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  • 世界で 2億5300万人が使うApplePayを使ってみよう

スマホをかざすだけで買い物の支払いができたり、電車やバスなどの公共交通料金を支払えるなど、非常に便利なスマホ決済機能ですが、中でも、Appleが提供する「Apple Pay」は、世界で広く認知・利用されています。
Apple Payは、2014年10月に初版がリリースされて以降、全世界で2億5,300万人が利用している最もメジャーな決済システムに僅か4年で成長しました。

 

日本には、2017年発売のiPhone7に搭載されて登場し、iOS10.1以降のインストールでiPhone6までの旧モデルでもネット決済等が可能になっています。

 

今回は、次期iPhoneの発表・発売を間近に控えた今のタイミングで、新たにiPhoneユーザーとなる方向けに、Apple Payについてチェックしてみたいと思います。Apple Payに関する説明はもちろん、登録可能なクレジットカードや、その登録方法、利用シーンまでご紹介します。

 

そもそもApple Payとは?

 

Apple Payって何?と問われると、なんとなくスマホで料金・代金を支払える仕組みと漠然としたイメージですが、日本では同じような仕組みとして「おサイフケイタイ」という呼び方が広く浸透しています。

このおサイフケイタイという呼称は、まだガラケーの時代にFerlicaをプラットフォームにした電子決済サービスとしてNTTドコモが開発、自社の対応携帯電話に用いた名称ですが、その後、日本独自の電子決済サービスとして、Androidスマホにも受け継がれ、今日に至ります。

世界では、FelicaではなくNFCを用いた電子決済サービスが中心で、おサイフケイタイは「ガラパゴス携帯」と揶揄された日本独自の進化を遂げましたが、実は、FelicaもタイプFと呼ばれるNFCの1つです。

iPhoneの電子決済機能は、2016年9月発売のiPhone7にApple Payが搭載されてお目見えしましたが、NFC方式が採用されるだろうという大方の見方を裏切って、日本販売のiPhoneのみ、Ferlicaを使った日本方式の電子決済サービスとして登場しました。

 

日本国内では広く浸透しているFelica方式が採用された事で、ユーザーの利用に対する敷居は非常に低くなった一方で、日本版Phoneでは海外で使えず、海外版iPhoneでは日本で使えないという不都合も生じていました。
この問題は、2017年発売のiPhone8/8Plus/Xでは改善されており、海外版iPhoneでも日本でApple Payを利用する事が可能になっています。

 

支払方法は「iD」か「Quickpay」

 

 

https://www.apple.com/jp/apple-pay/

ApplePayは基本的に、決済するクレジットカードを登録しポストペイ型の電子マネーとして「iD」か「Quickpay」として支払いを行います。
複数のカードを登録する事が可能で、任意で使用するカードを切替える事ができます。
また、支払い時には、指紋または顔認証が必要となるため、セキュリティもしっかりしており、紛失時に勝手に使われてしまうリスクは低いと言われています。

 

Suicaで交通系にも使える

 

 

https://www.apple.com/jp/apple-pay/

Suicaアプリと連携し、電車やバスの料金支払いが可能です。
手持ちのSuicaカードを登録する事もできますし、iPhoneから新たにSuicaを発行する事も可能です。
チャージは、ApplePayに登録したカード、またはSuicaアプリに登録したカードでも可能です。

 

Apple Payはネット上でも使える

Apple Payと言うと、店舗での支払いや、電車やバスに乗る際の乗車料金の支払いが真っ先に思い浮かびますが、実は、Apple Payの便利さはネット上やアプリ内でも存分に発揮されます。

https://www.apple.com/jp/apple-pay/

こちらは、Apple Pay搭載機器の利用可能なサービスの一覧です。
iPhoneはもちろん、AppleWatchやiPadでアプリ内の決済、さらにiPadとMacでWEB上での決済が可能になっています。

またセキュリティも強固で、店頭での支払いの際には、必ず指紋認証・顔認証が必要ですので、紛失したiPhoneから多額の不正利用が発生する事はまずありません。

 

Apple Payのメリット・デメリット

 

物事には何にでも良い面と悪い面が存在しますが、それはApple Payでも同じです。
本項では、Apple Payのメリットとデメリットについて見てみましょう。

 

Apple Payのメリット

 

Apple Payを利用するメリットについて考えてみます。

1. 荷物が減る、または手ぶらで買い物できる
現金で買うならお財布、カードで買うならクレジットカードやデビッドカードなどが必要ですが、大抵の場合、大きなお財布に、現金も入っていて、カードも入っている事が多いですが、Apple PayならiPhoneだけあれば買い物ができてしまいます。
お財布を持って出かける時にも、iPhoneは電話機として持って行くわけですから、確実に荷物が減ります。iPhone1台、ポケットに突っ込んで手ぶらで買い物にも出かけられます。
また、小銭を用意する必要もないので、非常に身軽になること請け合いです。

