これまで、「本音で教える」シリーズでは格安通信会社を個別にご紹介してきましたが、今回はその総まとめとして、筆者おススメの格安SIM・MVNOをご紹介します。

格安SIMを選ぶ際の基準や目線をカテゴリ分けし、各カテゴリごとのお勧め通信会社を選び、その上で、総合的にどのMVNOが最もお勧めなのかを決定したいと思います。

従来の記事の内容を繰り返す部分もあるかもしれませんが、おさらい的にお読み頂ければ幸いです。

格安SIMっていったいなんだ?

まずは、「格安SIM」とはいったい何なのか…からお話しを開始する事にします。

格安SIMとは便宜上呼ばれる名称で、正しくは「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator)と言い、日本語では「仮想移動体通信事業者」等と訳されます。

「仮想移動体通信事業者」とは、通信回線を自前で持たず、NTTドコモ・au(KDDI)・Softbankの大手キャリアから回線を借りて、通信事業を提供する会社の事を言います。

似たような存在に「サブブランド」というものがあります。
サブブランドは、読んで字のごとく「第2の通信ブランド」という意味で、厳密に言うと、Softbankが運営する「Y!mobile」のみが日本で唯一のサブブランドになります。

また、サブブランドと似た存在なのが、大手キャリアグループに属するMVNOです。
サービス内容や、企業グループ内の役割等はサブブランドと非常によく似ていますが、子会社であっても別会社なので、サブブランドではなく「グループ内MVNO」などと呼びます。

サブブランド、及び大手キャリアグループMVNO以外の多くは、大手キャリアと資本関係がない(グループ会社ではない) MVNOで、一般的に「独立系MVNO」と呼ばれる事があります。

広義においては、サブブランド、大手グループMVNO、独立系MVNOを含めて「格安通信(サービス・会社)」と言い、大手グループMVNOと、独立系MVNOを合わせて「MVNO」と呼ばれます。

また、格安通信会社で販売されるスマートフォンに、格安通信サービスをセットして「格安スマホ」と呼び、端末なしに通信SIMのみの契約の場合に「格安SIM」と呼ぶ場合があります。

ちなみに、回線を保有する大手キャリア3社を「MNO(Mobile Network Operator)」と言い、MNOとMVNOの間に入って、MVNOの事業を補助しノウハウを提供する会社をMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)」と言います。

そもそも、日本のモバイル通信は、大手キャリア3社が全国に張り巡らせた通信網で成り立っており、回線を保有するNTTドコモ・au・Softbankの3社を「MNO(Mobile Network Operator)」「大手キャリア」等と呼びます。(2019年秋に参入予定の楽天モバイルも自前の回線を保有するMNOとなります)

サブブランドと言われるY!mobileは、元々自前の回線を保有するMNOがSoftbankに吸収されて、Softbank社内の第2ブランドY!mobileとなったため、両方の回線をSoftbank回線として共用している状態ですが、個々に販売した端末はSIMロック解除しないと使えない等のイレギュラーが生じています。

図の赤い部分を「大手キャリアグループ内MVNO」、緑の部分「(独立系)MVNO」と言い、これにY!mobileを合わせて「格安SIM」と呼びます。赤枠も緑枠内のMVNOは、いずれも大手3社から回線は借りていますが、赤枠MVNOはキャリアと同じ企業グループに属しており、サブブランドと同様の立場で、キャリアを補佐する役割を果たしています。

UQmobile に関しては、KDDI内における立場がY!mobileに似ている事から、「サブブランド的(MVNO)」と呼ぶ事があります。
また、最近になってグループ入りした「BIGLOBEモバイル」(KDDI)や「LINEモバイル」(Softbank)は、UQmobileほどサブブランド色が強くなく、独立系に近いサービス内容を維持しています。

ちなみに、NTTドコモは、サブブランドも、グループ内MVNOも持っておらず、全てのMVNOが独立系となります。

 

格安通信会社とは、大手キャリアよりも割安な料金の通信サービスを提供する事業者を言います。

格安通信とは、Softbank自身が運営するサブブランド「Y!mobile」、大手キャリアのグループに属するMVNO「LINEモバイル」(Softbank)、「UQmobile」「BIGLOBEモバイル」(KDDI)、大手キャリアとの資本関係を持たない独立系MVNOを含んだ、格安料金の通信サービス全般を指します。

格安SIMを選ぶポイントとは

格安SIMを選ぶ際のポイントは、「料金の安さだ」「プランの豊富さだ」なんて思っていませんか?

確かにそれも大事かもしれませんが、格安SIMサービスが生まれてもう4~5年も経とうとしている現在、料金が安いのはもはや当たり前です。格安SIMと名乗っている以上、料金が高い訳がありません。

さらに、プランの豊富さも、ユーザーがプランに求めるものがどんどん多様化している状況で、プランが豊富な事は1つのアピールポイントであっても、それがベストと言う訳ではありません。

要は、ユーザー1人1人が自分の利用方法にピッタリ合ったプランを見つけることが重要で、ピッタリ合うプランや料金、サービスを提供してくれる通信会社が見つかったら、それがアナタにとって最良の格安SIMサービスなのです。

そういう意味では、現在の格安通信サービスはニッチ化していると言えます。

と言う訳で、以下では、筆者が考える格安SIMを選ぶポイント1つ1つを解説し、そのポイントにおいて秀でている格安SIMサービスをピックアップしてゆこうと思います。

ポイントごとに秀でている通信会社を加点制で評価し、「なんとなく」や「たぶん~」といった曖昧な基準ではなく、ポイントごとのお勧めSIMもわかりますし、得点が多いほど「総合力が高い」SIMと判断できるはずだと考えました。

