今回のMVNOライバル対決は、NUROmobileLINEモバイルを選んでみました。

NUROmobileとLINEモバイルがライバルだなんて聞いた事ない…と仰るかもしれませんが、今回この2社を選んだキーワードは「Softbank」です。

片やNUROmobileは、昨年11月よりSoftbank回線を使ったMVNOサービスを開始しています。一方、LINEモバイルは、ソフトバンク社と戦略的提携を進めることで合意しています。LINEモバイルの第三者割当増資にソフトバンク社が出資する事で、ソフトバンク51%、LINE49%の出資比率となり実質的にソフトバンク傘下に入る事となります。

現在の両社は、MVNOとしてはあまり目立ちませんが、従来のサービスでも各々の特徴を前面に押し出した個性的なサービスを提供しています。加えて、NROmobileはすでに、Softbank回線を借りて新たなMVNOサービスを開始していますし、LINEモバイルは、4月ごろにはSoftbank回線を使ったサービスを開始するのではないか…と言われています。

今回のライバル対決は、そんなSoftbank回線を軸に新たな事業展開を進めてゆこうという2社を、近い将来のライバルMVNOという事でピックアップしてみました。

NUROmobileとは?

NUROmobileは、ソニー系の電気通信サービス会社「So-net」が運営する格安SIM・MVNOサービスです。

So-netが展開する世界最速インターネット回線と同じ「NURO」を名称を冠して、ドコモ回線MVNOサービスを提供しています。

NUROmobileは、ソニー系らしいユニークなサービスを提供して人気を博しています。例えば…、

【0SIM】(ゼロシム)

http://mobile.nuro.jp/0sim/

月間のデータ容量が499MBまでであれば、データ通信基本料がかからない画期的なプランです。

500MBから2GBまでは100円/100MBずつ加金され、2GB~5GBは1,600円の定額で利用可能です。

5GBを超えると200kbpsの速度制限がかかります。+700円で音声通話機能を追加できます。

499MBまでとは言え、データ通信が全く無料で使用できるという非常にユニークなプランですが、ただし通信速度はあまり芳しくないので、日々の使用というよりエマージェンシー的な利用がお勧めです。

 

【時間プラン】

通常の料金体系は、月間に使用するデータ用量を、予め固定的・従量的に定めておいた料金で支払いますが、時間プランは、1日最大5時間までなら4GLTE高速通信を使い放題で利用できるNUROmobileだけのプランです。高速データ通信を使っているかどうかは自動的に判断される仕組みで、ユーザーが任意で高速⇔低速を切替える事はできません。夜は毎日映画を見て過ごす…等の大容量を使う方向けの新しい料金プランです。

また「深夜割引」は、「時間プラン」の利用を深夜帯に限定する事で、より割安に利用できるプランです。

 

【データ前借り】

http://mobile.nuro.jp/maegari/

 

契約したプランで定めら得たデータ容量を使い切った場合、普通なら低速に制限された速度で月末まで我慢するか、高速データ容量を追加購入しなくてはなりませんが、NUROmobileの場合には、自分の契約の翌月分の容量から前借りする事が可能です。元々自分の未来の容量ですので、無料で利用できますし、翌月が不足した場合には、最大6か月まで「前借り」を継続する事が可能です。

ドコモ回線のMVNOサービスでは、長年、通信速度が遅いと言われ続けてきましたが、なかなか改善を見せずにいましたが、2017年9月に大規模な回線増強を実施した事で、一気に通信速度が向上しました。

その後、また徐々に速度低下を起こしつつありますが、現時点では辛うじて実用範囲の速度を維持できているようです。

 

LINEモバイルとは?

