が多くなりそうですが、実際には12.4%に過ぎません。

前述の9月発売となるiPhoneは、グローバルと比率が逆転しており6割超のシェアを誇りますので、卒業~入学シーズンの3~4月が更新月と言うユーザー比率はあまり高くないのかもしれません。

 

また、割高な大手キャリア料金を払い続けるより、更新月まで3~4カ月以上であれば、格安通信に乗り換えてしまった方が、解約金(違約金)を勘案しても、料金差で総支払額で割安になると考えるユーザーも年内乗換えと会としているのかもしれません。

 

格安SIMを検討している理由とは

 

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1712.html

 

こちらでは、大手キャリアから格安通信への乗換え理由がまとめられています。

1位:現在の料金が高いから 75.1%

2位:2年縛り自動更新があるから 31.8%

3位:格安SIMでも大手で安心できるから 24.9%

4位:周りに使っている人が増えたから 19.8%

5位:自分にあったプランが選べたから 16.2%

6位:家族や友人知人の勧めがあったから 12.9%

7位:ネット上の評判が高かったから 10.7%

8位:店舗での取扱いが増えてきたから 8.3%

9位:ネット広告でよく見たから 7.4%

10位:TVCMでよく見たから 5.7%

11位:雑誌の記事で評判が良かったから 4.1%

12位家族でシェアできるから3.9%

13位:店員のお勧めがあったから 1.8% (引用242文字)

 

第1位はダントツで「料金が高いから」でした。

例えば、容量5GBのプランで比較してみると、大手キャリアでは基本的なプランで「5分かけ放題」と「5GBパック」で6500円程度となるのに対し、格安通信では「容量5~6GB 通話プラン」に「10分かけ放題」を付加して3,000円前後となるケースが多く、やはりかなり大きな料金差があります。

さらに格安通信には、「低速モード」「カウントフリー」など、高速データ容量を節約する仕組みやオプションが用意されており、5GBプラン→3GBプラン等のように1クラス下のプランでも容量が足りるといったケースも見受けられ、料金額の対比だけではない差もあり、そうした支払額の安さといった部分にユーザーが注目していると言えます。

 

乗換え動機の第2位は「2年縛り+自動更新」です。

冒頭の総務省の指導にもあるように、大手キャリアのプランは2年間拘束された上に、自動更新するために2年間ピッタリで解約・MNPする事ができず、25~26か月目の月額料金か、違約金を支払わなければならない点に非常にユーザーの不満が集まっていると言えます。

MVNOでも拘束はあるものの、通話プランでの「最低利用期間1年間」が一般的です。契約から1年間のみ拘束され、この間の解約・転出は解約金がかかりますが、自動更新をしないので、それ以降の拘束はありません。

こうした自由に通信会社を選べる事を求める機運がユーザー間に広がっていると考えられます。

 

第3位は「格安SIMでも大手で安心」と約25%のユーザーが回答しています。

格安SIMの大手というと、SoftbankサブブランドであるY!mobile、KDDIグループMVNOであるUQmobile、ユーザ数TOP5の楽天モバイル・OCNモバイルONE・IIJmio・mineo・NUROmobileといったところでしょうか。

特に、TVでもネットでも連日大量の広告を発信しているY!mobileとUQmobile、破綻したFREETELを吸収してMVNOでユーザー数トップに躍り出た楽天モバイルを想定するユーザーが多いようです。

 

4位:周りに使っている人が増えたから

6位:家族や友人知人の勧めがあったから

7位:ネット上の評判が高かったから

については、まさに格安通信の認知度が上がり、それによって利用者が身近となり、周囲に利用者が増え、親族知人友人からの勧めも増え、ブログやSNS等で肯定的なコメントが増えた事を表しています。

 

特に注目したいのが、

3位:格安SIMでも大手で安心できるから

8位:店舗での取扱いが増えてきたから

9位:ネット広告でよく見たから

10位:TVCMでよく見たから

です。

これらの乗換え動機は、Y!mobile・UQmobileを想定した意見のように見えます。

やはり大手キャリアと深い関係にある両社は大手である事は確かですし、au・Softbank店舗での併売や、量販店のスマホ売り場での展開などで他社MVNOと比べれば両社の店舗を見かける機会は多いはずです。

さらに、日々放送されるTVCMや、ポータルサイトの目立つ場所等のネット広告など、両社のロゴを目にする機会は他社に比べて圧倒的に多い状況です。

 

これらの格安SIMへの乗換え動機は、格安SIMの認知度が上がり、周囲に利用者が増えると同時にお勧めされる機会も増える中で、ユーザーは大手の安心感や、店舗での相対サービスを求め、メディアでの露出により親近感を持っているサブブランド・大手グループMVNOを想定した乗換え意欲を持っている様子が見て取れます。

 

大手3キャリアユーザーが検討している格安SIMサービスは

前項のような動機によって選ばれる乗換え先にはそうした特徴がよく表れています。

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1712.html

 