格安SIM選びのポイント~通信速度

同じ大手キャリアから回線を借りていても、格安通信サービスは各社で通信速度が異なります。

それは何故なのかと言うと、通信の通り道の太さと、通信量の多さが問題なのですが、高速道路と、通行するクルマの量(交通量)に置き替えてみると分かりやすいと思います。

クルマが混雑していなければ、片側1車線の道路でも通行の流れはスムーズですが、少しクルマが増えてくると所々で渋滞が起こり始めます。これが通信速度の低下です。

この渋滞を解消するには2つの方法があります。
1つは、入口閉鎖などで流入するクルマの量を制限する方法、もう1つは、拡張工事などで道路の車線を増やす事です。

これを通信に置き替えると、増加する利用者数を制限する、または通信を遮断して通信させないようにする等が前者に当たり、大手キャリアから借り受ける回線の量を増やす事が後者に当たります。

まさか、利用者数を減らしたり、通信を遮断してしまう事はできませんので、通信の場合の解決策は「回線の増強」と言う事になります。

通信会社ごとの通信速度の違いは、利用者の増加具合(人気MVNOだと早く増加します)や、どの程度まで回線増強を行わないか、回線増強をどの程度行ったか、等々で、利用者の通信をスムーズに流せるか、滞ってしまうかの差ができるわけです。

簡単に言ってしまうと、その通信会社の通信速度に対する考え方と、お金持ち会社かどうか…で通信速度は決まってしまうと言う事ができるかもしれません。

例えば、通信速度が速い事で有名なUQmobileは、インタビュー等で社長自ら「通信速度にこだわる」と発言していますし、総務省での話し合いの場でも(速い通信速度は)「わが社のポリシーである」等と発言しています。
そうした、通信速度の速さにこだわりを持っていて、なおかつ、WiMAXの事業者でもありお金持ちの企業であるUQコミュニケーションズが運勢するUQmobileは、必然的に通信速度は速くなるわけです。

一方、mineoはユーザー満足度第1位を獲得する等、非常に人気の高いMVNOであり、WEB上でも各所でお勧め格安SIMとして紹介されており、ユーザー数の増加は目覚ましいものがあります。
そうすると、速度低下があって回線増強を行っても、すぐに利用者数が増えてしまって、人気が高い故に時間帯に関わらず快適な通信速度を維持するのが難しいといった状況も出てくるのです。

そうした事を踏まえて「通信速度が速い」という前提で格安SIMを選ぶ場合には、以下の3サービスをお勧めします。

 UQmobile

通信速度、通信品質においては、ピカイチです。
昼時でも夕方でも、時間帯に関係なく常時高速で快適な通信を提供し続けるUQmobileは、通信速度重視であれば、真っ先にお勧めすべきMVNOです。

上記事例においても常に高速な計測値を記録しており、利用端末や状況によっては100Mbps超の超高速の記録を残しています(事例で使用した端末はiPhone XS)。

KDDIグループ内ではサブブランド的な役割を担っていますが、グループ内MVNOだけに、国内正規版iPhoneを取扱うなど、独立系MVNOとは一線を画す部分があります。

また、同じサブブランドと一括りにしていますが、Y!mobileにはない「データの翌月繰り越し」があり、「2年縛りでない料金プラン」を提供する等、サブブランドとMVNOの良い処取りのようなサービス内容は使い勝手にも優れ、通信速度・通信品質以外でも自信をもってお勧めできる格安SIMです。

UQmobileの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/uqmobile/3629/

LINEモバイル Softbank回線

LINEモバイルは、2016年9月にNTTコミュニケーションズ(MVNE)の技術協力によりMVNOサービスに参入しましたが、2017年にSoftbank傘下となり、Softbank回線MVNOサービスを中心に展開するようになりました。

大手キャリアグループとなった事で、通信速度や品質が安定し、加えて国内正規版iPhone SEを販売する等、グループ内MVNOのメリットを充分に活かしていると言えます。
現状のSoftbank回線の通信速度は、サブブランド系Y!mobileやUQmobileには及ばないものの、充分に快適で実用的な通信速度を提供しています。

事例では、別格のUQmobileに比べると遅く見えてしまいますが、これでもMVNOとしては充分に速く、ピーク時でも1Mbpsを下回らないのはユーザーからすると使い勝手が良いSIMと言えます。

LINEモバイルはNTTコミュニケーションズの協力によって「カウントフリー」の仕組みを初めて本格導入した格安通信会社でもあります(現在は「データフリー」と改称)。
月額無料で、LINEをはじめ、Facebook・Twitter・Instagram等のSNSや、LINEグループの音楽配信サービス「LINE Music」の利用時の通信量を無料化する「データフリー」の仕組みが好評を博しています。

またLINEとの連携も使い勝手の向上に寄与しています。
UQmobileまでの速度は求めないが、安定した通信とSNSを多用するユーザーにお勧めです。

LINEモバイルの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/line-mobile/3625/

日本通信 b-mobile S NTTドコモ回線・Softbank回線

日本通信は、2017年春、初めてSoftbank回線を使ったMVNOサービスの提供に漕ぎつけた格安通信会社です。その歴史は古く、国内で初めてMVNOサービスの提供を開始した通信会社でもあります。

同年秋に登場した「b-mobile S 990ジャストフィットSIM」は、最少1GBから使ったデータ容量分だけ料金を支払う「従量課金制」を採用し、通話SIMで1GB=990円は当時の最安プランでした。
通信速度について、サービス開始の挨拶の中で福田社長は「ユーザーが増加しても通信速度を維持できるように設計した」と語り、990ジャストフィットプランが通信速度にもこだわっている事を伺わせました。

