•  
  •   
  • iPhoneの緊急電話・通報/SOS機能まとめと子どもの危機にSIRIに通報してもらう方法

日本は、四季折々の自然に恵まれ、美しい景観や美味しい食べ物など、自然が身近な国です。
しかし、その一方では地震や台風、猛暑に干ばつなど、自然の猛威に晒される機会も少なくありません。
さらに、交通事故や病気やケガなども含め、警察や救急に頼らざるを得ない場面も多々あります。

iPhoneにはそうした緊急の場面での通報を補助してくれる機能が搭載されています。
今回は、イザという時にせっかくの機能を活かせるよう、iPhoneの緊急通報機能を再チェックしておきましょう。

スマホで緊急通報するためには

iPhoneを含む全てのスマートフォンで「110番(警察)」「118番(海上保安庁)」「119番(救急)」の緊急通報や、その他の3桁通話をするための必須条件がありますが、お分かりになりますでしょうか?

それは、「通話機能搭載の通信SIM」です。

ごく一般的な電話機能が付いた通信SIMですので、NTTドコモ・au・Softbankの大手キャリアをご利用のユーザーの多くは、特に意識しなくても電話による通話が可能なスマートフォンをお使いだと思いますが、格安通信をご量のユーザーの中には、イザと言う際に緊急通報ができないケースもあるので注意が必要です。

それは、お使いのSIMが「データ専用」の場合です。
データ専用SIMには、一般的な電話機能はありませんが、インターネット回線を使った通話が可能な「IP電話」や、LINEなどのSNSアプリの通話機能などを使えば、家族や友人との通話は可能です。このため、割高な通話SIMではなく、データ専用SIMをメイン回線で使用されている場合があります。

 

しかし、IP電話やSNS通話機能では、緊急通報を含む3桁通話はできない仕組みになっている事をご存知でしょうか?
データSIMだけでスマホを運用している場合、最悪、目の前に救急搬送が必要な人がいても救急車を呼ぶ事ができない…といった事が起こり得ることを想定されていますでしょうか。
もちろんこれは、ご自身が一人でいる時に具合が悪くなっても、救急車を呼ぶ事ができない事も意味します。

 

もしこうした状況を回避したいとお考えであれば、スマホを1台のみ利用する場合の契約回線は、通話が可能なSIMを選ばれる事を強くお勧めします。

 

最少コストで通話可能なSIMを持つには

実際に通話した際の料金を別にすると、大手キャリアにおける、スマートフォン向けプランの通話機能の月額料金はおよそ1,000円程度です。格安通信会社における、スマートフォン向けプランの通話機能の月額料金の相場は700円程度です。
ただし、いずれの場合も最低限の通信容量の契約が必要ですので、最低でも、大手キャリアで4,000円ほど、格安通信会社で1,000~1,200円程度は必要になります。

これに対して、格安通信会社のデータ専用プランでIP電話を利用する場合には、最少1GB前後の容量であれば月額500円程度のコストで済ませる事が可能であり、コストを重視するユーザーの中には通話機能を持たないデータ専用SIMのみで運用する方が少なくありません。

しかし、前述のように緊急通報の重要性や緊急性を鑑みれば、通話機能を持たないスマホのみの運用には非常に大きな不安とリスクが付いて回ります。
もし、どうしてもデータ専用SIMでコストを抑えたいという場合には、「0SIM」の併用の検討をお勧めします。

 

0SIMとは

「0SIM(ゼロシム)」は、Sony系の格安通信会社である「NUROmobile(ニューロモバイル)」が提供する従量課金制の通信プランです。
「0SIM」の特徴は、その名の通り月間の通信量が500MB未満の場合には月額料金が無料となることです。

この0SIMに通話機能を付加する事も可能で、月額700円で通話SIMを運用する事ができます。
月間の通信を499MBまでに収めれば、通信料金の請求はなく、通話SIMの基本料700円のみで運用可能です。

 

さらに、NUROmobileには、「NUROモバイルでんわ」という半額通話サービス(アプリ)があるので、通常の通話料金20円/30秒が半額の10円/30秒で通話する事ができます。さらに月額850円で「10分かけ放題」のオプションもありますので、通信はデータ専用SIMで賄い、通話は0SIMで…という使い分けで月額コストを最小にする事が可能です。

 

iPhoneの緊急時対応機能~iPhoneの緊急通報機能

 

iPhoneには緊急時にユーザーを補助する機能が搭載されています。
ロックしたままで緊急通報が可能な機能や、iPhoneの持ち主を救うためのデータを閲覧する機能等です。
これらの機能の存在を知り、操作方法・使い方を理解しておく事が重要です。

