一部の企業ユーザー向けではなく、広く一般に提供される汎用サービスとして、初のSoftbank回線MVNOとして誕生した日本通信株式会社の「b-mobileS(ビーモバイルエス)」が、2018年3月にサービス開始から1年を経過しました。

現在、700社超と言われる格安通信会社=MVNO(Mobile Vertual Network Operator仮想移動体通信事業者)のほとんどがNTTドコモの回線を借り受けて運営されています。

次いでau回線を使用するMVNOがKDDIグループのUQmobile・BIGLOBEモバイル・JCOMモバイル、独立系のマイネオ、IIJmio、QTmobile等7~8社、Softbank回線を使用するMVNOは、b-mobileSの他にはU-mobileS(日本通信がMVNE)、NUROmobile・QTmobile(So-netがMVNE)等の4~5社のみとなっています。

全てのSoftbank回線MVNOに先駆けて開始されたb-mobileSは、長らくMVNOへの回線貸出を渋ってきたSoftbankとの長期間に渡る粘り強い交渉の末に開業に漕ぎつけました。

一時は、あまりに交渉に応じず接続拒否の回答を行ったSoftbankに対して、電気通信事業法35条に基づき、総務省に接続協定に関する命令申立を行う等、多少強硬な姿勢も見せつつ、ようやく開業した経緯があります。

サービスイン間際にも、Softbankから供給されたSIMがSoftbank版iPhoneについて「SIMロック解除」が必要な仕様であったため、再交渉し、現在Softbank-SIMのスタンダードとなっている「Softbank版iPhoneをSIMロック解除なしに利用できる」仕様に変更させるなど、その功績は大きいものがあります。

この事は、必ずしもSoftbank側が悪いわけではなく、日本通信側の発売日等の事情が影響し少々強引な面もあったとされますが、いずれにしてもY!mobileを有し、MVNOへの回線貸出に消極的だったSoftbankにSIMの供給をさせたという点で評価できるのではないかと思います。

今回は、そうした生みの苦しみの中でサービス開始された初の汎用Softbank回線MVNOサービスの1年後の現在の状況を含め、b-mobileSのお勧めポイントについて検証してみたいと思います。

果たして今でもb-mobileSはお勧め格安SIMと言えるのでしょうか?

マルチ・キャリア化によってSIM7ロックiPhoneが利用可能に

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日本通信は、元々NTTドコモ回線を使ったMVNOサービスを提供していましたが、前述の交渉の結果、Softbank回線によるMVNOサービスも併せて提供できる事となり、マルチ・キャリア化(※)しました。

マルチ・キャリアとは、1社の通信事業者が、複数の回線を使ったサービスを提供する事を指します。

その結果、2017年3月22日、Softbank回線を使用した最初のMVNOサービスプランとして、データ専用の「開幕SIM」をリリースしました。

その後、同年8月には、従量課金制の音声通話機能付きの「b-mobile S スマホ電話SIM」を発売、その後「b-mobileS 990ジャストフィットSIM(従量課金制音声通話SIM)」「b-mobile S 190Pad SIM (従量課金制データ専用) 」を発売し、現在に至ります。

これらのプランの特徴は、月間に利用できるデータ容量を固定せず、1GB刻みで利用したデータ量に応じた料金が請求となる「従量課金制」を採用している事で、月間のデータ量の変動に対して、無駄な料金支払いを避けられるプランとなっている事です。

2018年には、「b-mobile S 990ジャストフィットSIM(音声通話SIM)」「b-mobile S 190Pad SIM (データ専用) 」をメインに据え、従来のドコモ回線サービスを加えて、マルチ・キャリアとして使い勝手を向上させてきました。

Softbankは、自社のサブブランド(第2の通信ブランド)である「Y!mobile」を運営していますが、元々異なる通信会社を合併してできたブランドであるため、同じSoftbank社内の通信サービスでありながら、端末を共通利用する事ができないデメリットがあります。