LINEモバイルは、2016年9月にMVNOサービスを開始したまだ若い通信会社で、サポートをLINEトークで受け付けたり、支払方法にLINEペイを導入する等、LINEグループ会社の特徴を生かしたサービスを展開しています。中でも「カウントフリー」サービスは特徴的です。

 

【カウントフリー】

カウントフリーとは、特定のコンテンツの通信をカウントしない~つまり有料の高速データ容量を消費しない~ようにする仕組みで、テキスト(会話)はもちろん、画像や動画の送受信も月間データ容量を消費する事なく利用する事ができます。

ベーシックな「LINEフリープラン」ではLINE、上位プランである「コミュニケーションプラン」ではLINE・Facebook・Twitter・instagram、さらに最上位の「MUSIC+プラン」ではSNSに加えてLINEmusicに要する通信をカウントしません。

若年層を中心にLINEは最早ライフラインだとも言われるほど普及していますが、LINEモバイルであれば、通信料を軽減しつつ利用できるため、全体の契約容量も少なく=安く済ませる事ができます。

さらに、月間のデータ容量を使い切ってしまった後でも、カウントフリー対象のコンテンツは高速通信のまま利用できる事も大きな魅力となっています。

 

料金プランを比較

本項では、NUROmobileとLINEmobileのドコモ回線プランの料金を比較します。

NUROmobile LINEmobile
データ SMS 通話 データ SMS 通話
1GB 500円 620円 1200円
コミュ Music コミュ Music
2GB 700円 850円 1400円
3GB 900円 1050円 1600円 1110円 1810円 1690円 2390円
4GB 1100円 1250円 1800円
5GB 1300円 1450円 2000円 1640円 2140円 2220円 2720円
6GB 1500円 1650円 2200円
7GB 1700円 1850円 2400円 2300円 2700円 2880円 3280円
8GB 1900円 2050円 2600円
9GB 2100円 2250円 2800円
10GB 2300円 2450円 3000円 2640円 2940円 3220円 3520円
時間プラン 2500円 2650円 3200円
深夜割引 1500円 1650円 2200円

※「コミュ」はコミュニケーションプラン、「Music」はMUSIC+プランを表します。  金額は全て税別表示

 

NUROmobileは、最少2GBプランから1GB刻みで最大10GBまで、加えて10GB超の容量を求めるユーザー向けに「時間プラン」と「深夜割引」が用意されています。

データプランを基本に、SMS機能付加が+150円、通話機能が+700円の加算で利用可能です。

各容量ごとの加算額は200円刻みで、非常に分かりやすい料金設定となっています。

 

LINEモバイルのプランは3タイプのプランに容量違いで4種類のプランが用意されています。

最少プランは、容量1GBプランを「LINEフリープラン」とし、カウントフリーをLINEのみに絞ったベーシックなプランです。

3GB以上のプランには、LINEに加えFacebook・Twitter・instagramもカウントフリーとする「コミュニケーションプラン」、さらに加えてLINEミュージックをカウントフリーとする「MUSIC+プラン」を用意、3GB/5GB/7GB/10GBの各容量を用意しています。上位プランには、SMSなしのデータプランは用意されていません。

 

ちなみに、NUROmobileのSoftbank回線プランは2種類で、通話機能の有無の違いで4系統になります。

http://mobile.nuro.jp/lp/iphone/

 

Softbank回線プランには、時間プランを含む、大容量プランはありません。

 

こうしてみると、プラン面ではNUROmobileでは「時間プラン」が、LINEmobileは全てのプランにカウントフリーが導入されているのが特徴的で、両社とも独自性を発揮していることがわかります。

 

しかし、データ量に対する料金設定は、LINEmobileが若干割高な設定になっており、カウントフリー込みとは言え、できるだけコストを下げたいユーザーの印象はあまり良くないのではないかと感じます。

 

オプション料金・諸費用で比較

本項では、プラン料金以外の「かけ放題」等のオプション・サービスや、解約料などの諸費用を比較してみます。

NUROmobile LINEmobile
契約事務手数料 3,000円 3,000円
SIM発行手数料 394円 400円
SIM再発行・破損 3,000円 3,000円
契約月料金 無料 無料
解約月料金 満額 満額
解約料(通話SIMのみ12か月) 0~12,000円

月ごと1,000円減額

9,800円

月ごとの減額ナシ

MNP転出 3,000円 3,000円
かけ放題 800円 880円
留守番電話 300円 300円
割込通話 200円 200円
容量追加購入 100MB…400円