 

iPhoneの緊急通報機能とは

通常の場合、iPhoneから電話をかける場合には、まず本体のロックを解除する必要がありますが、緊急時にはロックしたままで「110番」「118番」「119番」への通報を可能にする緊急通報機能が搭載されています。

 

iPhoneのロックを解除するためのパスコード入力の画面の左下「緊急」をタップすると、緊急電話という画面が現れ、テンキーと発信ボタンが表示されます。
ただし、この画面から発信できるのは「110番(警察)」「118番(海上保安庁)」「119番(火事・救急)」の3種類のみです。因みに、他の番号を入れても動作しません。

また、緊急電話画面の左下「*メディカルID」をタップすると、端末に記録されたiPhoneの持ち主のヘルスデータが表示されます。

 

こちらには、名前・生年月日・年齢・臓器提供の意思・病気やけが・医療メモ・アレルギー・使用中の薬・血液型といった情報や、緊急時の連絡先なども表示されています。

これらの機能は、iPhoneの持ち主自身が操作するというより、持ち主が事故に遭ったり、体調が悪化する等して自らで緊急対応できなくなった際に、周囲にいる人が助ける際に役立つ機能と言えます。
操作として考えた場合でも、指紋認証を登録してあればiPhoneの持ち主であればホームボタンに触れた時点でロックは解除されますので、この機能をユーザー本人が利用するシーンは考えにくいはずです。

また、緊急通報をした場合にはそのiPhoneがある場所の位置情報も併せて送る仕組みになっているので、救助者のスマホで緊急通報してその場を離れてしまうのであれば、要救助者のスマホから通報した方が救急隊が到着しやすくなります。
また、必ずしも救急隊員がiPhoneの「メディカルID」の存在や確認方法を知らない場合も勘案し、救急隊員にその存在や閲覧方法を知らせる事も重要かもしれません。

 

自分のメディカルIDを編集しておこう

メディカルIDは、「ヘルスケア」アプリの1機能で、自身の健康状態を編集・記憶させる事ができます。

 

特に自らの意識がない状態で救助を受ける場合、血液型・疾患や投薬・アレルギーなどの情報は素早い対応のために非常に有効な情報です。救助者に注意して欲しい事などが伝わるように編集しておきましょう。
また、最下段の「緊急連絡先」は、配偶者や子供などの家族の最優先連絡先を保存しておきましょう。

 

iPhoneの緊急時対応機能~緊急SOS

「緊急SOS」機能とは、iPhoneがロック・アンロックに関わらず、一定の操作で緊急SOS機能が立ち上がります。呼び出し方は機種ごとに異なります。

 

最新のiPhone8・8Plus・Xは、音量UPボタン(本体左)とスリープボタン(本体右)を同時に押し続けます。

 

iPhone7・7Plus・SE・6s・6sPlus・6・6Plusは、スリープボタン(本体右)を5回押します。

 

iPhone5sは、スリープボタン(本体上)を5回押します。

各機種の所定の操作を行うと「緊急SOS」が現れます。

 

最初、操作方法を知らないと「タップ」をしてしまいますが、この画面は「タップ」では動作しません。
使いたい機能「緊急SOS」「メディカルID」の左端のスライダー(丸い部分)を右へスライドさせて利用します。

 

タップの方が簡単で素早い操作・通報ができるように思いますが、緊急時の緊迫した状況下で慌ててタップしてしまわないように、あえてスライドという操作にする事で誤動作を防止しています。
落ち着いてスライダーを右へスライドさせましょう。

 

緊急SOSのスライダーを右へスライドさせると、通報先の選択肢が現れます。ここでいずれかを選択してタップすると実際に通報が発信されます。

こうした一連の動作を自動で行うには、「設定」→「緊急SOS」から、「自動通報」をONにします。
この設定により、スリープボタン5回や長押しの後、3カウントダウンされ発信される仕組みです。

 

「自動通報」をONにすると、所定の緊急SOS起動操作の後、3秒間のカウントダウンが行われ、その後自動的に緊急通報が行われます。
ただ、この場合でも最終的には発信先を選ばなければならないため、実際に必要とする通報を最後まで自動で行えるわけではなく、ユーザーが想定する実質的な「自動通報」にはなっていないのが現状です。

 

「緊急電話」と「緊急SOS」まとめ

 

現状、iPhoneには2種類の緊急通報機能が搭載されています。

 

