ここ数年で知名度を上げてきた格安SIMサービスですが、提供しているサービス内容から携帯電話会社と同じなのに、細かい点でいくつか違いがあるため、一部の人で混乱してしまうようです。

そこで今回は携帯電話会社と格安SIMサービスの大きな違いを比較して、結果としてどちらのサービスを利用したほうが良いのかを判断してみたいと思います。

携帯電話会社と格安SIM事業者を比較

携帯電話会社と格安SIM事業者が提供しているサービス内容で、ボトルネックといわれている部分をピックアップしてみました。

携帯電話会社の料金が高すぎる点

携帯電話会社の月額料金を見てみると、大半は「データ通信」が占めています。それ以外は通話やオプション料金と、スマートフォン代となっています。

データ通信料金は、なぜこれほどまでに高くなってしまうのでしょうか。

携帯電話の月額料金が高い原因

データ通信プランの月額料金が高額になっている原因は、次の3つだといわれています。

1つ目は「設備投資費」です。

携帯電話会社は各社専用のアンテナ基地局やネットワーク設備などを所有しています。それらの設備の保守管理には、多大なコストがかかります。

この投資のおかげで、いつでもどこでも快適なインターネット利用が可能なのです。

この設備投資について、楽天モバイルは携帯電話事業に参入する2019年10月から2026年までに、6,000億円を投じて環境を整える計画を発表しました。

それに対してドコモは同じ金額を1年で環境整備に投資していると発言、楽天モバイルの見積もりが甘いのではないかと話題になりました。

設備投資費を捻出するため、携帯電話の月額料金は多少高めになってしまうのかもしれません。

2つ目は「店舗運営費」です。

駅前や繁華街などで見かける携帯ショップの運営費も、私達の携帯電話料金から支払われています。

店舗数を増やし品質の高いサービスを提供するためのスタッフなど、人件費なども必要となってきます。

そして一番の問題となるのが3つ目の「割引サービスなど」です。

割引サービスだけなら良いのですが、携帯電話会社が発売しているスマートフォンを購入すると適用される本体代からの割引が、大きな負担となっていて携帯電話会社の月額料金を値下げできない原因といわれています。

そのため監督省庁である総務省は、この本体代からの割引をなくす方向で法整備や、ガイドラインを整備しています。

すでに各携帯電話会社はスマートフォン本体からの割引サービスを廃止した分離型プランを開始しています。

2019年にはこの分離型プランが基本となり、スマートフォンの本体代は利用者が全額負担するかたちとなります。その分、携帯電話会社が提供するプランが安くなると思われますが、本当にそうなるのか2019年になってみないとわからないでしょう。

格安SIMサービスの内容

次に格安SIMサービスのボトルネックとなっている部分ですが、通信速度が低速になってしまう事以外も問題視されている部分があります。

それが携帯電話会社のような、充実したサポートサービスが提供されていない点です。

格安SIMサービスは携帯電話会社のようなサービスを提供できない理由

格安SIMサービスがどのようなものかを理解している人であれば問題はないのですが、格安SIMの利用方法について情報が少なかった時に契約してしまった人や、月額料金が安くなるというだけで携帯電話会社から乗り換えてしまった人は、携帯電話会社と違うサービス内容に後悔したのではないでしょうか。

格安SIMサービスは「携帯電話の月額料金が高い原因」で紹介したような、設備や店舗運営などに費用をかけずに提供しているため、月額料金が携帯電話会社とは比べものにならないほど低価格な料金プランとなっています。

この低価格の理由は格安SIMサービスが通信サービスを提供するために必要な設備は、すべて携帯電話会社から借用しているからです。

設備に投資する分を利用料金へ還元していると考えると良いかもしれませんね。

格安SIMサービスは、残した方がいいのではという部分までコストカットをしているため、相談窓口がインターネットにしかなかったり、使っているスマートフォンが故障した場合に持ち込む店舗がないなど、携帯電話会社のようなサービスがないことを不満に思う利用者が増えているようです。

スマートフォン本体代からの割引はない

携帯電話会社と違う点は他にもあって、スマートフォン代の割引はありません。

スマートフォンを同時に発売している格安SIM事業者も増えていますが、スマートフォン代 の支払い方法は、クレジットカードや現金での一括購入となっています。

格安SIM事業者が販売しているスマートフォンは、SIMフリースマートフォンです。
家電量販店でも取り扱っている商品なので、無理に格安SIM事業者から購入する必要はありません。