その後登場した、990ジャストフィットのドコモ回線プランでも、快適な通信速度を維持しており、加えて2018年秋には、料金改定を行い、より割安な料金設定としてさらに魅力をアップしました。
「b-mobile S 990ジャストフィットSIM」はドコモ・Softbank回線いずれもお勧めのプランです。

b-mobile S 990ジャストフィットSIMの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/bmobile/145/

 

MVNOの通信速度を採点

速度に関しては、サブブランド系であるY!mobileとUQmobileに太刀打ちできるMVNOはありません。

ダントツの速さを誇る2社は各々、満点の5ポイントと致します。

それ以外では、ドコモ回線・Softbank回線いずれも早く、ピーク時の落ち込みも軽度な「b-mobile S」に4ポイント、Softbankに限られますがピーク時でも実用的な速度を維持しているLINEモバイルに3ポイント、ドコモ回線で地味ながら良好な速度を維持し続けている「Links Mate」にも3ポイントと致します。

さらに、ピーク時の速度低下はするものの粘り強い通信安定性を見せる「BIGLOBEモバイル」に2ポイントとします。

UQmobile:5P

Y!mobile:5P

b-mobile S(D/S):4P

LINEモバイル(S):3P

Links Mate:3P

BIGLOBEモバイル:2P

格安SIM選びのポイント~カウントフリー


すでに「カウントフリー」という言葉は広く知られるものになりましたが、現在の格安SIM選びにおいては、かなり重要な要素となっているサービスの1つです。

カウントフリーとは、その名の通りあるコンテンツを利用した際に使用する通信の料金を無料化する仕組みで、国内MVNOで最も早くこの仕組みを採用したのは、今はなき「FREETEL」で、当初は「ノーカウント」と呼んでいたと記憶しています。

その後、NTTコミュニケーションズの技術協力によって、LINEモバイルが主要SNSの利用時に生じる通信量が、有料データ容量を消費しない(この事を無料と称しています)仕組みを採用し、「カウントフリー」と名付けた事から一般的となった経緯があります。

しかし、現在のカウントフリーは、LINEモバイルのそれとは異なり、として、月額料金が発生する有料オプションとして提供する通信会社が主流となっています。
現在、カウントフリーの仕組みを無料で提供しているのは、LINEモバイルのみです。

カウントフリーの仕組みは明快で、例えば「BIGLOBEモバイル」が提供する「エンタメフリー」オプションは、月額480円(通話SIM)または980円(データSIM)で「YOUTUBE」や「Apple music」「Abema TV」「Spotify」等、所定のコンテンツを利用する際に発生する通信料を無料化するサービスです。

このオプションを使用しない場合、YOUTUBEを480Pで1時間視聴した場合の平均的な通信量は360MB程度になります。毎日1時間ずつ動画を視聴した場合の月間のデータ量は10,800MB=10.5GBとなります。

これに通常のメール送受信やSNS、WEB検索・閲覧の分の3GBを加えると、13.5GBが必要となり、料金は3,400円/12GBでも足りない事になりますが、3GBプラン1,600円にエンタメフリー・オプションを付加しても、2,080円(通話SIMの場合)で済む事になります。

しかも、対象となっているコンテンツであれば、さらに多くの時間を視聴に費やしても料金は変わらないので、想定以上の請求に驚かされると言う事もありません。

この他にも様々なコンテンツを対象にしたカウントフリーが提供されているので、特に通信量が多くなりがちな動画・映画・音楽、ゲーム・アプリ系などをよく利用するユーザーには非常に重要な選択肢となります。

 

MVNOカウントフリーを採点

非常に使い勝手が良く、通信料を無料化する効果が著しいBIGLOBEの「エンタメフリー」に満点5ポイントを付与したいと思います。月額コストは必要ですがそれだけの効果はあると思います。

無料で、SNSをカウントフリーにしているLINEモバイルに4ポイント、ゲームに特化して通信料の削減を行うLinks Mate、無料で音楽コンテンツ向けのカウントフリーを提供するOCNモバイルONEに各3ポイントとします。

BIGLIBEモバイル・エンタメフリー:5P

LINEモバイル・データフリー:4P

Links Mate・カウントフリー:3P

OCNモバイルONE・Musicカウントフリー:3P

格安SIM選びのポイント~固定課金制・従量課金制


「固定課金制」「従量課金制」は、料金プランの課金方法を表します。

固定課金制とは、毎月、予め決めたデータ容量に応じて設定されている料金を必ず支払う料金プランで、例えば、3GBプランを契約した場合、3GBを使い切っても料金は変わりませんし、逆に、データ容量を余らせても料金は固定されて変動する事はありません。

一方、従量課金制は、予め翌月に利用するデータ容量は定めず、使った容量に応じて料金が決まる仕組みで、1GB刻みの従量課金制プランがあった場合、1GB消費した場合と、2GB、3GB消費した場合では、それぞれ異なる料金が請求される仕組みです。

一般的に、同じ容量を比べた場合には固定課金制の方が割安で、従量課金制の方が割高に設定されている場合が多いですが、固定課金制の容量を使い切ってしまって追加購入する料金よりも、従量課金制で上位容量の金額が請求される方が割安な傾向があります。

毎月の消費データ量が一定で、あまり変動しない方は固定課金制を選び、追加購入が発生しないようにするのが最も経済的なプラン選択と言えますが、費するデータ量が月ごとに、多かったり少なかったりの変動が大きい場合には、従量課金制が向いていると言われます。

MVNOの多くは固定課金制を採用していますが、中には、従量課金制を採用するプランを提供するMVNOもありますので、従量課金制プランを選ぶというのも、MVNO選びの選択肢の1つとなり得ます。

「従量課金制プラン」のポイント付与は、「パケットの有効利用」の項をご参照下さい。

格安SIM選びのポイント~マルチキャリア

格安SIMの選択肢の1つに「選択肢が広い」と言う点も挙げられますが、「マルチ・キャリア」である事や、「豊富な料金プラン」を提供している事も選択肢を広げるという観点で重要です。