500MB…600円

1GB…1,000円

0.5GB…500円

1GB…1,000円

3GB…3,000円

金額は全て税別表示

 

オプション料金・手数料等はほぼ同程度の料金設定となっていますが、異なるのは、通話SIMで1年以内に解約・MNP転出を行った際の解約料と、データの追加購入のコストです。

 

解約料は、NUROmobileが契約月の12,000円から月ごとに1,000円ずつ減額されてゆくので、利用期間が伸びればその分だけ解約料が減る仕組みなのに対し、LINEmobileでは1年以内の解約・MNP転出の場合は月数に無関係に9,800円が課されます。

例えば、9か月目での解約を想定した場合、NUROmobileの解約料は3,000円で済むのに対し、LINEmobileでは何か月使っていても9,800円で減額されず、何らかの事情で最低利用期間内での解約は、LINEmobileの負担は大きいものになってしまいます。

 

また、容量追加購入については、LINEmobileでは0.5GB・1GB・3GBでも0.5GBごとの単価が固定されていますが、NUROmobileでは容量が小さくなるにつれ割高な料金設定となっています。

 

プラン料金・オプション料金では、僅かながらLINEmobileが割高な設定になっているようです。

手数料額はほぼ同等となっています。

ちなみに、NUROmobileの場合は、ドコモ回線・Softbank回線いずれでもオプション料・手数料・最低利用期間及び解約料は同金額となります。

 

料金支払い方法・その他で比較する

この項では、両社の料金支払い方法について比較します。

NUROmobile LINEmobile
契約者 18歳以上

18~19歳は要親権者同意

18歳以上

18~19歳は要親権者同意

支払方法-1 クレジットカード

(本人名義に限る)

クレジットカード

(本人名義に限る)

支払方法-2 LINEペイカード
MNP予約番号残存日数 10日間 10日間

 

両社とも、支払方法は「本人名義のクレジットカード」がメインとなります。

口座振替、家族名義のカードや、18歳未満のユーザーの契約はできません。

 

支払方法で特徴的なのは、LINEmobileの「LINEペイカード」です。

LINEペイカードは、プリペイド(前払い)式のカードで、予め任意の金額をチャージして使用しますが、このチャージ分をLINEモバイルの支払いに充当できるものです。100円利用ごとに2ポイント(還元率2%)が堪るので、一般的なクレジットカード(1%)よりもポイントが貯まりやすくなっています。

 

なお、MNP予約番号には15日間の有効期限がありますが、両社とも有効期限までの残存日数が10日以上である事を求めています。身分証明書やクレジットカードの準備に時間がかかりそうな場合には、他の準備が整ってからMNP予約番号を取得するようにしましょう。

 

有効期限内にSIMやスマホを受け取り、回線が開通できないと全ての手続きが無効になりますので、注意が必要です。

 

通信速度で比較する

本項では、両社の通信速度を比較してみます。

 

ドコモ系のMVNOはどこでも通信速度には苦しんでいるようです。

朝夕の通勤通学時間、昼12時台、夜間のゴールデンタイムなど、利用者・通信が集中し回線が混雑する時間帯になると、通信速度が低下してしまう…という状況が常態化しつつあり、もはやMVNOの宿命とさえ思えるような足並みの揃い様です。

NUROmobileも、LINEmobileも例外ではなく、あまり芳しい計測値を残していません。

https://keisoku.io/mobile/provider/nuro_mobile.html

https://keisoku.io/mobile/provider/line_mobile.html

 

こちらはある平日の両社のSIMのスピードテストの結果です。

1日の中で最も通信が集中し、速度低下を起こしやすい昼12時台の下り速度は、両社とも、実用になる速度の目安とされる1Mbpsを大きく下回っています。

また、夕方18時~19時辺りにも、速度が低下する「谷」があることが見て取れます。

 

通信速度の計測結果は、場所や時間、さらに周囲の利用状況などで変動するため、必ずしも表に示した値が出るとは限りませんが、それでも、速度がある程度出ているSIMであれば、いつ計測しても結果はそこそこの数値が出るものです。