ただし気をつけなければならないのが、格安SIMをいれて利用していたスマートフォンが故障した時の修理方法です。格安SIM事業者から購入したモデルであれば、故障してしまった時に郵送で修理窓口に送付して、その間利用できる代替機を貸し出すサービスを有料でおこなっている事業者もあるようですが、ちょっと面倒に感じてしまうでしょう。

家電量販店で購入したモデルは故障した時は、直接メーカーとのやり取りになるなど、家電製品と同じ扱いとなります。この場合、修理に出している間は電話がなくなってしまうので注意しましょう。

他にもまだある両社の大きな違い

月額料金やスマートフォン本体のサポートなど、携帯電話会社との違いを見てきましたが、実は他にも気になる大きな違いがあります。

携帯電話会社は通話し放題、格安SIMは従量課金が基本

携帯電話会社が提供している通話プランは、通話し放題を基本としたプランとなっています。
通話し放題であれば、ナビダイヤルなどの特殊な番号や海外以外の相手先など、いくつかの条件をクリアすれば無料で通話することができます。

通話し放題または5分以内の電話であれば通話無料が基本となっている携帯電話会社の場合、従来のような従量課金サービスは一応用意されています。利用者が必要に応じて、プランを選択できるようになっています。

もう一方の格安SIMサービスは真逆の体系で提供しています。

格安SIMの場合は、通話は従量課金が基本となっていて、携帯電話会社のような5分以内の通話が無料になるサービスは、オプションとして提供しています。

月額料金をおさえつつデータ通信も大容量のプランは必要がない人には、格安SIMサービスを利用するのが適しているかもしれません。
大容量のデータ通信プランや通信速度、通話の回数も時間も多い人には、携帯電話会社を利用するのが適しているといえそうです。

携帯電話会社でデータ通信費を安く、格安SIMサービスで通話料を安くすることは可能?

携帯電話会社では、auのピタットプランのような使用したデータ通信量に合わせた料金体系を採用しています。

ドコモならベーシックパックプランSoftbankならミニモンスタープランになります。

料金を安くするには、契約しているデータ通信量を少なくすることです。

データ通信量に応じて基本料金のかわる段階制の料金体系で、5GB以上利用するようであれば20GBや30GBといった定額で大容量プランの方が安くなります。

スマートフォンでデータ通信をあまり使わないようにすれば、格安SIMサービスほどの安さは無理だとしても、携帯電話会社の中ではかなり安く利用することができるプランとなります。

auのピタットプラン

格安SIMサービスを利用していて通話利用金を下げる方法ですが、格安SIM事業者の多くが、通話を利用する際にある番号をダイヤル先の番号に付け加えることで、通話料金を40円/分から半分の20円/分に下げることができます。

楽天モバイル通話プラン

 

他にもIP電話サービスなどの月額料金を安く提供している格安SIM事業者もあるので、通話回数が多い人はIP電話などを検討してみてはいかがでしょうか。

ちょっと面倒かもしれませんが、工夫をすれば月額料金を抑えることができることがわかりましたね。

両サービスへの乗り換えを検討している方へ

携帯電話も格安SIMサービスも、基本的にはデータ通信が利用できて、通話やSNSが利用できる点は一緒です。

ただ品質となると多少の違いが出てきます。

例えばデータ通信速度の混雑時における低速化は、格安SIMサービスの問題ともなっています。

また携帯電話会社では、過剰のキャンペーンやスマートフォンの本体代割引がネックとなり、月額料金の値下げを阻む原因となっています。

このように両社、一長一短があるため、どちらが良いか限定するのは難しいと思います。
ですが、あえて結論を出すとすれば、

「月額料金をなんとかしたい」人は格安SIMサービス「最新のスマートフォンや通信速度など使い勝手」を最優先にする人には携帯電話会社が良い選択ではないでしょうか。

あとは乗り換える前に、今現在契約している携帯電話会社や格安SIMサービスで、どの程度データ通信を利用しているのか、通話時間はどのくらいかを数ヶ月間チェックしてどっちが向いているかを判断してください。

画像参考サイト
https://time-space.kddi.com/special/specialreport/20140829/
https://au-abeno.kddi.com/about/
https://www.au.com/mobile/charge/smartphone/plan/pitatto/
https://mobile.rakuten.co.jp/fee/option/free_call/

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