Softbankで購入したスマホ端末をY!mobileで利用する場合、あるいは逆に、Y!mobileで購入したスマホ端末をSoftbankで利用する場合には、必ず「SIMロック解除」が必要になりますが、日本通信b-mobile Sの場合には、Softbank版iPhoneをSIMロック解除なしに利用できる点はアドバンテージとなっています。

SIMロック解除に関するルールでは、SIMロック解除が可能なスマホ端末は「2015年5月以降に発売された端末」となっていますので、それまでに発売されたiPhone6/6PlusまでのiPhoneはSIMロック解除ができません。
b-mobileSが新たに作ったSIMであれば、Softbank版のSIMロック解除対象外iPhoneを利用できることとなりました。

この、最初にb-mobile Sが、Softbank版iPhoneをSIMロック解除なしで利用できる仕様を固めたため、後続のSoftbank回線MVNOサービス~NURO mobile・QT mobile・mineo等も同様な仕様となり、それがSoftbank回線サービスのスタンダードになっています。

その点で、初のSoftbank回線MVNOサービスを開始した日本通信が果たした役割は大きかったと言えます。

 

b-mobileSで利用可能なiPhoneとは

マルチ・キャリア化したb-mobileSでは、NTTドコモ及びSoftbankで販売されたSIMロック済iPhoneを、SIMロック解除の手続きなしに、そのまま利用する事ができますが、対象は「4G LTE通信対応」のiPhoneのみで、iPhone4s以前の3G通信端末(※)は利用できません。

以下の一覧のように、NTTドコモ及びSoftbankで購入した4G LTE iPhoneであれば、SIMロック解除不要で、SIMロック解除できないiPhone5s/6/6Plusを含めてSIMを刺すだけで利用可能です。もちろん、iPhone6s以降のSIMロック解除可能なiPhoneは、ロック解除を行えば、au端末であっても使用可能です。

回線種別 ドコモ回線 Softbank回線
端末 ドコモ版 au版 Softbank版 ドコモ版 au版 Softbank版
iPhone 5s × × × ×
iPhone6/6Plus × × × ×
iPhone6s/6sPlus
iPhone SE
iPhone7/7Plus
iPhone8/8Plus
iPhone X
iPhone XS/XS MAX
iPhone XR
○:SIMロック解除不要で利用可、△:SIMロック解除で利用可、×:SIMロック解除・利用不可

※ここで言う「3G」とは、データ通信に関する通信規格です。
iPhone4sまでのiPhoneは、データ通信に3G回線を使用しているため、4GLTE専用のSoftbank回線サービスでは利用不可となります。
通話に使用している3G回線とは別ですので、混同しないようご注意ください。

 

b-mobileSの料金プラン

b-mobileS 190PadSIM(データ専用SIM)

2017年3月に初のSoftbank回線MVNOサービスの第1弾として登場した「開幕SIM」は、SIMロック解除不要でSoftbankのSIMロックiPhoneを使用できるという画期的なSIMでしたが、現在では、その役割を終えて廃止となっています。

現在、データ専用プランは、2017年12月に登場した「b-mobileS 190 Pad SIM」に統合されています。

「190 Pad SIM」は、最小100MB/月のデータ消費であれば、190円/月というミニマムな最低料金に、使った分だけ支払う「従量課金制(※)」を採用したデータ専用プランで、NTTドコモ回線とSoftbank回線をチョイスでき、ドコモ回線には、「SMS機能」(月額130円)の有無を選択できます。

その名の通り、iPadや、2台目以降のiPhoneの通信を確保しておくといった使い方ができ、データ通信が月間100MBまでであれば、190円/月という破格の料金で通信回線を維持できるのがメリットです。

回線 ドコモ回線 Softbank回線
SMS SMSなし SMSあり SMS非対応
100MBまで 190円 320円 190円
1GBまで 480円 610円 480円
3GBまで 850円 980円 850円
6GBまで 1,450円 1,580円 1,450円
10GBまで 2,190円 2,320円 2,190円
15GBまで 3,280円 3,410円 3,280円

