•  
  •   
  • 劣化したiPhone5にAmazonで購入したバッテリーを自分で交換し失敗した体験談

iOSのアップデートによって常に最新の機能とセキュリティを反映できるiPhoneは、何年もに渡って愛用し、信頼できるスマートフォンですが、年数を重ねるごとに避けられないのがバッテリーの劣化です。

バッテリーに関しては昨今何かと話題になっているので、多くのユーザーさんが興味を持たれていると思いますが、バッテリーの劣化はiPhoneの性能をフルに発揮できないばかりか、膨張による筐体の歪み・変形、場合によっては発火事故などの誘因ともなるため、劣化したバッテリーは速やかに新品に交換すべきです。

AppleCareに加入している場合なら購入から2年間は無料ですが、AppleCare+自体2年以上の延長ができないため、実質的に、購入から3年以上経過しているiPhoneのバッテリー交換は全て有償となります。

発売当時に購入した端末であれば、すでにiPhone6sにはAppleCareが適用されない時期になっていますので、多くのiPhoneユーザーが所定の費用を支払っての交換となる訳ですが、その所定の費用が8,800円(※)と気軽に利用できるほどお手軽料金ではありません。

ちなみに、Appleではバッテリー交換が必要な劣化状況を、バッテリー容量の80%を下回った場合としていますが、2年間の使用でバッテリーが8割未満の容量になってしまう事はあまり多くありません。もちろんAppleCareはバッテリー交換だけが目的ではありませんので一概には言えませんが、ことバッテリー交換の事だけを考えるなら、2年以内に交換が必要なほどの劣化をしないのでAppleCareはあまり意味がないとも言えそうです。

※Appleによるバッテリオー劣化によるパフォーマンスダウン措置に伴うバッテリー交換費用について

Appleが、iOS11.2.5以降のバージョンにおいて、端末自体の保護とシャットダウン防止のため、バッテリーが劣化したiPhoneのパフォーマンスを低下させていた事に対して、Appleはユーザーに無断で機能を盛り込んだ事を謝罪し、2018年12月までの期間限定で、対象のiPhoneのバッテリー交換を3,200円にて実施するとしています。

AppleCare+に加入の場合は元々無償交換ですがこれは変わらず、8,800円支払う保証対象外のユーザーのバッテリー交換を3,200円で行うという施策です。対象端末は、iPhone6~iPhone7の全てのiPhoneです。iPadやiPhone5s以前のモデルについては機能がの対象外となっています。

上記の8,800円の表記は通常の料金であり、現在の期間限定の特別な料金ではありません。

今回は、Appleに交換を依頼せずに自力で劣化したバッテリーを交換し、古いiPhone5を復活させよう…という試みです。

バッテリー交換するiPhone5は劣化が深刻

こちらは、今回バッテリー交換を行ったiPhone5の交換前のバッテリーの状況です。

本来は1,440mAhあるはずの容量が600mAhまで減少しており、58%の劣化である事が標示されています。

このiPhoneの日ごろの症状は、バッテリー残量表示に全く信憑性がなく、充電を行った直後でありながら残量1%と表示される事が多々あり、その状態で充電コードを接続すると充電量が復活する…といったあり様です。

容量表示を減ったまま使えば、「低電力モード」にするかを尋ねてきますし、無視すればシャットダウンします。

充電コードを繋げば容量表示は復活して充電の必要はない事になり、まったく実用になりません。

 

iPhone5は発売・購入からすでに5年が経過しており、当然AppleCareは保証切れになっていますので、Appleでの交換は8,800円という事になりますが、メイン端末として使いたいわけではなく、音楽プレーヤーやメイン機が何らかの動作中で塞がっている場合の補助的な使途ですので、正直、8,800円を出す気にはなれません。

そこで市販のバッテリーを購入し、自分の手で交換を行い復活させてみよう…という訳です。

自分で筐体を開いてしまうとAppleの保証が受けられなくなりますが、どのみち、5年経過した端末ではAppleの保証は期待できませんので、上手くゆけばラッキー、ダメで元々…といったつもりで取り組みました。