NTTドコモにはサブブランドやグループ内MVNOが存在しないため、ドコモ回線を使用しているMVNOの中から楽天モバイルが多くの支持を集めています。

その支持理由は、「楽天ポイントが使えるから」「楽天のサービスをよく使っているから」といった、他社にはない理由が含まれており、Y!mobileやUQmobileとは異なる視点で選ばれている事がわかります。

さらに、「低速でもある程度の動画再生ができそう」と、楽天モバイルの通信速度が決して速くはない事を理解した上で、あえて楽天モバイルを支持するユーザーもいる事がわかります。

 

auのユーザーの乗換え先希望第1位は、同じKDDIグループのUQmobileがトップとなっていますが、同じKDDIグループのBIGLOBEモバイルへの支持が高くないことから、単にKDDIグループだからとUQmobileを選んでいる訳ではなさそうな様子が見受けられます。

やはりMVNO最速と言われる通信速度や品質なども勘案した上でUQmobileを選んでいるようです。

またUQmobileへの乗換え理由で、au端末をそのまま(SIMロック解除なしに)利用できる事を挙げるユーザーが多いのが特徴的です。

しかし一部機種では、au→UQmobileであってもSIMロック解除が必要な端末もあるので、その辺りの説明が正しく理解されているのか気になる処です。

 

Softbankへの乗換え先ナンバー1はサブブランドであるY!mobileです。

ただその理由で、「ソフトバンク回線を乗換えでお得」「現在、Softbankを使っているから」には若干の疑問を感じます。単に料金がお得になる…というだけの意識であれば問題ありませんが、UQmobileと違って、Y!mobileではSoftbank端末をSIMロック解除なしには使用できません。

従って、SIMロック解除対象前の端末はY!mobileでは使用する事ができず、新たな端末購入が必要となるため、必ずしも支出面で有利とは言い切れない面があるのですが、その辺りの説明は明確にされているのかが気になります。

 

UQmobileもY!mobileの乗換え理由には、auショップやSoftbankショップでのスタッフ説明を鵜呑みにしているような項目がいくつか見られるのが気がかりなところです。

 

Y!mobileとUQmobileは、料金的には他社MVNOよりも若干割高な設定ですが、それでも大手キャリアよりもかなり割安な料金と、大手キャリア並みの通信品質や通信速度、端末ラインナップなど、大手とMVNOの良い所取りのような仕組みに注目が集まっており、人気が高まっているのは事実です。

従って、乗換え希望先の上位になる事は決して意外ではありませんが、具体的な理由を読むと、正しい説明や理解が行われているのか、少々心配になるのも確かです。

 

楽天モバイル・UQmobile・Y!mobileの通信速度は

上位TOP3に選ばれた3社の通信速度を比較してみます。

 

■楽天モバイル(ドコモ回線)

https://kakuyasu-sim.jp/speed/rakuten-mobile-co?mon=2018-05

こちらは、「https://kakuyasu-sim.jp/」で実際に計測された2018年5月の平均速度です。

朝の通勤通学時間8時台を除き、深夜帯から午前中まではそこそこの速度が出ていますが、昼12時台、夕方17時以降~深夜まで低速状態が続いています。

「低速でもある程度動画が見られそう」というユーザーの期待に応えられているかどうか若干疑問ではあり、楽天モバイルは通信速度で選ぶMVNOではないように思います。

ユーザーが指摘している通り、楽天のサービスとして、ポイントが貯まる、ポイントで支払えるといった「楽天経済圏」の一環として利用するのが正しい選択理由かもしれません。

 

■UQmobile(au回線)

https://kakuyasu-sim.jp/speed/uq-mobile?mon=2018-05

こちらはUQmobileの2018年5月の時間ごとの平均速度です。

全ての時間帯で15Mbps超の速度を安定的に出しており、MVNO最速と言われるだけの事はあります。

総務省の検討会の場でも、「一定の速度を維持するのは会社としてのポリシーである」とまで言うUQmobileですから、こと通信速度に関しては並々ならぬ入れ込みかたを感じます。

これだけの速度が出ていれば、どんな状況であっても困る事はないはずです。

 

■Y!mobile(Softbank回線)

https://kakuyasu-sim.jp/speed/ymobile?mon=2018-05

 

こちらはY!mobileの2018年5月の平均速度ですが、全ての時間帯で10Mbps以上の速度を出しています。

2016年当時にはY!mobileの方が若干上回っていた速度ですが、現時点ではUQmobileの方が若干速めの速度が出ているようです。しかし、10Mbpsを超えた速度での3~4Mbpsは実質的にほとんど体感できませんので同等と考えて構いません。

料金も、かけ放題に2・6・14GB容量を組合わせた2年契約+自動更新のプランで酷似していますが、Y!mobileには余ったデータ容量の翌月繰り越しや、低速モードのサービスがなく、Softbank版スマホをSIMロック解除なしには利用できない等の点が、MVNOの立場であるUQmobileとの違いとなっています。