価格は全て税別表示

190 Pad SIM」の料金は、他社MVNOの3GB、6GBのデータ通信プランと比べてもかなり割安な設定となっています。ドコモ回線は、SMSの有無で料金が異なります。Softbank回線はSMSに非対応でドコモ回線SMSなしと同等の料金設定となっています。

「190 Pad SIM」は、ユーザーの任意で使い過ぎ防止のための「データ使用制限上限」を、3GB/6GB/10GBで設定する事ができます。
設定値までデータを消費すると、高速データ通信を利用できなくなります。もちろん、ユーザーの任意で解除する事も可能です。

「190 Pad SIM」は、データ専用プランですので、最低利用期間の設定はありません。
好きな時にいつでも解約可能で、解約料等の費用加算はありません。

「190 Pad SIM」は、音声通話機能がありませんので、SIMの識別番号(090や080で始まる番号)をMNPで他社へ持運びする事はできません。

※従量課金制のメリット
通常の通信会社の料金プランは、月間に利用できるデータ容量ごとに料金が定まっている「固定課金制」を採用しています。固定課金制は、月間のデータ容量を使い切る場合には無駄なく割安な料金と言えますが、毎月のデータ消費量の変動が激しい場合、容量をほとんど使わなくても同じ料金を支払わなくてはなりません。

従量課金制では、データ容量が固定されておらず、毎月使った分だけの料金が請求される仕組みで、毎月のデータ消費量に増減があっても、無駄な料金を支払うことがないのがメリットです。

ただし、固定課金制は余ったデータ容量は翌月に繰越すことができますが、容量が決まったおらず、使った分だけ支払う従量課金制では「余った容量」という概念がなく、繰越すことはできません。

SIMサイズに関するデータ

iPhone iPad
ドコモ回線 Softbank回線 ドコモ回線 Softbank回線
nano マルチカットSIM iPhone専用 マルチカットSIM iPad専用SIM
micro マルチカット △ マルチカットSIM iPad専用SIM
標準 マルチカット △ マルチカット △

iPhone用
iPhone用SIMは、ドコモ回線の場合は、nano/micro/標準の全てのサイズにカットできるマルチカットタイプのSIMとなりますが、iPhone5以降の4GLTE対応iPhoneは全て「nano」サイズのため、micro/標準サイズは使用しません。
全ての対応iPhoneで、nanoサイズを使用します(△はカットできるが使い道がない事を意味します)。

Softbank回線の場合には、nanoサイズのiPhone専用SIMを選択します。
このSIMは、iPadと共用できません。

iPad用
iPad用SIMは、機種によって「nano」と「micro」いずれかを使用します。標準サイズは使いません。

iPad(第6~第5世代)・iPad Pro・iPad Air・iPad mini……nanoサイズ
iPad(第4~第3世代)・iPad 2・iPad……microサイズ

ドコモ回線の場合は、上記の区分けに従ってカットして使用します。
Softbank回線は、「nano」「micro」サイズ、個々に専用SIMが用意されているので、利用端末によって選択します。

b-mobileS 990ジャストフィットSIM(通話SIM)

初のSoftbank回線MVNOサービスの音声通話プランとして、2017年8月に登場した「スマホ電話SIM」は、現在は廃止となり、同年11月に登場した「b-mobile S 990 ジャストフィットSIM」に統合されています。

b-mobile S 990 ジャストフィットSIM」は、最小1GB~最大15GBの音声通話機能付きプランで、使用したデータ容量の分だけの料金を支払う「従量課金制」を採用する、現在の日本通信の中心的なプランです。

2018年12月に料金体系の大幅な見直しが行われました。

それまでの「990 ジャストフィットSIM」は、1GBごとの従量課金制で、使っていないデータ容量分まで料金を支払わなくても良いという従量課金の良さは持っていたものの、容量ごとの料金は割高で、3GBまでの利用でしかお勧めできないプランでした。