「緊急電話」は、自らが通報するというよりは、事故や災害、病変などで自力で救助を求めたり、救急搬送を依頼する等の対応ができない場合で、周囲の人が救助者となり通報したりメディカルIDを参照する事を想定しているようです。

「緊急SOS」の方は、逆にユーザー自身が行う緊急通報を補助する機能という位置づけのように感じます。
警察なり、消防・救急なりに通報する必要に迫られた際に、iPhoneのロックを解除し、電話アプリを立ち上げ通報するという一連の動作を、緊迫し急を要する場面で失敗なくスムーズに操作するのは意外に難しそうです。
そんな場面でも、2ボタンを長押しする、あるいは1ボタンを5連続で押す…といった単純な動作で一気に通報先の選択まで簡略化できるのは、確かに緊急時に必要な補助かもしれません。

 

ただ現状では、最後までiPhoneが通報を行ってくれる方法はなく、最終的にはユーザーが「110・118・119」の通報先を指定する動作を残しています。
これは、緊急対応によって異なる通報先がある以上、致し方ない部分だとは思いますが、iPhoneに手を触れられない状況もあると考えると、まだまだ仕組みとして進化が必要なのかなと感じました。
それでも、あるとないとでは大きな違いだと思いますので、いざという場面では機能を最大限に生かせるよう、緊急時通報の方法を覚えておく事が重要です。

 

通報時の注意点

緊急通報の際には、緊迫した状況下で気が急いている場合が多いですが、関係各所が迅速に適切に行動するには通報者からの情報が非常に重要です。簡単ですが、以下に通報時の注意点を挙げました。

■110番通報
●事件なのか、事故なのか
●発生した場所・住所・目標物など
●発生した時(今、○○分前など)
●状況(事故やけが人の状況、犯人の状態・特徴など)
●通報者の情報(氏名・住所・電話番号・事件事故との関りなど)

■119番通報
●火事なのか、救急(疾病なのか事故なのか)
●発生した場所・住所・目標物など
●発生した時(今、○○分前など)
●状況(体調やけがの状況など)
●通報者の情報(氏名・住所・電話番号・関係性など)

■118番通報
●海難人身事故に遭遇したまたは目撃した場合
●油の排出等を発見した場合
●不審な船を発見した場合
●密航密輸事犯等の情報を得た場合
に通報し、「いつ」「どこで」「何があったのか」を通報します。

 

SIRIに緊急通報をしてもらうには

 

前項まとめで言及した「iPhoneに手を触れられない状況もあり得る」という部分を解消してくれそうなiPhoneの機能が音声アシスタント「Siri」です。

Siriは、自然言語処理によってユーザーの音声入力に対して、可能な範囲で質問に回答し、端末操作を実行、WEB検索結果などの推奨等を行ってくれる、いわゆる「秘書機能」です。

本稿のテーマである「iPhoneからの緊急時の通報」に関して言えば、端末が「連絡先」アプリに記憶している電話番号への通話発信は問題なく行う事が可能ですので、緊急通報も代行してくれるのではないかという期待を持つことができるわけです。

 

Siriに緊急通報をさせるための前提条件

Siriに電話の発信を依頼する方法は2種類あります。
1つは、ホームボタン長押しでSiriを立ち上げ、テキストによってコマンドを入力する方法ですが、この方法では、通常の電話アプリを立ち上げて3桁番号をタップする方が速いので、緊急性が担保できません。
もう1つは「Hey Siri」を有効にする方法で、緊急性を担保できるという点で選択肢はこちらしかありません。

 

Hey Siriを有効にする

 

「設定」→「Siriと検索」に進み、「“Hey Siri”を聞き取る」をONにします。
すると、自動的にユーザーの「Hey Siri」という呼びかけを聞く体制になり、何回か繰り返した後に有効になります。

 

Siriに緊急通報を命じてみる

 

では実際にSiriに緊急通報を命じてみます。

 

こちらの2つの画像は、ロック状態のiPhone7とiPhone5sで、Siriに緊急通報を命じた結果です。
iPhone7に「Hey Siri 緊急通報」と命じると、まず端末のロックを解除するように回答します。
ところが、同じロック状態からの指示でも、iPhone5sの場合にはロックの解除を要求する事なく、緊急通報先3か所の番号を挙げ、次の指示を待つ体制になりました。
画面下段が光って、指示待ちであることを表しています。
ここで、110・118・119いずれかの番号を告げれば実際に発信したものと思います。

iPhone7もロック解除を求めた段階で指紋認証などでロック解除したり、そもそもロックが解除された状態からの指示であればiPhone5sと同じ動作をしますので、この違いは、「Touch ID」の差ではないかと思われます。
詳しい事は分かりませんが、iPhone7は第2世代のTouch IDが搭載されており、iPhone5sは第1世代であるためかもしれませんが、これは緊急通報に限らず、通常の電話発信でもiPhone7はロック解除を求め、iPhone5sは求めません。