Softbankからの乗換え時に、そうしたデメリットもきちんと説明されているでしょうか。少々心配です。

 

その他のMVNO

Y!mobile・楽天モバイル・UQmobileのTOP3以外の格安SIMは支持が一段低いように見えます。

全体として、mineoが唯一20%近い以外は、全てのMVNOが1ケタとなっています。

この辺りは、ユーザー満足度No.1のmineoの面目躍如といった様子です。

また。LINEモバイルもSNSカウントフリーが支持されているのか、キャリアに関わらずコンスタントな支持を集めています。

 

また登場するMVNOも固定的で、mineoを筆頭に、イオンモバイル・LINEモバイル:OCNモバイルONE・IIJmio・BIGLOBEモバイル・DMMmobileのみとなっています。

キャリアが変わっても順番と支持率が若干変動するものの、NUROmobileやNifMo等の別MVNOが顔を出す事はなく、TOP3集中意外にも、TOP10集中の状況でもあるようです。

 

キャリア別に見てみると、NTTドコモユーザーではドコモ回線を使用する楽天モバイルとOCNモバイルONEの支持が多くなっていますが、au・Softabnkユーザーでは、UQmobile・Y!mobile以外の同回線MVNOの支持が特別高いと言った状況はありません。

また、mineo・イオンモバイル・BIGLOBEモバイル等はドコモ回線・au回線両方のサービスを提供するマルチキャリアである事から、コンスタントに支持が高い傾向が見て取れます。

そうした意味では今年3月にソフトバンクグループ入りしたLINEモバイルが、Softbank回線を使ったサービスをリリースする事でマルチキャリアとなる事から、カウントフリーサービスと相まって、指示を増やしそうな気配です。

ただこれらのMVNOは全て、通信速度においてY!mobile・UQmobileに及ばない事から苦しい戦いである事は否めません。

 

利用端末について

 

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1712.html

 

乗換え後に格安SIMを指すスマホについての質問では、「元々所有していたスマホ」をそのまま使用するとの回答が最も多く、次いで「今使っているスマホをSIMロック解除して使う」とする意向が多数でした。

この2つを合わせると、50.0%のユーザーが現状手元にあるスマホを流用するとしており、いずれの形にせよスマホを新たに購入するとするユーザー34.2%を上回っています。

 

この集計から「まだ決めていない」「その他」を除いた「端末の用意を想定している数」を分母として換算した場合、手持ち端末の流用は59.4%になり、新規購入は40.6%となります。

やはり月間のプラン料金、利用料金を削減したいと考えるユーザーが最も多い事からすれば、端末を新たに購入して支出を増やすのではなく、手持ち端末を活用して新たな出費を抑えたいと考えるユーザーが多い事は納得がゆきます。

 

まとめ~大手3キャリアユーザーの乗換え動向から見える事

確かに、以前よりも格安通信の知名度が上がり、大手キャリアの割高な料金や、2年契約+自動更新の契約スタイルを嫌って格安通信への乗換えを検討するユーザ層は確実に増加しているように感じます。

しかしその一方で、大手キャリアの割安な新料金プランやサブブランド・グループMVNOの攻勢などで、一時ほど目覚ましいユーザー数の増加を見せられないMVNOである事も事実です。

その上、FREETELが破綻して「MVNO大丈夫か?」と思わせ、楽天モバイルのキャリア指向は「やっぱりキャリアなんだ」と思わせ、mineoは苦しい通信速度に対して無断で最適化を行いユーザーの反感を買ってしまう等、MVNO自らが逆風を吹かせているように見えなくもありません。

そんな状況の中、ユーザーが志向するのは、大手の関連が濃厚で安定感と安心感があり、通信速度等や端末ラインナップでは大手並みでありながら、料金的はMVNOに拮抗するサブブランド・大手グループMVNO~つまりY!mobile・UQmobileである事が、今回の調査の中で見え隠れしています。

少なくとも、大手キャリアユーザーのうち、この1年以内に格安通信に乗り換えようと考えるユーザーの多くは、乗換え先にY!mobileとUQmobileを想定している事は間違いありません。

MVNO各社と総務省の思惑を余所に、MVNOが求心力を失いつつあり、かつての勢いを失う一方で、徐々にサブブランド系が力をつけ、人気を集めつつあることはこの調査結果にも如実に現れているように見えます。

 

ただ反面、乗換えを検討するユーザーの乗換え理由や動機は、ショップでの説明やお勧めトークを鵜呑みにしているように思われる部分も少なくなく、せっかく乗換えても初めに得ている情報が間違っていたり、偏った見方であった場合には、ユーザーの希望に沿わない乗換えが行われてしまう可能性がある懸念も持ちます。

サブブランド系をチョイスする事は決して悪い事とは思いませんし、確かに、料金とサービスの質のバランスは高度にまとまっており、筆者自身も知人友人・家族にお勧めするケースが多々ありますが、ショップスタッフも含め、公平な立場で偏りのない説明が不可欠ではないか…そんな思いを強く抱きました。

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