「マルチ・キャリア」とは、1社の格安通信会社で、複数の大手キャリアの回線のサービスを提供する事を言い、
「豊富な料金プラン」とは、回線×容量の組合せなどで選択できる回線やプランが豊富である事を言います。

マルチ・キャリアとは

冒頭で解説したように格安SIMとは、大手キャリアから回線を借りて通信サービスを提供する通信会社です。
現状、日本には3社の回線を保有するキャリアがあるので、格安SIMがマルチ・キャリアとなる場合でも、最大で3種類の回線の格安通信サービスとなります。

格安通信会社によって、いずれか1社の回線のみを取扱う場合(シングル・キャリア)と、2社の回線を取扱う場合(マルチ・キャリア)と、3社全ての回線を取扱う場合(マルチ・キャリアだが特にトリプル・キャリアと言う場合がある)があります。

マルチ・キャリアのメリットとは

マルチ・キャリアのメリットは、手持ち端末をそのまま利用しやすくなる点です。

大手キャリアや、他の格安通信会社から乗り換える場合、MNP予約番号の取得や契約申込、本人確認書類の提出などの手間がかかる上、さらに、手持ちの端末を次の通信会社でも利用したい場合には「SIMロック解除」が必要となる場合があります。

SIMロックとは、大手キャリアが他の回線で利用できないようにロックをかける事で、例えばドコモのロックがかかっている端末はauとSoftbankで利用できませんし、auのロックがかかればドコモとSoftbankで利用できないといった具合です。

つまり、格安通信会社に乗り換える際に、通信回線の種類が異なると端末のSIMロック解除が必要になるわけですが、逆に考えれば、回線が同じであればSIMロック解除せずにそのまま利用できる事になります。

これでお分かりになると思いますが、受け入れる側のMVNOがマルチ・キャリアで複数の回線サービスを取扱っていれば、それだけSIMロック解除を行わずに利用者を受け入れられる間口が広がる訳です。

ドコモとauの回線サービスを持つ格安SIMなら、ドコモ版とau版のスマホはSIMロック解除が不要ですし、auとSoftbank回線サービスを提供してれば、SIMロック解除が必要なのはドコモだけと言う事になる訳です。

そういった意味で、シングルよりマルチ、マルチよりトリプルと、通信回線の選択肢が多い程、SIMロック解除なしで利用できる端末が幅広く、余計な手間や費用を抑える事ができるのもメリットです。

 

MVNOのマルチ・キャリアを採点

ドコモ回線・Softbank回線のマルチ・キャリアでいずれの回線も通信速度が速く安定しているb-mobile Sに5ポイント、2回線以上の回線サービスを提供するが、その内の1回線がお勧めとなる「BIGLOBEモバイル」と「mineo」「NUROmobile」に3ポイント、同様ですがSoftbank回線のピーク時の速度低下が軽微で、ドコモ回線の速度も回復しつつあるLINEモバイルには4ポイントを付与いたします。

b-mobile S(日本通信):5P

LINEモバイル:4P

BIGLOBEモバイル:3P

mineo:3P

NUROモバイル:3P

格安SIM選びのポイント~豊富な料金プラン

「選択肢が広い」と言う意味では、「豊富な料金プラン」も重要な要素です。

昨年10月、Sony系の格安通信サービスであるNUROmobileが料金プラン体系の見直しを行いました。
それまで、2GB~10GBまで1GB刻みでプランを選べ、10GBを超える分は、他社にないユニークな「5時間プラン」を提供していたのですが、見直しで、料金プランをシンプル化し、お試し(0.2GB)・S(2GB)・M(7GB)・L(13GB)の4種類にしてしまいました。

こちらは新旧のプランの料金を比較したものですが、旧プランに比べ値上げとなっている「桃枠」に注目してください(橙枠:同額、緑枠:値下げ)。

旧プランでは、各々、900~1300、1900~2300円だった料金が、プランの種類が絞られた事によって、支払額が増加しており、これは実質的な値上げになります。

例えば、3GBで足りる人であれば、旧プランでは900円だったのに、新プランでは7GBぶんの料金1500円を支払わねばなりません。8GBで充分な人でも1900円→13GBぶんの2700円を支払わなければならない訳で、実は、料金プランのシンプル化は値上げになる事が多く、ユーザーにはマイナスなのです。

本来900円で足りるのに毎月1500円支払った場合、年間で600円×12か月=7200円もの余分な出費となります。

事業者にしてみれば、プラン料金を一気に600円も値上げする事はできませんが、プランを統廃合すれば上位プランの料金を得られる場合があり、実質的な「値上げ」となり明らかに通信会社としては、収益面でプラスになります。

こうしたプランのシンプル化、あるいは、従来あったプランの統廃合は他の格安通信会社でも見られる事で、昨年mineoでは1GB容量のプランの新規申込を停止しました。

ユーザーから見れば、料金プランが豊富な事は、自分の利用状況にマッチした容量のプランが見つけやすいと言う事であり、逆に、プランの種類が少ない事は、容量が足りなくても余らせても、余計なコストがかかってしまう可能性があります。

種類が少なくても、ピッタリな容量のプランが見つかるのであれば問題ありませんが、そうでない場合には、無駄のない効率的なプランを重視する場合には、豊富な料金プランも重要な選択肢となります。

 

MVNOのプランの豊富さを採点

5種類以上のプランから選択できるMVNOにポイントを付与します。

DMMモバイルは10種類のプランから選択でき5ポイント、OCNモバイルONEは8種類で4ポイント、以下、LINEモバイル・BIGLOBEモバイル・mineo・楽天モバイル・Links Mateが各5種類で3ポイントずつ付与いたします。