 

≪ご注意~あくまでも自己責任で行うべき

iPhoneに限らずスマートフォンを自分で開く…という行為はあまりお勧めできる事ではありません。

保証期間が切れていたとしても、本来はメーカーに修理や交換を依頼する…というのが正しい選択です。

ただ、今回のようにすでにメイン端末としては使用せず、もし電源が入らなくなても、正しく動作・機能しなくなっても構わない…という場合には、自分で購入した所有物ですので、自己責任において自らバッテリー交換を行うのであれば、それは所有者の自由ではないかと思います。

ただし、どのような結果になっても誰も責任は負ってくれませんし、ダメになったiPhoneを復旧してくれる人(企業)はないと思ってください。もしあっても望外の費用が掛かる事を覚悟して行うべきです。誰にでもお勧めできる方法ではありませんし、筆者・メディアも含め責任を負う者はなく、あくまで自己責任において行うべき事だという事は理解してください。

また冒頭に書いた「発火」についても、劣化したバッテリーを交換するために筐体を開いた際に発生する事が多いことを理解なさってください。本稿は、決して自力でのバッテリー交換を推奨するものではありません。

 

Amazonでバッテリーを購入

AmazonにはiPhone向けの交換バッテリーが星の数ほど出品されています。

価格的には、1,000~2,000円程度が中心で、工具付きでも2,000円未満で購入できる製品が少なくありません。

ユーザー評価を読んでみると、安い製品の評価が悪く、高い製品の評価が高いわけではなく、状態の良い品物が届く場合もありますし、逆に中古品で初期性能を維持していない製品が届く場合もあるようです。加えて問い合わせた際の対応が芳しくない業者も少なくないようですが、それでも、Appleで交換すれば8,800円かかるところが1,000~2,000円程で交換できるのは、やはり大きな魅力です。

 

そうした事も含め自己責任である訳ですが、実は筆者は、iPhoneのバッテリー交換は初めてではありません。

過去に、iPhone4s、iPhone5sのバッテリーを、Amazonで購入した製品を使って自ら交換作業を行った事があるため、手順などは一応頭に入っていますし、注意すべき点も理解しています。

過去のバッテリー交換の際の製品と同じ業者であれば信頼できるでしょうし、別の業者の製品を選ぶにしても、過去にもそうしたように、入念に評価を読んで吟味する事でいわゆる「当たり」を引ける自信もあった訳です。

様々な製品があって迷いますが、今回候補にしたのはこちらの3点です。

 

左の「DIGIFORCE」の製品は、iPhone5s用のバッテリーを購入し交換に成功している製品です。

交換後には容量100%に復活し、すでに5カ月経過していますが問題なく動作している事から選びました。

中の「AUCOS」の製品は、過去に使用した事はありませんが非常にユーザー評価が高かった事から選びました。

ここまでに2点は工具付きです。

実際に購入したのは右の製品で、「BIGHEART」の製品ですが工具が付属しない分だけ割安でした。

ユーザー評価も悪くなく、プライム商品であったため、送料もかからず翌日配送可能であってため選びました。

工具は、過去のiPhone5s用で購入した「DIGIFORCE」のものが残っているため必要ないと判断しました。

工具は、右上から「ドライバーヘッド2種」「吸盤」「ドライバー本体」「爪付きヘラ(アダプタ用)」

「ピンセット」「爪(本体用)」です。

 

ネジなど特殊な形状のものが多いですし、付属工具はバッテリー交換のために必要な工具がセットされているので、もし、バッテリー交換が初めての場合には「工具付き」を選ぶ事をお勧めします。