そういう意味では、NUROmobile・LINEmobileとも、ドコモ回線プランの昼12時台の速度にはあまり期待できないと思いますが、両社とも新たに展開するSoftbank回線で快適な通信速度を提供できるのか期待したい処です。

こちらは、ある日のNUROmobileのSoftbank回線の速度計測結果です。

サービスインから4カ月目ですが、昼12時台はすでに1Mbpsを割込んでいますが、他の時間帯では2Mbps~10Mbps程度の速度を維持しており、十分実用的と言えると思います。

 

端末ラインナップで比較する

本項では、両社の端末ラインナップを比較してみます。

 

NUROmobile LINEmobile
Androidスマホ Xperia XZ Premium(99,800円)

ZenFone Zoom S(59,616円)

NuAns NEO [Reloaded](46,656円)

ASUS ZenFone 3(32,700円)

 

ZenFone Max Plus(M1)(29,800円)

Huawei nova lite 2(25,980円)

ZenFone 4 Selfie(29,800円)

AQUOS sense lite SH-M05(33,800円)

ZenFone 4 Max(25,800円)

Blade V8(23,800円)

ZenFone 4 Selfie Pro(35,800円)

arrows M04(32,800円)

GRAND X LTE(9,980円)

Huawei P10(58,800円)

BLADE E01(13,800円)

Androidタブレット 取扱なし Huawei MediaPad T3(19,980円)
ルーター +F FS030W(38,800円) Aterm MP01LN(11,980円)
iPhone 取扱なし 取扱なし

※金額は全て税別価格 2018年3月20日現在

 

ラインナップ数では断然LINEmobileが上回っています。

Androidスマホ、タブレット、ルーターまで満遍なく揃っていますので、ユーザーの好みで端末を選ぶ事も可能です。ASUS・Huawei等のいわゆる中華スマホが多く、価格帯も2万円台が中心で比較的リーズナブルな価格帯の端末を揃えた印象です。数少ないでですが、信頼性が高く、お財布ケイタイや防水機能等の国内利用に適した国産モデルもラインナップしています。

ちなみに、LINEmobileは、端末の分割購入ができない時期がありましたが、2017年11月以降、分割購入にも対応しています。

 

一方NUROmobileは、他社MVNOでは真似できないXperia(エクスペリア)の高級機をラインナップしてます。

従来、NUROmobileはソニー系のMVNOにも関わらず、1機種を除いてソニー製スマホをラインナップしてきませんでしたが、2017年11月、満を持して最上級機種を投入してきました。

「Xperia XZ Premium」は、大手キャリア3社で販売され人気となっている「Xperia XZ1」と同等性能ながら、ディスプレイサイズがXZ1が5.2インチに対して5.5インチ、バッテリー容量がXZ1の2,700mAhに対して3,230mAh、筐体もXZ1が金属ボディなのに対してガラスボディに鏡面仕上げを施すなど、その名の通りプレミアム感が強い端末となっています。

「Xperia XZ Premium」の特徴は以下の通りです。

 

・鏡面仕上げのガラス筐体

・4K HDR対応5.5インチ液晶

・Motion Eyeカメラシステム

・3D撮影

・ハイレゾ音源再生

・高速CPU&4GBRAM

・ストレージ・内蔵メモリ自動最適化

・IPX5/8防水機能

・指紋認証

 

その分、価格もプレミアムで、MVNOで販売される一般的なAndroid機の2~3倍もの価格となっています。

そのため、分割購入も一般的な24回ではなく36回払いが基準となっており、プラン料金込みで初年度月額2,980円からプレミアムXperia を購入する事ができます。

 

さらに「Xperia XZ Premium」ユーザー向けに専用帯域が用意(月額2,000円)されています。

専用帯域とは、他のユーザーが利用する一般回線(帯域)と異なる回線(帯域)で、一般回線が混雑して速度低下を起こすシーンでも、ユーザー数の少ない専用帯域で安定した高速通信を提供するものです。

 