料金体系の見直しにより、多くのデータ容量の区分において、他社MVNOの固定課金制料金よりも割安な設定となり、非常にプランとしての魅力を高めています。

NTTドコモ回線 Softbank回線
1GBまで 990円 990円
3GBまで 1,290円 1,690円
6GBまで 1,790円 2,390円
10GBまで 2,590円 3,190円
15GBまで 3,590円 4,390円

プラン名の由来になっている、最小容量1GB=990円だけは共通ですが、「接続料」(Softabnkから回線を借りる料金~特に通話)が割高なSoftbank回線サービスでは、ドコモ回線より高めの料金設定となっています。

ただ、他社の通話プラン料金と比較してみると、ドコモ回線で「3GB=1,600~1,700円」「6GB=2,100~2,200円」、Softbank回線では「3GB=1,800円~2,000円」「6GB=2,400円~2,600円」が相場ですので、「990 ジャストフィットSIM」のSoftbank回線の料金は標準的である事がわかります。

ドコモ回線は、かなり割安な料金設定となっているという事です。

「990 ジャストフィットSIM」は、ユーザーの任意で使い過ぎ防止のための「データ使用制限上限」を、6GB/10GBで設定する事ができます。

「990 ジャストフィットSIM」は、音声通話機能付きプランですので、最低利用期間の設定があります
「990 ジャストフィットSIM」の最低利用期間は5か月間と、他社の半分以下の設定で、非常に良心的な設定となっています。開通日から4カ月以内の解約・MNP転出は、8,000円の解約金が発生します。

「990 ジャストフィットSIM」は、契約中のSIMの電話番号をMNPで他社へ持運びする事が可能です。

SIMサイズに関するデータ

ドコモ回線 Softbank回線
nano マルチカットSIM iPhone専用

「990 ジャストフィットSIM」のSIMサイズは、ドコモ回線の場合は「マルチカットSIM」、Softbank回線の場合には、iPhone専用nanoSIMが自動的に選択されます。
「990 ジャストフィットSIM」が利用可能な4GLTE対応iPhoneは、全てnanoサイズです。

b-mobile S スタートSIM

990 ジャストフィットSIM」「190 Pad SIM」に続き、2019年3月5日、新料金プラン「b-mobile S START SIM」が新たに加わりました。

「b-mobile S START SIM」の最大の特徴は、音声通話機能付き(通話SIM)でありながら、「最低利用期間」の設定がなく、いつでも自由に解約でき、解約金が請求される事もない事です。

セットされるデータ容量は、1.5GBの固定制で、ネットワークはドコモ回線のみ、マルチカットSIMでの提供となり、初期費用は3,000円で、プラン料金は月額1,380円となります。

「半額通話アプリ」はもちろん、「5分かけ放題」や「フィルタリング」等のオプションサービスも利用可能です。

START SIMの使い道

「START SIM」は、継続的に長期間利用するプランではないと思います。

1.5GBで1,380円の料金は割高ですので、あくまでもお試用と言う事で短期間の利用にお勧めのプランです。

従来の「お試しプラン」はどれもデータ専用SIMでしたので、音声通話機能付きのお試しプランは「初」と言う事になりそうです。

「990 ジャストフィットSIM」に興味があるけれど、通信速度や使い勝手を自分で確かめたいといった用途が考えられますが、この場合には優遇措置があり、「サービス変更手数料」なしに、「990 ジャストフィットSIM ドコモ回線」に移行できます(もちろん、解約金もありません)。
※「START SIM」から、「990 ジャストフィットSIM Softbank回線」には移行できません。

また例えば、他社からお目当てのMVNOにMNPしたいのだけれど、タイミングが1~2か月合わない…といったケースでも、間に「START SIM」を挟む事で、解約料なしで短期間の「繋ぎ利用」が可能です。