DMMモバイル(10種類):5P

OCNモバイルONE(8種類):4P

LINEモバイル(5種類):3P

BIGLOBEモバイル(5種類):3P

mineo(5種類):3P

楽天モバイル(5種類):3P

Links Mate(5種類):3P

格安SIM選びのポイント~パケットの有効利用

パケットを有効利用する方法はいくつかあります。

  • データ繰越し…余ったデータ容量を翌月に繰越して利用できる仕組みです。
  • パケット・プレゼント…手持ちのパケット容量を家族や他のユーザーにプレゼントできる仕組みです。
  • フリータンク…パケットシェアの1種ですが、mineoが提供するユニークな仕組みです。
  • 従量課金制プラン…毎月のデータ容量が固定されておらず、使った分だけ料金を支払う仕組みです。

これらを順に説明してゆきます。

データ繰越し

使い切れなかったデータ容量を、翌月に繰越して利用できる仕組みで、Y!mobileを除く全ての格安通信会社で採用されている制度です。繰り越せる期間は翌月末日までとなっています。

パケット・プレゼント

手持ちのデータ容量を、他の回線(家族や他者)にプレゼントできる制度ですが、採用している通信会社によって仕組みが若干異なります。

A. 手持ちのデータ容量をプレゼントできる…NUROmobile
B. 余ったデータ容量をプレゼントできる…mineo
C. 当月分の容量をプレゼントできる…LINEモバイル

この3タイプは、似ているようで使い勝手は全く異なります。

NUROmobileのプレゼントは、当月分でも繰越し分でも、月間のデータ容量と同量ぶんまでプレゼントできますが、mineoは前月からの繰越し分=つまり余ったデータ容量だけをプレゼントできる仕組みです。

LINEモバイルは、当月分の容量ぶんしかプレゼントできないため、例えば1GBプランの人が当月分の1GBをプレゼントしてしまうと、2か月間の繰越しはできないため、翌月は繰越し分がまったくない状態となります。

NUROmobileやmineoでは、余剰分からプレゼントできるため、当月分を自分の翌月分に繰越す事ができ、LINEモバイルの方がその辺りの使い勝手は芳しくないと言えます。

フリータンク

「フリータンク」は、mineoだけが提供しているパケット互助会のような制度で、データを余らせたユーザーの寄付によって成り立っているユニークなサービスです。

月間のデータ容量を使い切らなかったユーザーが「フリータンク」と呼ばれる器(概念)に余ったパケットを寄付し、それをデータ量が足りなかったユーザーが、月間1000MBまで無償で利用できる仕組みです。

これにより、mineoユーザーは、月間のデータ容量を使い切ってしまっても、追加購入する事なく高速データ通信を1000MBぶん追加できる事になります。

この制度を提供しているのはmineoだけです。

 

MVNOのパケット・プレゼントを採点

余ったデータ容量を誰にでもプレゼントできるmineoとNUROモバイルに各4P、mineoはパケット互助会のようなフリータンクを評価して+1ポイント加算し、当月付与分しかプレゼントできないLINEモバイルには2Pを付与します。

mineo(余ったパケットをプレゼントできる+フルータンクを運用):5P

NUROモバイル(手持ちの全てのパケットをプレゼントできる):4P

LINEモバイル(当月付与分のみプレゼントできる):2P

※ここでの評価には、有料で利用するデータシェアは含まれません。

従量課金制プラン

ここまでの「データ繰越し」「パケット・プレゼント」「フリータンク」は、いずれも「余ったデータ容量」をどうするか…という観点で作られた制度です。

これは、言い換えると、余らせた¥@としてもプラン料金は変わらない事を前提に、ただ捨ててしまうのではなく、無駄なく効率的に利用する方法として、固定課金制向けに考案された仕組みです。

これに対して「従量課金制」は根本から考え方が異なります。

「データ繰越し」などが、余らせたデータ容量にも課金される事が前提なのに対して、従量課金制は、使わなかったデータ容量に課金しないという仕組みだからです。

例えば、固定課金制では、仮に5GB/月額2000円プランを契約しているとして、3GBしか使わず余らせてしまった2GBに対しても課金されますが、プランを3GB容量に変更してしまと、3GB以上利用する際に割高な追加購入が発生するので難しい判断です。

そのため、固定課金ユーザーは、実際に利用するより少し多めの容量のプランを契約する傾向にありますが、従量課金制であれば、5GBの月は5GBぶん、3GBしか使わなかった月は3GBぶんの料金…といった具合に、使用した容量に応じた料金を支払う仕組みです。

少しニュアンスが異なりますが、従量課金制もパケットを有効に利用する方法の1つです。

 

MVNOの従量課金制を採点

従量課金制を採用するMVNOはあまり多くありません。

マルチ・キャリアでいずれの回線でも通信速度が速く、料金設定も割安なb-mobile Sに満点5ポイント、ドコモ回線のみですが、従量制・固定制を選択できるexciteに3Pとします。

b-mobile S:5P

excite:3P

その他の選択理由やユニークなサービス

格安通信会社を選ぶのは、何もプランや容量、通信品質だけではありません。
他社では利用できないユニークなサービスや、オンリーワンのサービスを持つ通信会社があります。

オンリーワンのサービスを利用したければ、その通信会社しか選択肢はないので、必然的に通信会社選びの決め手となり得る要素と言えます。

支払額に応じてポイントが貯まる

格安通信会社の中には、毎月の月額料金や通話料・通信料などの支払額に応じて、何らかのポイントを付与する事業者があります。

最も有名なのが楽天モバイルで、毎月の支払額の0.5%の楽天スーパーポイントが貯まり、貯めたポイントを支払いに充当する事も可能です。さらに、他の楽天サービスでの利用も可能です。