 

2. ポストペイなので残高を気にする必要がない
Apple Payで使用される「iD」も「QuickPay」もクレジットカードと同じで、支払いは後払いになるので、プリペイド式のEDYやnanacoと違って残高を気にする必用がありません。
Suicaはプリペイド式ですが、登録カードから素早くチャージできるため、改札の前で数十秒待てば利用可能になります。

 

3. ネット通販やアプリ内課金が簡単
iPhoneのWEBブラウザ「safari」でのオンラインショッピングでは、アカウントを作成する等の手間を省略できるため、非常に手早く支払いを済ませる事ができます。
アプリ内での支払いも、簡単に手早く支払う事ができます。

また、決済するクレジットカード情報がオンラインショップ側に伝わらない点で、個人情報の漏洩などが起こりにくく、セキュリティ面で優れていると言われます。

 

4. 格安通信でも利用可能
通信回線は特に大手キャリア3社である必要はありません。
MVNOなどの格安通信でも問題なく利用可能です。

 

Apple Payのデメリット

 

残念ながら、日本におけるApplePayは電子決済として、まだ完璧という訳ではありません。

1. 日本独自の電子マネーに非対応
例えば、Edy、nanacoやWaonなどの日本独自の電子マネーには対応していません。
使えるのは、ポストペイ型の電子マネーである「iD」と「QuickPay」のみです。

 

2. 全てのクレジットカードを登録できない
普段使用しているクレジットカードがApplePayに登録できない場合があります。
これは、クレジットカード会社個々の判断なので、ApplePay側の問題ではありません。

 

3. 端末バッテリーが充電切れになると使えない
電子マネー決済の方は指紋・顔認証が必要なのでバッテリー切れになったら端末自体が動作しないので必然的にApplePayも決済できない事はわかりやすいです。
認証を必要としないSuicaの場合でも、バッテリー切れの状態では動作しないので注意が必要です。
特に、改札を入る際には電源が入っていて、出る時に電池切れの場合には、手動での清算が必要となります。バッテリーが残り少ない状態での電車の乗降は注意が必要です。

 

4. VISAカードではオンライン決済ができない
オンライン決済に限ってはVISAカードでの決済ができません。

 

Apple Payの利用方法

Apple Payの利用には、Apple Payが利用できるデバイスが必要です。

iPhoneで言えば、最初に対応したのは、iPhone7/7Plusで、iOS8以降に対応しています。
iPhone7より前に発売されたモデルでは、iPhone6/6Plus/6s/6sPlus/SEで一部の機能~ネット上での支払い等~で利用可能です。
実際の店舗での支払いに使用できるのは、iPhone7/7Plus/8/8Plus/xの5機種と、今後発売されるiPhoneです。

 

利用可能なクレジットカード

Apple Payに登録して決済に利用できるクレジットカードには、実は明確な規定や物差しがなく、カード個別に可・不可を判断するしかない状況です。
国際ブランドとしては、Visa・Master・Amex・JCBなどが利用可能ですが、各々のブランドの提携カードが全て利用できる訳ではないので、使いたいと思うカードについて個別に調べるしかありません。

 

クレジットカード・プリペイドカードを登録

決済するカードの登録は非常に簡単です。

 

ホーム画面からApple Payアプリを立ち上げ、「Wallet」の右上にある「+」をタップします。
画面が「カードの種類」に遷移したら、「クレジットカード/プリペイドカード」か、「交通系ICカード」の何れかを選択し、登録するカードの種類を決定します。

 

何れかを選ぶと、自動的に画面がカメラ撮影に切り替わるので、カメラの枠内にカードがおさまるよう調整します。

シャッターを押す必要はなく、自動的に読み取った内容を表示します。
読み取られた内容~カード名義やカード番号~に間違いがないか確認し、右上の「次へ」をタップ、続いて、セキュリティコードを入力すると、カード会社への確認が行われ、問題なければ登録されます。

 

実店舗でのApple Payの使い方

電車やバスの乗車料金を支払う際には、選択肢がSuicaしかないので特に事前に決済カードを指定する必要はありませんが、コンビニやファミレス等の実店舗での支払いの場合で、複数のカードが登録されている場合には、利用するカードを選択しておく必要があります。

 

端末側では、前項のメインカードの指定が支払いカードとなります。
また店側の受け入れのために、「iD」か「QuickPay」いずれで支払うかを伝えます。
支払方法を伝える際、「ApplePayで」と言ってもNGですので注意してください。