 

b-mobileSの料金プランまとめ

以上で見てきたように、日本通信b-mobile Sには、3タイプの料金プランが用意されています。

データを消費した分だけ料金を支払う「従量課金制」に、音声通話機能付きの「990 ジャストフィットSIM」と、データ専用「190 Pad SIM」、さらに、固定課金制で最低利用期間と解約金の設定がない「START SIM」は、各々に明確なキャラクターがあり、ハマれば非常に使い勝手の良いプランばかりです。

スマートフォン端末の販売や、今はやりの「カウントフリー」サービス等の提供はありませんが、プラン個々の個性やメリットが明確なプランは、充分、お勧めに値すると思います。

 

b-mobile Sの通信速度

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サービスイン直後は、以上に高速で快適なデータ通信を提供していても、利用ユーザー数が増加するに従って、徐々に速度低下を起こすようになり、特に、通信が集中する時間帯~いわゆるピーク時間帯には、実用的な速度の目安とされる「1Mbps」を割込む事も珍しくなくなる…。
これは、MVNO業界ではよくある話しで、特に珍しくもありません。

実際、多くのMVNOが昼12時台には1Mbpsを維持できず、大きく割り込んでしまうケースが多々ありますし、1Mbpsを割込まないMVNOがあれば、そこに実用的な速さを求めるユーザーが集中することで、そのMVNOも徐々に速度低下してしまう事が少なくありません。

b-mobile Sも、2017年春のサービスイン直後は、非常に高速で快適でしたが徐々に速度低下を起こしつつありました。しかし、「990 ジャストフィットSIM」デビューの際に、福田社長は、「(今回のプランは)ユーザー数が増加しても速度低下を起こさないようなプラン設計をしました」と語りました。

事実、それ以降の「990 ジャストフィットSIM」をはじめ、b-mobile S各プランの通信速度は、かなり良好な通信速度を維持してます。

2017年3月~6月のb-mobileS Softbank回線の通信速度

サービスイン直後の日本通信Softbank回線の通信速度です。

b-mobileSが発売された2017年3月22日と、2カ月半ほど経過した6/3に行った速度計測の履歴です。

どの計測値も抜群の速さを表していますが、特に、1日の中でも最も回線が混雑し速度低下が起こりやすいとされる昼12時台であっても速度低下を起こすことなく、3回の計測でいずれも40~50Mbpsと、Y!mobile・UQmobileのサブブランド系に引けを取らない高速ぶりを見せています。

2017年9月~11月のb-mobileS Softbank回線の通信速度

サービス開始から約半年が経過、これより少し前に、初の音声通話プラン「スマホ電話SIM」を開始し、話題となっていました。

なぜか、サービスイン直後よりも速度が向上しており、計測した全ての時間帯で30Mbps超を記録、最も速度が落ちやすい昼12時台でも40Mbps超を連発する等、ますます通信速度に磨きがかかった印象です。

ただ、意地悪く捉えれば、当初に日本通信が想定していたよりも、Softbank版iPhoneを持ち込んでb-mobileSを契約したユーザーが少なかったため、回線に余裕があったとも見えます。

日本通信としては、「スマホ電話SIM」の導入に合わせて回線増強を行ったものの、待望の通話プランの料金設定がユーザーの予想を超えて割高で、日本通信の想定ほどユーザーが増えなかったとも想像できます。

2017年12月のb-mobileS Softbank回線の通信速度

この時期は、この前月11月に2タイプ目の音声通話プラン「990ジャストフィットSIM」、12月には従量制データ専用プラン「190PadSIM」ががリリースされ、各所で料金設定が割安であると徐々に評判になり始めた時期でした。

2017年12月当時は、徐々にユーザー数が増加しているようで、以前のようなサブブランド匹敵の速度は出なくなっていますが、それでもMVNOとしてはかなり速く、快適な通信を維持しています。

