
先日、ツイッターで驚くようなツイートを発見してしまいました。
それが「格安SIMはソフトバンクだから遅い」というもの。まだまだ、誤解と偏見が横行しているのだと思いました。
そこでおさらいを兼ねて、格安SIMにスポットを当てていきましょう、
格安SIMとは
データ通信サービスであれば月額数百円、通話利用も可能なプランなら1,000円後半程度利用できる格安SIMは、あることをしているため低価格な価格で提供できるようになっています。
その理由はいくつかありますが、最も大きな理由は「通信設備の所有、それに伴うメンテナンスや管理などが発生しない」からです。そう設備投資分のコストがかからないことから、低価格提供が可能になったのです。
通信をするための設備は大手携帯電話会社から、レンタルして提供しているのです。これなら大きなコストをかけず通信サービスを開始できますね。自前で設備を持っていなくもサービスを提供している事業者を「仮想移動体通信事業者(MVNO)」と呼んでいます。
基本料金を低価格で提供できるのは、これが理由だったんですね。他にも大手携帯電話会社のよう店舗を運営していないのも、運用コストを下げて低価格で提供するためといわれています。
ポイント!低価格の提供は、店舗や通信設備を持っていないから
通信速度の低下はなぜ起こる?
「格安SIMって通信速度が遅い」というのを聞いたことがありますか。お昼休み夕方など、利用が増える時間帯の通信速度が非常に遅いというのです。携帯電話会社は、回線をレンタルするだけでありません。もともと契約されている方々がいます。そのため格安SIMから通信をする人については、別に設けたゲートをくぐって接続するようになっています。
このゲートが狭く、溢れてしまうとデータ通信の渋滞を起こしてしまいます。そのため思った以上の通信速度が出ないというわけです。もしこのような仕組みを使っていなければ、携帯電話会社と直接契約している人々と、同じような速度が出ているはずです。その通信速度が出せないのは、格安SIM専用のゲートが用意されているからということです。
ポイント!格安SIM用の回線が用意されている
回線をレンタルしているのはどこの携帯電話会社?
格安SIM事業者へ回線をレンタルしているのはdocomoが最も多く、次のauとなっています。最近では格安SIM事業者でも、プラン名からどちらの回線を利用しているのかがわかりやすくなっているのをよく見かけます。プランDやプランAなどですが、どちらもサービス内容としては、同じなのですがケースによってはSIMロック解除をしなくても格安SIMの利用ができることから、わかりやすくしてくれているようです。
ソフトバンクも最近では回線をレンタするようになってきましたが、提供している事業者も少なくまだまだといった感じです。
もともと格安SIM事業者を使う場合は、トラブル回避のためにSIMフリースマートフォンを利用することをお勧めしています。SIMフリースマートフォンは、家電量販店やインターネット通販サイトなどで購入することができます。
特徴としては、携帯電話会社では販売されていないような低価格で利用できるモデルから、ちょっと変わったモデル、携帯電話会社で取り扱われているようなハイスペックなモデルなど、本当に様々なモデルが用意されています。
自分にあっているモデルを幅広く選べるのが、大きな特徴と言えるでしょう。
ポイント!レンタル回線数に割合はdocomo>au>SoftBankの順
格安SIMを利用するのに必要なものは
いざ格安SIMを契約しようと考えたら、必要なものがたくさん出てきます。真っ先に思い浮かぶのが、SIMフリースマートフォンかSIMロックを解除したスマートフォンです。特に携帯電話会社から購入しているiPhoneやスマートフォンでは、そのまま利用できない可能性がありトラブルにつながってしまうため、SIMロックは解除しておきましょう。
携帯電話会社と契約している期間なら、一定の条件をクリアするとSIMロックを解除することができます。SIMロックが解除できない場合は、回線をレンタルしている携帯電話会社が販売していたスマートフォンを用意しましょう。
そして格安SIMはちょっと敷居が高いと思われてしまうのが、支払い方法です。携帯電話会社などはコンビニエンスストアなどで支払いができる振り込み用紙や、口座引き落としができません。そのためクレジットカードの利用が、当たり前になっています。
LINE mobileのようにLINIE Payを使って支払うことができる格安SIMもありますが、ほとんどの格安SIM事業者で契約するときはクレジットカードが必要であると認識しておきましょう。そうなると学生にとっては敷居が高くなってしまいますね。
ポイント!契約時にクレジットカードがほぼ必要
通話プランを契約すると
格安SIMを契約するときデータ通信は、利用期間が設定されていないことが大半ですが、通話となるとちょっと話が違ってきます。携帯電話の場合は利用期間が2年間となっていますが、格安SIM事業者の場合は数ヶ月〜2年間の利用期間が設けられています。
この利用期間を待たずに解約したりすると、契約解除料金がかかります。その金額は利用期間を過ぎれば無料になりますが、解約した時点で一括請求される場合や、段階的に解除料金が下がり利用期間が過ぎた時には0円になっているという、ちょっと変わった方式を採用している事業者も存在します。
最近の流行りで電話も、1回の通話が5分以内であれば何回かけても無料というサービスを展開しているところが増えてきています。また別途オプションに加入すれば無制限で通話し放題になるオプションが用意されるので、自分にあった使い方を選べるのも格安SIMの魅力といえます。
ポイント!データ通信は利用期間はなし、でも通話は利用期間があるのでチェックしよう
ここまで知っていれば格安SIMはかせ!
契約するときのポイントや、利用を開始する際に必要なものなど、格安SIMのポイントをまとめて見ました。もうそれ知っていると思っても、周りの友人や知人、会社の同僚の全員が知っているとは限りません。
『格安SIMは安い』というイメージだけを持っている人もいるし、実際にその考えで契約したところで携帯電話会社のような使い方ができないと文句をいう方もいます。そうなってしまうと、せっかく安く利用できる格安SIMを「あれは使えない」と思うようになってしまうのです。
そのためインターネットで公式サイトをチェックして、プランや提供されているサービス内容を確認したり、今使っているサービスと同じ起動が利用できるのかをチェックしたりすることで、自分自身で格安SIMに対する情報武装をすることが必要かもしれません。
そうなれば、周りの人で格安SIMにしようか悩んでいる方がいれば、相談にも乗ってあげられるし注意点も伝えることができるでしょう。なので、今回掲載した5つのポイントを起点にいろいろ調べてみたりするのはいかがでしょうか。
上手に使えば、本当に基本料金を低く抑えることができる格安SIM。最近ではパケットをカウントしないカウントフリーとなるサービスまで登場して、さらなるユーザ獲得に力を注いでいます。携帯電話会社ではできなかったようなサービスを提供してくれるので、今度はどんなサービスが登場するのか、気になってしまいます。
サブブランドも登場して、格安SIMを取り巻く環境がどうなっていくか予測もつきませんが、これからますます発展していくサービス内容に一喜一憂しながら待つことにしましょう。もしかすると今は使えませんが、Apple Watchなども格安SIMで利用できるようになることに期待しながら格安SIMの動向を見守りませんか。そして新しいサービスが始まったら、すぐにチェックしましょうね。
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