また、LINEモバイルも1%のLINEポイントが貯まり、料金支払いに充当も可能です。さらにLINE Payなど他のLINEサービスで利用する事も可能です。

その他では、Y!mobileがTポイント(PayPayに移行)、BIGLOBEモバイルがGポイント、DMM mobileがDMMポイント、TONEモバイルがTポイントなどです。

 

MVNOのポイント制を採点

支払い料金でポイントが貯まり、貯まったポイントは料金等の支払いはもちろん、系列他サービスでも利用できるポイント制度を採用しているMVNOは4社です。

楽天ポイントと、LINEポイントは知名度も高く利用できる幅が非常に広いので各々5ポイントを付与、Gポイントが貯まるBIGLOBEモバイルに3ポイント、あまり汎用性のないDMMポイントが貯まるDMMモバイルに2Pとします。

楽天モバイル(楽天ポイント還元率1%):5P

LINEモバイル(LINEポイント還元率1%):5P

BIGLOBEモバイル(Gポイント 若干マイナー):3P

DMMモバイル(DMMポイント):2P

mineoの「ユーザー・コミュニティ」

前項「パケットの有効利用」の項でもご紹介した「フリータンク」のmineoは、何事に付けてもユーザーフレンドリーな運営方針で知られる通信会社で、各所の調査でも、満足度No1を何度も獲得しています。

前述の「フリータンク」も、ユーザーが本来負担すべき「パケット追加購入」をしなくても、高速データ通信を1000MBまで引き打出して利用できる事がユーザーに高く評価されています。

さらに、「マイネ王」と呼ばれるユーザー・コミュニティが非常に活発で、掲示板で質問すればリテラシーの高いユーザーから親身な回答が寄せられる等、通信やスマホに暗い初心者に非常に心強く好評な仕組みを提供しています。

NUROmobileの「データ前借り」

mineoの「フリータンク」は、mineoのユーザーどうしの互助制度のような仕組みですが、NUROmobileの
データ前借り」は、自分個人のデータ容量を借りる事ができる制度です。

つまり、未来(翌月)の付与されるはずのデータ容量から、データを前倒しで借りる事ができる仕組みで、「前借り」という名称ですが返す必要はありません。

ただし、当然、前月に前借りを行った場合には、当月はその分が少ない容量でのスタートとなりますので、同じだけのデータ容量を利用したい場合には何らかの「手当て」を行う必要があります。

さらに翌月から「前借り」する事も出来ますし、前借りが続くのが嫌であれば追加購入で穴埋めも可能です。さらに、継続的に容量不足なのであれば上位プランへのプラン変更を行う必要があるかもしれません。

追加購入でも、プレゼントでもなく、自分の未来からデータ容量を前借りするという発想はNUROmobileだけのユニークなものです。

LINEモバイルのLINEとの連携と無料カウントフリー

LINEモバイルは、いまや、ライフラインの一つと言われるほど普及している無料通信アプリ「LINE」との連携が密接です。支払料金に応じてLINEポイントが貯まる・使える事や、LINEアプリを「ハブ」としてLINEモバイルもその他のLINEサービスに繋がっています。

さらに、LINEトークを利用した問合せ制度は、トークを利用し慣れているLINEユーザーには敷居が低く、他社のミニチャットによるサポートよりも問合せしやすいという声が圧倒的です。

また、他社の多くが「カウントフリー」を有料オプションとしている中、SNSの通信が無料となるLINEモバイルの「データフリー」が無料で利用できる点も、高評価を得ている仕組みです。

楽天モバイルのスーパーホーダイ

逆に、ユニークなサービスでも評価できないものもあります

その筆頭が楽天モバイルの「スーパーホーダイ」です。
スーパーホーダイは、楽天モバイルがドコモ回線を使用して提供するセットプランで、プランのデビュー当時のY!mobileやUQmobileのサブブランド系に対抗するために生まれました。

・ 4種類のデータ容量~S:2GB、M:6GB、L:14GB、LL:24GB
・ 10分かけ放題
・ 高速データ容量使い切り後は、1Mbpsの速度を補償(ピーク時間帯は300kbps)
・ 楽天会員割引~500円/2年間割引、ダイアモンド会員は1年目のみ+500円割引
・ 長期契約割引~最低利用期間2年で500円/2年間割引、同3年で+500円/2年割引
・ 料金支払い額に応じて、1%の楽天ポイント付与

スーパーホーダイをリリースした当時としては、魅力的なプランとして話題になっていました。もちろん現在でも、楽天会員であればそれなりのメリットがありますが、デメリットと言える部分も目立ってきています。

まずデータ容量ですが、サブブランドが2018年にプラン改定を実施し、S:3GB、M:9GB、L:21GBとなった事で、横並びだったデータ容量が若干見劣りする状況となっています。
料金も、楽天会員であれば割引が付与されますが、そうでない一般ユーザーはサブブランドのプランよりも割高な設定となっており、あまり魅力的ではありません。

さらに、「高速データ容量を使い切った後は1Mbps」を謳っていますが、実は、高速容量を使用している状況でも1Mbpsそこそこしか出ておらず、若干「看板に偽りあり」に近い状態となっています。

楽天会員をあまりに優遇し過ぎている事と、若干、看板に偽りありを感じる事から、筆者としては、プランのユニークさを認めつつも、誰にでも安心してお勧めできるプランではないと考えます。

mineoの通信速度

ここまで、メリットとして紹介する事が多かったmineoですが、通信速度に関しては高い評価はできません。

通信速度に関しては、計測アプリなどの数字だけでは分からない部分がありますし、同じ速度や通信状況でも、人によって感じ方は様々です。同じ速度・状況でも、ある人は遅くて使えないと言い、また別のある人はこのぐらいなら許容範囲だと言い、さらに別の人は特に問題ないというケースもあります。