①バッテリーの確認

バッテリーを取り出し、キズや歪みがないか確認します。

今回の製品には取扱説明書が付属(解説はiPhone5s向けでしたが)していましたが、取説が付属しない製品も少なくありませんが、WEB上には写真付きで詳細な交換手順を開設したサイトが幾つも存在しますので、特に取説がないことは気にしなくて良いと思います。

iPhoneの電源は落としておきます。

②iPhoneの液晶を取り外す

本体下側のネジ2本を外します。ネジは特殊な形状ですので、通常のプラス・マイナスドライバーでは外せませんので、専用のドライバーを使用します。

ネジを取り外したら、付属の吸盤を液晶に吸着させ、液晶を引っ張って本体との間に隙間を作ります。

本体と液晶の間に隙間が空いたら、付属のスペーサーを使って隙間を広げます。

③本体(ロジックボード)と液晶を繋ぐケーブルを外し分離する

本体にはめ込まれた液晶が外れると、本体上部でコネクタが繋がっているので、勢いよく外してコネクタを引きちぎってしまわないようご注意ください。

 

付属工具のドライバーを使って3か所のネジを外し固定板を外します。

3本のネジは非常に小さく汎用のものでは代わりが効きませんので無くさないように注意すると共に、組み戻す際に取り付け位置が分かるようにしておく事をお勧めします。

特に①のネジはマグネット・ドライバーに付かないネジなので、本体内へ落とさないように要注意です。

 

固定板の下にあるコネクタを爪付きヘラを使ってを外します(A)。

コネクタの端子を傷つけないよう注意します。

 

何度も触っていると、コネクタの上に貼られたウレタンが剥がれてしまい、組み戻した際に圧着不足になる可能性があるので注意します(B)。

④バッテリーコネクタの固定版を外す

バッテリー右側のコネクタを止めている固定版を外し、③-A同様に爪付きヘラでコネクタを外します。

こちらのネジは2本同じものです。マグネットにも付きます。

⑤両面テープで固定されているバッテリーを摂り外す

本体と両面テープで固定されているバッテリーを取り外します。

≪注意~バッテリーに無理な力はかけない

バッテリーが本体から外せないからと、無理な力をかけないよう、十分に注意してください。

iPhoneに使用されている「リチウムイオンバッテリー」は、強い力が加わると発火する性格を持っていますので、金属ドライバーなどをテコにして無理な圧力をかける事は慎んで下さい。

必ず両面テープを剥がす事でバッテリーを外れやすくし、変形する程の力をかけないようにしてください。

 

本体側に残った両面テープを綺麗に除去しておくと、新しいバッテリーがガタつきなしに収まります。

⑥新しいバッテリーと交換し、コネクタ、固定板を元に戻してネジ止めする

新しいバッテリーに付属の両面テープでバッテリーを固定し、バッテリーコネクタを接続、固定板をネジ止めすればバッテリー部分の作業は完了です。

最後に、液晶を繋ぐコネクタを接続、固定板をネジ止めて液晶を本体にはめ込めばすべての作業完了です。

 

作業完了・バッテリー交換時の注意点

iPhone4s・iPhone5sに続き、3回目のバッテリー交換なので手順も難しい部分も分かって作業を進める事ができたので、作業開始から約1時間で作業完了する事ができました。

難しい部分は4か所ありました。

 

・本体から液晶を分離する作業~吸盤で引っ張るのですが、ホームボタンがあるために最も力が加わる部分に吸盤を取り付ける事ができません。隙間がなかなか開くことができない上、開いた部分に指や工具などを差し込んで強引に開くと、液晶を破損する恐れがあるので少々勇気が必要です。

 

・液晶コネクタ部分~固定板を止めているネジが非常に小さく、内1本は磁気でドライバーに付かないので取り外す際ももちろん、組み戻す際にも取り扱いに神経を使います。ともすれば磁気に付かないネジをiPhone本体内に落としてしまい出て来なくなる場合があり、私の場合は逆様にして出てきましたが、出て来ない場合はそこで先にも後にも進めなくなってしまいます。

ネジを本体に落としたまま組み戻すと、バッテリーの異常発熱の原因になる場合があるため、決してそのままにはできないので、非常に神経を使う部分です。

 

・バッテリーの撤去~iPhone5に使われている両面テープは比較的剥がしやすかったですが、iPhone5sの際にはとても強力で難儀しました。バッテリーの下に工具を差し込んでテコにして剥がしますが、徐々にバッテリーが変形してゆくのが恐かった記憶があります。

 