 

こちらは実際にカードが登録されている状態です。
複数のカードを登録した場合、前面に出ているカードが支払いに使用されます。
メインカードを切替える場合には、後ろにあるカードを下へドラグすると、前後ろが入れ替わります。

 

注)この事例の場合、2枚目のカードがSuicaなので分かりにくいですが、メインカードがSuica以外のカードになっていても、Suicaアプリで公共交通等の改札を通る場合にはSuicaで支払われます。

 

https://www.apple.com/jp/apple-pay/

 

こちらは指紋認証を使ったApple Payの支払いの様子です。
実際の支払いは、指紋認証の端末と、顔認証の端末ではワンアクションの違いがあります。
指紋認証の端末(iPhone7/7Plus/8/8Plus)は、ホームボタンに指を置きながら、読み取り機に端末上端を近づける事で支払いが実行されます。

顔認証の端末(iPhoneX)の場合には、サイドボタンをダブルクリックしApplePayを起動し、一旦端末を見ます。見る事で顔認証が行われ支払い可能となるので、読み取り機に端末上端を近づけます。
指紋認証端末は、指紋の認証と、読み取り機での支払いが同時に行われるのに対し、顔認証のモデルは端末を一旦顔に向ける動作が加わるので、ワンアクション多くなります。

 

オンラインショップでの使い方

 

Yahooショッピングをはじめ、ApplePayに対応するオンラインショッピングが増えています。

 

 

こちらはYahooショッピングの支払画面で、「支払方法」からApplePayを指定している様子です。

「Yahooウオレットに登録した済みのクレジットカード」で分かるように、通常、オンラインショッピングでの支払いは、氏名・住所などと共にクレジットカード番号などを登録するため、どうしても個人情報の安全性に不安が付きまといます。
しかし、ApplePayは、クレジットカードの個人情報を端末に記憶していないので、オンラインショップで使用しても、ショッピングモール運営者にも、購入ショップにも個人情報は伝わらないため、そこから個人情報が漏えいする事がなく、セキュリティ面で非常に安心感の高い支払方法です。

 

Yahooショッピング以外にも、下記のアプリでApplePayが使用できます。

 

https://itunes.apple.com/jp/story/id1279036881

 

スマホ決済する人の4割がApplePayを利用

2018年6月19日~同25日にかけて、ジャストシステムが実施した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査」(2018年6月度)において、キャッシュレスが徐々に進んでいる様子がわかります。

 

https://marketing-rc.com/report/report-ecmonth-20180724.html

それによれば、スマホ決済を利用する人のうち、Apple Payは最も多い44.7%が利用、次いで、LINE Payと楽天Payの24.3%、Google Pay 23.0%、D払い(NTTドコモ)21.1%となっています(複数回答あり)。

日本のスマートフォンシェアでiPhoneが6割を占める事を考えれば、スマホ決済のシェア45%は少ないように感じますが、ポイントの有無や多寡などで、複数の決済方法を使い分けるケースを勘案すれば、かなり多い比率と見る事もできます。

ただ、ライバルGoogle Payは、これまでのEDY・nanacoに加え2018年5月以降、待望のSuica・WAONが利用可能になり、日本の主要なプリペイド式電子マネーを網羅する事となっています。
これに対し、プリペイド式電子マネーが普及している日本では、Suica以外のプリペイド式電子マネーをサポートしないApple Payは不利との観測もあり、今後もこのシェアを維持できるかどうかは微妙かもしれません。

 

また、Apple Payは決済カード会社に関わらずiD/QuickPayで、GooglePayはEDYやnanacoなどの電子マネーを選んで支払う事ができるのに対し、LINEペイ・楽天ペイなどは、LINEペイやら起点ペイの加盟店でしか利用できない点で、シェア拡大は時間がかかりそうです。

 

スマホ決済利用者は全体の5%に過ぎない

 

Apple Payの利用者は、スマホ決済利用者の44.7%であるという結果は、本調査の調査結果には他の結果に照らすと、実はあまり多いとは言えません。

 

https://marketing-rc.com/report/report-ecmonth-20180724.html

 

例えば、リアル店舗での買い物における支払方法の調査結果では、「現金を使わない」「現金を使わない事が多い」を合わせて平均で31.5%です。残りの7割近くは現金での支払いをしている事になります。

 

https://marketing-rc.com/report/report-ecmonth-20180724.html

また、「現金を使わない」「現金を使わない事が多い」人が利用する支払方法は、クレジットカード:81.4%、プリペイド式電子マネー:51.6%、スマホ決済:16.3%でした。
これを最初の「買い物をする際の支払方法」に照らすと、スマホ決済は全体の5.13%に過ぎません。