そういう意味でmineoの通信速度について良し悪しを論ずるのは難しいのですが、1つ言えるとすれば、やはりピーク時の速度低下は酷すぎるのではないかと言う事です。

実用速度の目安と言われる1Mbpsを割込んでも、いきなり遅くて使い物にならない…と言う事にはならず、0.7~0.8Mbpsでも充分に実用的な利用が可能です。
しかし、さすがに0.5Mbpsを割ってくると、WEB表示もジリジリと進まずイライラしますし、画像の表示も途中で止まってしまう事も珍しくありません。動画もバッファを繰り返すようになります。

残念ながら、mineoの通信速度は、ドコモ回線・au回線・Softbank回線を問わず、ピーク時には0.3Mbps程度まで下降してしまい、実用性を損なっていると感じる場面があります。

mineoにはたくさん良いところがあり、ユーザーの評価も高いのですが、どうしても通信速度と通信品質の面で気持ちよくお勧めですと言い難いものがあります。

 

その他のメリット・デメリット採点

NUROmobileの「データ前借り」:+1P

LINEモバイルのLINE連携:+1P

楽天モバイルのスーパーホーダイ:-1P

mineoの通信速度:-1P

iPhoneラインナップ

現在の日本においてiPhoneは非常に高い人気を誇っています。

OSとしての比較では、iOSが減少傾向で4割少々、Android-OSの利用者が増加しており、Androidのシェアが5割強といった比率となっていますが、Apple1社だけが採用するiOSに対して、Apple以外のほぼすべてのスマートフォンがAndroid-OSを採用しているのですから、当然と言えば当然の比率です。

機種ごとの販売数を見てみると、2018年通年の販売数TOP10は以下のとおりでした。

※詳細はhttps://www.bcnretail.com/market/detail/20181224_98241.htmlをご参照ください。

2018年に最も売れたスマートフォンは「iPhone 8」で販売数シェアはブッチギリの25.4%でした。
同じく2位も「iPhone X」、同3位「iPhone 8Plus」とTOP3をiPhoneが独占、さらに、TOP10内に6機種が入り、6機種のシェア合計は45.7%でした。

Androidスマホでは、HUAWEIが2機種、Sonyが1機種、SHARPの1機種がTOP10入りしましたが、4機種のシェア合計は14.7%に過ぎませんでした。

このように日本ではiPhoneの人気が非常に高く、通信各社も可能であればiPhoneをラインナップしたいと考えています。しかし、Appleは一定の販売数を維持できない場合には取引を行いませんので、大手キャリアに比べて企業としての規模が小さい格安通信会社は、iPhoneを取扱う事は簡単ではありません。

サブブランド・大手グループMVNOの場合

Softbankのサブブランド「Y!mobile」と、KDDIグループの「UQmobile」は各々の大手キャリアのiPhone端末を販売する事ができます。従来のiPhone6s・iPhone SEに加え、iPhone7の取扱いを開始しています。

また、買収によって子会社となった「LINEモバイル」(Softbank)と、「BIGLOBEモバイル」(KDDI)も、大手キャリア版のiPhoneを販売する事ができます。LINEモバイルではiPhone SEを、BIGLOBEモバイルでは、iPhone6s/SE/7の3機種をラインナップしています。

大手キャリア以外の格安通信サービスで国内正規版iPhoneを購入したい場合は、サブブランド及び大手グループMVNOが最初の選択肢となります(販売される端のはSIMロック端末です)。

mineoグループの場合

mineoは、大手キャリアと資本関係がない独立系MVNOで唯一、国内正規版のiPhone新品端末をラインナップしています。

2019年2月現在、mineoがラインナップしているiPhoneは、iPhone8/8 Plus(国内正規版SIMフリー)、iPhone 6s(海外版SIMフリー)となっています(iPhone7/7Plusは完売)。

au回線をmineoがMVNEとなって供給している「QT mobile」「Fiimo」でも同様のiPhoneをラインナップしています。

楽天モバイルの場合

大手キャリアグループでもなく、独自ルートでの国内正規版を販売できない格安通信会社は、海外版(※)やCPOと呼ばれるメーカー純正整備品(中古)等を取扱っている場合があります。

楽天モバイルは現在、海外版iPhone SE 16GBのみを取扱っています。

※ 海外版iPhoneとは
海外で販売されたiPhoneの中から、日本の周波数帯域で利用可能な端末を販売しているものです。
日本の周波数帯はカバーしている端末なので利用不可と言う事はありませんし、iPhoneは初期設定で各国言語に設定できますので、実用上は問題なく利用可能です。
プリインストールされているアプリ等が国内版とは異なる場合がありますが実用上問題ありません。

 

MVNOのiPhoneラインナップを採点

国内正規版の新品iPhoneをラインナップする、Y!mobile・UQmobile・BIGLOBEモバイルには各4ポイント、サブブランド系よりも新しいiPhone8/8Plusの国内SIMフリー版をラインナップするmineoには5ポイント、国内正規版iPhone SEのみのLINEモバイルは2P、海外版・CPOをラインナップする楽天モバイルに1ポイントとします。

mineo(国内正規版の新品iPhone8/8Plus):5P

UQmobile・Y!mobile・BIGLOBEモバイル(iPhone7/6s/SE):各4P

LINEモバイル(iPhone SEのみ):2P

楽天モバイル(海外版・メーカー整備品):1P

 