・コネクタの再接続~バッテリーの交換作業を終え、後は組み戻すだけという時点で、コネクタを再接続して固定板で止めますが、コネクタの接続が少々コツが必要です。取付位置のガイド等がないため、手探りではめ込む場所を探しますが、なかなかカチンとハマる場所を見つけられない場合があります。

またうまく組み戻したと思っても、iPhoneの電源を入れたら液晶が縞々模様が出る等の不具合が生じて、再分解して組み戻す…といった作業を繰り返した事(5sの際)がありました。

 

電源ON~iPhoneのを起動する

 

前項のような≪難関≫をうまく乗り越えて組み戻したiPhoneに電源を入れるのは少々緊張します。

果たして…。

非常に残念な結果ですが、今回行ったiPhone5(中央)のバッテリー交換は失敗でした。電源ボタンを押しても、液晶は暗いままで「林檎マーク」が現れる事はありませんでした。いわゆる「文鎮化」です。

 

思い当たる原因は2つあります。

1つは、コネクタを再接続する際になかなか適切な場所が見つからず、コネクタを何度もこすりつけてしまった事も、途中気になりながらもどうにもならず続けるしかありませんでした。

これによりコネクタを破損し、通電されなくなってしまったのかもしれません。

iPhone5sの時にも、組み戻しはスンナリゆかず、液晶に縞々模様が出て数回コネクタの確認を行って無事に復旧した経緯がありますが、今回は液晶自体に全く通電されないので、どこかで断線させてしまったのではないかと想像します。

もう1つは液晶を外す際です。

これにより液晶が破損、反応しなくなったのかもしれませんが、液晶は一部が破損しても全く無反応になるとは考えにくいので、やはり本体側でどこか断線させてしまった可能性が高いように思います。

こちらは、過去にバッテリー交換を行ったiPhone4sとiPhone5sの現在のバッテリーの状態です。

「容量」の項目を見て頂くと、4sは最大1,420mAh、5sは1,560mAhの最大容量に対して、それぞれ100%の容量を維持しています。つまり劣化は0%という事になります。

 

このように交換作業に成功すれば、バッテリーはリフレッシュし、バッテリー劣化によって起こっていた様々な症状も消え、快適な動作が蘇ってきますが、今回は残念ながら失敗という結果になってしまいました。

 

iPhone5 バッテリー交換まとめ

市販のバッテリーを購入し、自分の手で交換作業を行う事は、費用面で見ると非常にリーズナブルにバッテリーを復活させる事ができます。交換に成功すれば、それまでiPhoneに起こっていたバッテリー由来の様々な問題を一気に解決する事ができます。

バッテリーがリフレッシュしたiPhoneは、「このiPhoneってこんなに快適に使えるんだっけ?」という、ある種感動を与えてくれますが、一方で、今回のように交換に失敗して文鎮化させてしまうと、なんとも暗い気持ちになるものです。

今回の事例では、普段ほとんど使用する機会のないiPhone5だから「暗い気持ち」程度で収まりますが、これがメインで使用する端末だったら…と考えると、バッテリー交換はかなりリスキーな作業である事が、文鎮化した端末を見て実感されます。

 

冒頭でも述べましたように、自力でのバッテリー交換は失敗しても誰にも責任を問う事ができません。

成功すればコスト的にも満足感は大きいですが、失敗するリスクがない、あるいは、失敗した後の保証を誰かに求める事ができない事だけは十分に理解して取り組んで頂きたいと思います。

筆者の場合は、過去に2回バッテリー交換を行い、そのいずれも成功していたにも関わらず、今回は失敗という結果になった訳ですが、その失敗した原因さえ想像の域を出ず、はっきりした事が分からないまま終了せざるを得ない…そんな結果になる可能性を秘めている事を教訓となさっていただければ幸いです。

コメント

アバター


ピックアップ記事


Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function related_posts() in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php:227 Stack trace: #0 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single.php(12): require_once() #1 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-includes/template-loader.php(98): include('/home/mahito/ne...') #2 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/mahito/ne...') #3 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/index.php(17): require('/home/mahito/ne...') #4 {main} thrown in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php on line 227