 

この結果からすると、緊急通報を含む電話の発信をハンドフリーのまま行えるのはiPhone5sである…という事になります。

iPhoneは新しいモデルほどセキュリティ性能が強化・向上していますが、もし手が離せない状況、あるいは端末に手が届かない状況下で救助・救援を求められるのは、機体が古くセキュリティ性能にも劣るiPhone5sの方だというのは少々皮肉な結果かもしれません。

ちなみに、本事例のiPhone7など、ロックの解除を要求する機種で、Siriに最後まで緊急通報をさせるには、パスコードを無効にし、Touch IDを機能させなければ、iPhone5sと同等の動きとなり、最終の110/118/119の選択まで音声で指示し、緊急通報する事が可能です。

しかし、パスコードをオフにするには、iPhoneのセキュリティ面で非常に危険ですし、いつ起こるか分からない緊急通報のためにiPhoneを常に危険に晒しておくのは現実的ではありません。

 

Siriの緊急通報で命拾いをしたニュース

 

過去には、海外でSiriを使って緊急通報ができたために命が救われたといったニュースも複数伝わっています。

 

オーストラリアで呼吸停止の女児の命を救う
オーストラリアでの事、1歳の娘が呼吸停止に陥り、気道確保・人工呼吸を行ってい手が離せない母親が、「Hey Siri 救急車を呼んで!」と話しかけ、実際に救急隊が到着したというニュースがありました。
このニュースの配信は2016年6月の事なので、この時点の最新モデルはiPhone6となります。
iPhone6までのiPhoneで「Hey Siri」が利用できるのは、電源コードに接続されている場合だけなので、この母親のiPhoneは電源コードが繋がっていた事になります。
たまたま充電していた…というラッキーも重なったのかもしれません。

イギリスの4歳男児が母の緊急時に通報
母親が気を失って倒れている事に気づいたロンドン在住の4歳男児が、母親の指をホームボタンに充てロックを解除、Siriに緊急通報を依頼し、母親の命が救われた…というニュースがありました。
このニュースの配信は、2017年3月ですので、この時点の最新モデルはiPhone7という事になりますので、Siriに電話発信させるにはロック解除が必要ですが、この男児は、意識のない母親の指をホームボタンに充ててロックを解除したそうです。
4歳の子供が指紋認証でロックを解除する事を理解していた、あるいは、スマホを使うにはそうした動作が必要である事を覚えていた事に驚きを感じますが、常日ごろからそうした教育を行っていたのでしょう。

 

こうしたニュースの真偽は別として、日ごろからiPhoneを愛用する者としては、こうしたニュースを見るにつけSiriへの期待感が高まりますが、現実問題として、端末のセキュリティと緊急通報・救助要請の自動化・簡略化は相反する問題なのかもしれません。

 

iPhoneの緊急対応機能まとめ

今回は、iPhoneの緊急時対応機能、特に「緊急通報」「緊急SOS」について考えてみました。
iPhoneには、緊急時に救助要請・通報をアシストしてくれる機能や、iPhone所有者を救助する際に重要な情報を提供するツールなどが搭載されていました。
iPhoneのこうした機能が補助してくれることにより、一刻を争う緊急時に、緊張と焦燥の中で普段の動作で緊急通報を迅速に正しく行える可能性は大きく向上しています。

しかし一方では、セキュリティ性能が向上した端末ほど、緊急通報を自動化できない現実もあるようです。
昨今、AI(人工知能)が広く認知されるに従い、音声アシスタントの機能向上が望まれる中、最新のiPhoneでは、端末の安全を守るセキュリティと、音声による緊急通報の実現が相反しているように見受けられます。

手が離せない状況・iPhoneに手が届かない状況であってもiPhoneから緊急通報が可能になるのはいつでしょうか。

コメント

アバター


ピックアップ記事


Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function related_posts() in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php:227 Stack trace: #0 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single.php(12): require_once() #1 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-includes/template-loader.php(78): include('/home/mahito/ne...') #2 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/mahito/ne...') #3 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/index.php(17): require('/home/mahito/ne...') #4 {main} thrown in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php on line 227