端末ラインナップに関しては、機種の豊富さではLINEmobileの圧勝です。

中華スマホや国産スマホをリーズナブルに購入したければLINEmobileが選びやすく支払額も高額にはならずに済みますが、iPhoneと比肩する唯一の国産モデルとしてのXperia 指名買いであれば、専用帯域が用意され、36回払いでプラン料金の割引も受けられるNUROmobile以外に選択肢はないように思います。

 

iPhoneの利用状況を比較

NUROmobileもLINEmobileも、端末ラインナップの中にiPhoneはありませんが、持込み契約の場合にはiPhoneを利用する事ができます。

本項では、両社のiPhone対応状況を比較します。

NUROmobile LINEmobile
ドコモ回線 Softbank回線 ドコモ回線
iPhone4s SIMフリー版・ドコモ版 × SIMフリー版・ドコモ版
iPhone5 SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhone5s/5c SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhone6/6Plus SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhone6s/6sPlus SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhone7/7Plus SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhone8/8Plus SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
iPhoneX SIMフリー版・ドコモ版 SIMフリー版・SB版 SIMフリー版・ドコモ版
  • ドコモ回線は3G通信専用機であるiPhone4sも利用可能です。ただし4GLTEの高速通信はできません。
  • SIMフリー版は、両社で回線を選ばず利用可能です(Softbank回線除く)。
  • au版は、SIMロック解除すれば、ドコモ・Softbank回線いずれでも利用可能です(iPhone6s以降)。
  • Softbank版は、SIMロック解除なしでSoftbank回線で利用可能です。SIMロック解除すればドコモ回線でも利用可能です(iPhone6s以降)。
  • SIMサイズは、iPhone4sはmicroSIM、それ以外はすべてnanoSIMです。

iPhoneの利用状況は他社MVNOと同等です。ドコモ回線・Softbank回線のマルチキャリアであるNUROmobileは、SIMロック解除していないiPhoneを幅広く利用可能です。

 

どうなる?Softbank回線サービス対決

未だLINEmobileがSoftbank回線を使用したMVNOサービスの提供を開始する…というニュースはありませんが、いずれ近いうちに何らかの発表があるものと思われます。

LINEmobileは、出資比率でソフトバンク社51%:LINE49%となりソフトバンク傘下となった訳ですが、今後のLINEmobileについては、気になる事が色々とあります。

1.Y!mobileとの関係はどうなる?

Softbankには、格安通信サービス「Y!mobile」があり、非常に高い人気を得ています。

Y!mobileはSoftbank自身が運営する、厳密な意味では国内唯一のサブブランドになります。

これに対して、出資は受けたものの合併という事ではないので、あくまでグループ内の別会社という立場となり、これはKDDグループのUQmobileの立場と同じです。

UQmobileは通信速度の点では本家auを凌ぐほどの高速通信を提供していますが、Y!mobileを抱えるSoftbankがLINEmobileにどの程度の速度を出させるのか、これは1点、気になる処です。

この辺りのY!mobileとの関係や棲み分けが非常に気になります。

2.他社Softbank回線MVNOとの関係は?

日本通信b-mobileSを筆頭に、NUROmobile・QTmobileと2017年~2018年にかけて誕生したSoftbank回線MVNOとの力関係についても気になります。

現在、3社あるSoftbank回線MVNOは、通信速度こそ大したことはありませんが、日本通信の頑張りによって、SIMロックされたSoftbank版iPhoneをそのまま利用可能という大きなメリットを持っています。

ところが、Softbank社内の通信ブランドにも関わらず、端末持込はSIMロック解除必須というウィークポイントがY!mobileにはありますが、LINEmobileも他社MVNOと同様に、Softbank版iPhoneの持込み時にSIMロック解除不要となれば、サブブランドよりグループ会社の方が利便性が良い…等といった事態にもなり兼ねません。

LINEmobileのグループ入りによって、Y!MobileのSIMロック解除必須が解除されるのか、そのまますみ分けるのか、気になります。

3.プランと料金設定はMVNO並み?