 

この5.13%のうちの44.7%がApple Pay利用者ですから、全体から見ればApple Pay利用者の割合は、僅かに2.29%に過ぎず、決して多くの人に利用されている訳ではない事がわかります。
ちなみに、LINE Pay・楽天Payは全体の1.24%、GooglePayは1.18%になります。

 

徐々にキャッシュレスが進行しているとはいえ、スマホ決済を日常的に利用する人は決して多いとは言えない現実が見えてきます。

 

事前認証に関するAppleとGoogle違い

Suica以外のiD/QuickPayでの決済の場合、指紋や顔による事前認証が必要なApple Payに対して、事前認証を必要としないGoogle Payが便利だという声がありますが、万が一、端末を紛失した際のセキュリティを考えると、あながち簡単な方が良いとばかりは言えません。

 

プリペイド方式の電子マネーのみが利用可能なGooglePayは、紛失時に悪意の人物に拾得された場合には、場合によってはチャージ済みの電子マネーは不正に使用されてしまう可能性があります。
事前認証が不要な事を「簡単」であると捉えるなら、支払の度に残高を機にしたり、細かくチャージする事も面倒であるはずで、限度いっぱいまでチャージしておく事が最も「簡単」です。
しかし、そうすれば紛失時には1つの電子マネーについて数万円の損失となり、複数の電子マネーを使い分けている場合には、10万円を超える被害が出る事も充分に想定できます。
しかし、実際には、Gogle Payユーザーの多くは紛失・盗難時の被害を恐れ、あまり多額を一度にチャージする事はありません。

 

逆に、Apple Payは、ポストペイ型の電子マネーのみであるため、プリペイドのような「チャージ額まで」といった被害上限はなく、理屈ではクレジットカードの枠いっぱいまで使われてしまう可能性があります。
しかし、実際にはApplePayには、指紋・顔による事前認証が必須であり、指紋や顔認証を突破するのはスパイ映画でも無ければなかなか実現できそうにありません。

 

この辺りの違いは、例えば、自社スマホの開発・製造・ネーミング(iPhone)・OSアップデートまで全てを自社で管理するAppleに対して、基本OSのみを提供して個々の端末製造やOSアップデートは製造メーカーに任せるのがGoogleのやり方です。
アプリストアにおいても、1つ1つのアプリを審査するAppleに対して、自由にアプリを出品できるのがGoogle Playストアです。

こうした事象に、ユーザーへのリスクやデメリットを最小限にメリットを最大限にしようとするAppleと、ある程度のリスクはあっても広く浸透しユーザーの選択肢の多さを重視するGoogleの違いが見て取れます。
そうした姿勢は、Appleの窮屈さや面倒くささに繋がる部分になりますし、Androidスマホは、名称も仕様も性能も各社バラバラで統一感がないといった逆の側面も併せ持っています。

どちらが良い、どちらが優れているとは一概に断ずることはできませんが、こうした考えに従えば、Apple Payの事前認証が、必ずしも面倒で使いにくいだけのものとも言い切れません。
簡単さを優先するのか、セキュリティを優先するのかは、ユーザーが何を優先するのかによって異なっているはずです。

いずれの端末でも遠隔ロックが可能ですので、紛失・盗難時にはいち早く端末のロックを行う事が重要ですし、使用時の認証のないGooglePayは、紛失・盗難にいち早く気づく事が被害を最小限に食い止める方法なのかもしれません。

 

Apple Pay まとめ

iD・QuickPayという2大ポストペイ型電子マネーでの支払いは、数多くの店舗やオンラインショップで利用可能であり、指紋・顔による事前認証を必須とするセキュリティの高さもあり、さらに、決済するクレジットカードのポイントも貯まるなど、ApplePayは大きなメリットを有します。

 

財布やカード入れ等を持ち歩く必要がなく、支払いに要する時間も手間も短縮・簡略化できるApple Payはもっと活用されてもよいと思いますが、現実的には、買い物での支払いに2%余りしか利用されていません。

実は、Apple Pay利用時には最新の顔認証よりも指紋認証の方が使いやすかったという声も多く、Appleで新たな指紋認証の方法を開発中との噂もある中で、iPhoneX発売から様子を見ていたユーザーが、間もなく登場する時期iPhoneに乗り換える比率は高いと言われています。

 

さらに、2020年に向けて、今後ますます増加する訪日外国人でも、iPhne8以降では海外版iPhoneでも日本でApplePayが利用可能になっている事も含め、利用可能な店舗やサービスも拡大してゆくものと見込まれます。

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