昼12時台でも20~30Mbpsを維持しており、大ファイルでも問題なくDL可能な速度となっています。

2018年2月~4月のb-mobileS Softbank回線の通信速度

年が明けても、2017年12月並みの速度を維持していたb-mobileSですが、年度替わりの時期を迎えると一気に速度低下に見舞われました。

年が変わっても、まだ前年12月並みの通信速度は維持していますが、徐々に低下の傾向が現れています。

2月には、1桁の通信速度を記録するケースが増え、さらに、3月終盤になると速度はさらに低下、新規需要が増加し回線混雑しやすい時期ですが、それでも時間帯によっては実用下限の1Mbpsを割込む数値が計測されるようになりました。

この辺りの速度低下は、やはり「990ジャストフィットSIM」や「190PadSIM」が、割安な料金でまずまずの通信速度を維持している点などが評価され、ユーザーが増加したものと考えられますが、さすがにここまで速度が低下すると、快適通信とは言えない状況がしばしば起こるようになっていました。

しかし、ある日を境に急激に速度が回復、昼12時台でも20Mbps程度は記録されるようになりました。

日本通信のWEB等には発表がありませんが、4/11に回線増強を行ったようで、また快適な通信速度に戻りました。

2019年3月のb-mobileS ドコモ回線の通信速度

2017年当時はSoftbanm回線の速度計測を行いましたが、最近、ドコモ回線の方もかなり速くなっているとの噂を聞き、実際に試してみましたので、追加計測データとして追記します。

利用したのは「190 Pad SIM」で、ドコモ回線を選択しています。

サービスイン当時程の速さはありませんが、他社MVNOと比べても、相当に速い方だと思います。
昼12時台を含め、計測機会全てで「1Mbps割れ」を起こすことなく、最低でも2Mbps以上で留めているのは立派だと感じました。

UQmobileだけは別格ですが、それ以外のMVNOであれば、多くのサービスよりも快適な通信環境を提供してくれるものと思います。

実は、日本通信のドコモ回線MVNOサービスは、遅いSIMの代表のように言われていた時期が長く続きましたが、Softbank回線サービスで、きちんと速度を出せばユーザーに指示して貰える事を実感したのかもしれませんが、Softbank回線の後を追うように、ドコモ回線の通信速度がみるみる向上してきました。

こうしたSIMを見逃す手はありません。

もちろん、またいつ速度低下を起こすか分かりませんが、それはb-mobile Sに限らず全てのMVNOサービスにも言える事ですので、早くて安いSIMを見つけたら、サクッと乗り換えてゆくのがMVNO利用の醍醐味とも言えるかもしれません。

 

b-mobileSの通信速度 まとめ

「990ジャストフィットSIM」のリリース時、福田社長はこんな事を述べています。

『(以下、日本通信WEBより引用)今回の新しいサービスは、音声SIMで月額990円という思いきった料金をご提示しながら1GBあたり500円を頂戴することで、お客さまが増えても常に快適で安定したサービス品質を維持できるように設計いたしました。』http://www.j-com.co.jp/news/1710.html

贅沢を言えば、実用下限である1Mbpsを割込む前に対応して欲しかったですが、それでも、遅いまま放置するようなMVNOも数多い中、速度回復が見られたことはこのSIMへの信頼感を増したように思います。

サブブランドの通信速度は確かに凄いですが、実用上はそこまでの速度が必要な場面はあまりありません。

通常時で10~15Mbps、混雑時間帯で4~5Mbps程度出ていれば、十分実用的である事を考えれば、b-mobileSの通信速度は十分に快適だと言えると思います。

 

SoftbankがMVNO向けテザリング機能を解放

この4月から、KDDIが「テザリング機能」を有料化したのはご存知の事と思います。

Softbankは移行期間という事で、有料化の日程を少し後ろにズラしましたが、近々に有料化される見込みです。NTTドコモは、今のところ無料提供を続けるとしていますが、有料オプションの無料キャンペーンですでの、キャンペーンを終了すればいつでも有料化できる体制です。