グループ入りしてもLINEmobileはあくまでMVNOです。

同じ立場のUQmobileは、Y!mobileとほぼ同等な料金設定ですが、KDDIグループ内での立ち位置・役割はサブブランド的なものが求められているので、一概にLINEmobileと重ねる事はできません。

まして、ソフトバンクは、Y!mobile同等のプランや料金設定のMVNOを1社増やす事のメリットはないため、MVNOらしいプランと料金の設定になるのではないかと思います。

元々、LINEmobileは、最少プラン1GBの料金は業界最安値クラス=500円/1GB(データSIM)ですので、Softbank回線でもそうしたリーズナブルで敷居の低いプランが期待されます。

また、Y!mobileは2年契約プランである事が嫌気されるケースもありますが、LINEmobileが現状のまま、データプラン:最低利用期間なし、通話プラン:同1年という事になれば、ここでもY!mobileを食ってしまう事がありそうです。

4.そもそもドコモ回線はどうなる?

現在のLINEmobileのMVNOサービスはドコモ回線を使用しています。

LINEmobileの特徴でもある「カウントフリー」を含め、技術面でNTTコミュニケーションズの役割が非常に大きい…と、サービス開始当時にはよく言われていたものです。

その関係の深いNTTグループと決別してSoftbank回線1本でゆくのか、ドコモ回線もそのまま残し併売とするのか、この辺りも非常に大きな関心を集めています。

2017年初頭にKDDIグループ入りした「BIGLOBEモバイル」は、2017年夏にはau回線サービスを追加しましたが、従来のドコモ回線もそのまま残し、併売を続けています。

その事例に倣うなら、LINEmobileでもドコモ回線とSoftbank回線のマルチキャリアとして運営する道もアリだと思いますし、速度を出すのが難しいドコモ回線を諦めてSoftbank回線に1本化した方が、ユーザーの速度への不満は緩和されると思いますので、その判断をどうするかにも注目が集まっています。

 

奇しくも、本稿執筆中の3/20にLINEmobileとソフトバンク間の資本・業務提携が完了した旨のプレス発表があり、その中でSoftbank回線サービスを今夏を目途に提供するとアナウンスがありました。

まだ具体的な内容については一切明らかにされていませんが、現状のドコモ回線利用者はそのまま利用できる旨が補足されていましたので、まずは一安心と言った処でしょうか。

 

一方のNUROmobileのSoftbank回線の方は、サービス開始以降、あまり活発な動きは見せておらず、通信速度もさほど速い訳でもなく、かといって遅くて使い物にならない訳でもなく、正直、あまり目立たない存在となってしまっています。

 

今夏に、LINEmobileのSoftbank回線サービスがどのような内容・料金で登場してくるかによって、現状、なんとなく落ち着いてしまているb-mobileSも含めたSoftbank回線MVNOの競争が激化して、さらなるサービス内容の充実や料金改定などが起こってくる事に期待したいと思います。

 

NUROmobile VS LINEmobile対決 まとめ

いずれも、ドコモ回線MVNOサービスを提供しつつ、新たな展開にSoftbankを選んだという点で、今後の展開が楽しみな両社ですが、片や独立系MVNOとしてすでにSoftbank回線MVNOサービスを開始、片や、ソフトバンクグループ会社として、未だ何も発表がなされないLINEmobileです。

現在は嵐の前の静けさ…とでも言うのか、もし新生LINEmobileがY!mobile並みかそれ以上のインパクトを持って新サービスを発表した場合、b-mobileSの日本通信も含め、3社のバトルが始まりそうな予感もしています。

そうした競争は、ユーザーサイドからすれば、非常に歓迎すべき事で、より良いサービスが登場すれば既存サービスも安閑とはしていられず、より安く、より快適にと切磋琢磨してくれるはずだからです。

いずれにしても、2018年前半の重大事件は、LINEmobileのSoftbank回線サービスの発表ではないかと思う次第です。

 

今回は、今後Softbank回線MVNOとしてライバル関係になるであろうNUROmobile・LINEmobileの2社を取り上げて、様々な側面で比較してみました。

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