ポイント合計によるお勧め順位

ここまでのポイントを一覧にすると、以下のようになります。


これらのポイントと、表に含まれない「その他のメリット・デメリットの採点」を加算すると、お勧めMVNOは以下の順位となります。

  • 1位:LINEモバイル(27P)
  • 2位:BIGLOBEモバイル(20P)
  • 2位:mineo(20P)
  • 4位:b-mobile S(14P)
  • 5位:UQmobile(12P)
  • 6位:Y!mobile(9P)
  • 6位:Links Mate(9P)
  • 8位:楽天モバイル(8P)
  • 8位:NUROmobile(8P)

少々意外な感もありますが、様々な要素で少しずつポイントを獲得した「LINEモバイル」「BIGLONBEモバイル」「mineo」総合力で選んでも間違いないでしょう。

b-mobile Sは従量課金制プランでの最高点と、ドコモ/Softbankのマルチ・キャリア、いずれの回線も速いことで4位に食い込みました。
UQmobileは、ダントツの速さとiPhoneラインナップでポイントを得て5位となりました。

逆に、マルチ・キャリアであっても、いずれの回線でも速度低下に不安のある「楽手モバイル」はポイントを伸ばせませんでした。筆者がスーパーホーダイの良さを理解できなかった事も下位となる原因の1つだったかもしれません。

筆者自身が利用してきた感覚で言えば、1~5位の各社であればどこを利用しても一定の満足感は得られると思います。ただし、5位以内であっても、mineo、BIGLOBEはピーク時の通信速度はあまり期待できません。他の要素でポイントを得ていますので注意が必要です。

お勧め上位MVNOの寸評

第1位:LINEモバイル

お勧めはSoftbank回線です。ドコモ回線も品質は悪くありませんが、速度の点ではSoftbankより1段下と考えて良いでしょう(ただし最近回復傾向にあります)。デフォルトでLINEやInstagram等のSNSの通信量が無料となる「データフリー」が適応されるのが最大のメリットです。
またLINEの各サービスとの連携が非常に使い勝手を向上させています。

LINEモバイルの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/line-mobile/3625/

第2位:BIGLOBEモバイル

エンタメフリー・オプションで、小容量プランであっても月定額でYOUTUBEをはじめとするエンタメ系コンテンツを十二分に楽しむ事ができます。auグループとなった事で、iPhoneもラインナップし、au回線の通信も安定しているのが特徴です。ピーク時には速度が低下しますが許容範囲です。
お勧め回線はau回線です。

BIGLOBEモバイルの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/biglobe-mobile/3427/

第2位:mineo

ユーザー満足度1位だけあって、ソツなく様々な要素でポイントを得ています。速度に関する部分だけ不安が残りますが、ギリギリ実用性を保っているので、使ってみたら全然ダメだったと言う事はないでしょう。
初心者などで疑問や不満に掲示板で答えて貰える事を「プラス」と考えられるのであれば、mineoはまたとない選択肢であると言えます。
お勧めの回線はau回線、またはSoftbank回線です。

mineoの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/mineo/3631/

第4位:b-mobile S(日本通信)

b-mobile Sは、2017年秋にSoftbank回線向けに登場した「990ジャストフィットSIM」がお勧めです。
音声通話機能に、従量課金制のデータ容量をセットしたプランで、月ごとに消費容量が変動するユーザーにお勧めですが、1GB~3GB利用時の料金としても最安値です。
100MBまでなら月額190円で維持できるデータ通信専用の「190 Pad SIM」も使い方によっては充分お勧めとなり得ます。
ドコモ回線・Softbank回線、いずれも速いのでマルチ・キャリア項目で満点5Pとしました。
お勧めは、ドコモ回線・Softbank回線いずれもOKです。

b-mobile Sの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/bmobile/145/

第5位:UQmobile

個人的には最もお勧めのKDDIグループ内MVNOです。
UQmobileの通信の速さと安定性は群を抜いています。
2年契約のプラン内容が改定され、2GB→3GB、6GB→9GB、14GB→21GBと大幅に増量された結果、ギガ単位の料金は他社独立系MVNOを下回る割安感があり、2年契約に問題ないならお勧めです。
端末も割安に購入可能です。
また2年契約でない「データ高速」プランは、最低利用期間1年(通話プラン)で毎月3GBの高速通信が使えます。筆者のお勧めは「データ高速+通話プラン」です。

UQmobileの詳細はこちら:https://network-fantasia.jp/mvno/uqmobile/3629/

 

本当にお勧めのMVNOはこれだ  まとめ

今回の「お勧めMVNO」は、あえてお勧め項目ごとのポイント制とし、ポイントの合計で順位を決定してみました。当初は、筆者の考えと異なる結果が出てしまわないか不安がありましたが、実際の順位を見てみると、UQmobileの順位が思っていたより若干低めである他は、ほぼ、筆者の考え通りとなっていました。

従来のお勧めMVNOは、メリットのピックアップをメインにしており、通信速度重視であれば、速度の速いMVNOが選ばれるのは確かですが、その他の項目はあまり評価に影響しないような側面がありましたが、今回は、予め「評価する項目」を決めて、個別に評価~ポイント付与を行ったため、総合的な視点で選ぶ事ができたのではないかと自負しています。

その結果、通常のお勧め記事では必ずと言ってよいほど上位に来る「楽天モバイル」の順位があまり高くなかった一方、ランキングにほとんど顔を出す事のない「b-mobile S」が上位に入り、「Links Mate」は楽天モバイルと同ポイントとなりました。

評価自体は筆者が自ら利用してみて下したものですので、あくまで個人の感想に過ぎませんが、それでも延べ20社以上のMVNOを利用してきたから分かる、細かな使い勝手の問題や、手続きの煩雑さ、表現の信憑性などを含めて判断したつもりです。
(個別のMVNOについては、各々の詳細記事をご参照ください)

皆さんのMVNO選びの一助になれば幸いです。

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