「テザリング」はスマホの便利機能の1つで、1台のスマホが受信している電波を、他のスマホやタブレットと共有して利用できる機能です。

この機能を使えば、普段使っているメインのスマホの他に、2台目のスマホやタブレットなどに通信SIMを契約しなくてもWiFiで接続してメインスマホの回線で通信ができるため人気の機能です。

上記の通り、大手キャリア各社は有料化を実施、あるいは有料化準備段階にありますが、格安SIM・MVNOでは有料化される見込みはなく、今後も無料提供されるようです。

とは言え、KDDIでは一部の端末で技術的・費用的にMVNOでのテザリングができない状況が今も続いていますし、SoftbankもこれまでMVNOにテザリング機能を提供してきませんでした。

しかし、2018年4月11日、Softbankのテザリング機能解放に伴い、b-mobileS各プランにおいてもテザリングが可能になりました。

これにより、手軽にサブ機・タブレットでのネット接続が可能となりました

 

b-mobileSに足りない事、望む事

ここまで、料金プランや通信速度、テザリング機能など、メリットを中心に解説してきましたが、b-mobileSのサービス内容は現状で十分なのか…と言えば、まだまだ足りない部分や、改善点が少なくありません。

 

低速モードの提供

UQmobileやmineo、IIJmioなどの人気MVNOで提供されている「低速モード」が是非欲しい処です。

低速モードは、ユーザーが任意で低速(多くは200kbps)に切り替えて通信を行う事ができる機能で、低速での通信は、月間のデータ容量を消費せず無料で利用できます。

低速モードでも、メールの送受信やSNSのトーク、音楽ストリーミング、ナビアプリなどでは過不足なく利用できるため、実質的に月間のデータ容量を圧縮する事ができ、料金の低減にも繋がります。

従量課金制の中での低速モードの提供は難しいとは思いますが、小容量タイプのユーザーには相当アピールするものと思いますので、ぜひ、検討して頂きたい機能です。

口座振替・家族名義契約

料金支払い方法で、クレジットカード以外の支払い方法がありません。

クレジット会社の与信状況や、滞納などのリスク回避に有効なのはわかりますが、口座振替等の支払方法の整備もまた、これまで以上にユーザーを獲得するためには必要だと思われます。

また、本人名義のクレジットカードのみではなく、家族名義で、配偶者や子息の契約が可能になる事もまたユーザーへの間口を広げる事となると思いますので、検討して頂きたい点です。

シェアプラン・SIM複数枚発行・複数回線割引

テザリング機能の提供が開始となり、サブ機向けの「190PadSIM」の存在もあるので、難しいかと思いますが、1回線を複数台で利用できるサブSIMの発行や、家族間でのデータ量のシェアリング、割引などを導入して頂きたいと思います。

 

b-mobileSは今でもお勧めMVNOか?まとめ

2017年3月当時、抜群の通信速度を誇りながらもiPhone向けデータ専用プランのみだったb-mobileSですが、サービスインから1年を経過し、料金プランは音声通話プランを含め4タイプに拡充し、一旦は落ち込んだ通信速度も回線増強により回復しました。

さらにはテザリング機能の提供開始や、最少190円で維持できるサブ端末向けの従量制データプランなど、スマホを使う上での利便性もアップしてきました。

全てを網羅したようなサブブランドや、あの手この手でアピールする人気MVNOと違い、地味で目立ちませんが、シンプルで使い勝手のよい速度と料金設定はb-mobileSの大きな魅力であり、それは開業当時よりもさらに魅力度がアップしているように思います。

もちろん、まだまだ改善すべき点はあるでしょうし、利用者としての要望も少なくありませんが、SIMと言うものは、基本性能である通信速度はある程度の速さを維持する事が重要だろうと筆者が考えます。

その点で言えば、若干対応が遅い印象はありますが、社長発言にたがわず速度回復した事で、その辺りの信頼感を持つことができました。

誰にでもフィットするSIMでありプランではありませんが、少容量をある程度の速度以上で使いたいユーザーにはお勧めできるSIMではないかと思います。

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