LINEmobileのSoftbank回線を使用したMVNOサービスが開始になりました。

2018年3月にソフトバンクの資本を受け入れる事で、事実上、SoftbankのサブブランドとなったLINEmobileですが、「2018年夏にはサービスを開始」としていたSoftbank回線を使用したMVNOサービスが7月2日からいよいよ開始になりました。

当サイトでは、その使い勝手や通信速度の計測などを検証するため、サービス開始に合わせてデータ専用SIMを契約し、その使い勝手や料金・通信速度などのチェックを行っています。

 

今回は、新たに開始されたLINEmobile Softbank回線サービスにスポットを当てて、プラン内容や料金、通信速度などを検証すると共に、ライバルと目される他社SIMとの比較などから、LINEmobile-Sのお勧め度を見極めたいと思います。

(注)「LINEmobile Softbank回線サービス」は長いので、便宜上、本稿では「LINEmobile-S」と表記する場合があります。

 

LINEmobileとは

LINEmobileは、その名の通り代表的SNSである「LINE」の100%子会社として、2016年9月にMVNOサービスを開始した格安通信会社です。

開業当時のLINEmobileは、ドコモ回線を使った格安SIMとして非常に高速な通信速度を提供し「MVNO最速」と評され、SNS「LINE」との連携や、独自のカウントフリー・サービスによって、一躍、人気MVNOに躍り出ました。

 

しかし開業から半年後の2017年春ごろには、ユーザー数の増加と共に、MVNOの宿命である「通信速度の低下」が徐々に見られるようになり、朝昼夕夜間のピーク時には、他社MVNOと同様に実用速度の目安とされる1Mbpsを割込む事が多くなり、「MVNO最速」の称号も失うこととなりました。

 

それでも、独自のカウントフリー制度等により主として若年層には一定の人気を保ち、経営状況も楽ではないにせよ安定しているものと思われていましたが、2018年に入ると、突然ソフトバンクによる増資資本参加が発表され、世間を驚かせました。

 

LINEmobileが、4月20日付で発表した2017年12月期の決算公告では、売上高:約33億8500万円に対して、最終損益:約33億1300万円と大幅な赤字状態である事が分かりました。

赤字の内訳は、ドコモ回線の使用料や販売端末の仕入れ等の「売り上げ原価」で約4.8億円、広告費や人件費などの「販売費及び一般管理費」で28億円で合計33億円でした。

引用元

官報データベース:https://kessan.laboneko.jp/settlements/3608

時期が前後しますが、こうした財務状況の中、2018年1月にはソフトバンク株式会社との資本・業務提携を発表、2018年3月20日、LINEモバイルに対してソフトバンクが第三者割当増資を行う資本提携、MVNO事業推進のための業務提携を実行しました。

それにより、従前のLINE100%出資から、出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%となり、LINEmobileは実質的にSoftbankの傘下(サブブランド)となり、その際に発表されていた「2018年夏に開始予定」のSoftbank回線を使ったMVNOサービスが開始になったという経緯です。

 

LINEmobile-Sの立ち位置とは

LINEmobileがSoftbank傘下となりサブブランドとなった事には、単に経営難のMVNOの1社が大手キャリアグループに買収されたというだけではない大きな意味があります。

 

サブブランド・大手グループMVNOの台頭

従来、Softbank系の格安SIMと言えば「Y!mobile」でした。

MVNO・格安通信がまだ一般的でなかった当時から、Softbankは将来を見据えて「Y!mobile」というサブブランドを構築し、「大手キャリアが提供する格安SIM」として市場の開拓を行い、大手キャリアの料金を割高に感じるユーザーの注目を集めてきました。

その着眼点において、Softbankは先見の明があったと言えます。

 

【サブブランドとは】

読んで字のごとく「第2の通信サービスブランド」です。

つまり、大手キャリアとは別会社であるMVNOとは異なり、Y!mobileはSoftbank社内の通信サービスの名称であり、Softbank自身が運営する大手キャリアの格安通信部門です。

これに対してKDDIは、当初MVNOや格安通信にさほど興味を示さず、サブブランド「Y!mobile」で格安通信ユーザーを集めるSoftbankや、回線使用料の安さで多くのMVNOが利用するNTTドコモに比べ、格安通信事業への対応において出遅れた感がありました。

次第にauから格安通信への乗換えユーザーが増加する中、auからの最大のMNP転出先がY!mobileだった事が判明し、KDDIの姿勢は一変します。KDDIグループ内のWiMAX事業会社UQコミュニケーションズに、同グループ会社「KDDIバリュー・イネイブラー」を吸収合併させ、同社が運営していたMVNO事業「UQmobile」も担わせたのが現在の「UQコミュニケーションズ」であり、MVNOサービス「UQmobile」です。

UQmobileは、月間のデータ容量を2倍にし、かけ放題や端末購入サポートを組合わせ、2年契約+自動更新のプラン内容などをピッタリY!mobileに寄せる事で、Y!mobileのライバルとなる事を目指しました。

その結果、企業規模ではまだまだY!mobileに及ばないものの、実質サブブランドという立ち位置で広く認識されるようになり、現在のY!mobile vs UQmobileのライバルの構図が出来上がってきました。

 

Y!mobileとUQmobileの大きな違いとは

UQmobileがY!mobileに追従すること形でライバルとして見られているこの2社には、実は決定的な違いがあります。

それは、片やY!mobileは、Softbankの第2の通信ブランド=サブブランドである事(つまり回線を保有するMNOであるという事)であり、UQmobileは、auと同じKDDIグループに属しながらも、独立したMVNO(回線を保有せずauから借りている通信事業者)である事です。

 

この事は、単に経営がSoftbank自身であるか、auは回線を貸しているだけか…の違いには留まりません。

 

例えば、UQmobileでは人気機能「低速モード」を提供しています。

「低速モード」は、ユーザーが自らの任意で200~300kbpsの低速通信を選択し、契約した月間の通信容量を消費しない仕組みですが、UQmobileがMVNOであればこそ提供できる仕組みです。

大手キャリアの「低速」に対する考え方は、契約容量を使い切った後の速度制限時の通信速度に過ぎず、最大128kbpsとされている制限速度ですが、実際にはそこまで出ておらず実用性に乏しいのが実情です。

 

また、Y!mobileは自ら回線(旧イー・アクセス、DDIポケット回線)を保有するが故に、SoftbankのSIMロックが施されたスマホをそのまま利用する事ができません。必ずSIMロック解除が必要です。

しかし、MVNOであるUQmobileでは、一部に例外はあるものの、原則、au版スマホをSIMロック解除なしに利用する事ができます。

例えば、人気のiPhoneの場合では、Softabnk版iPhoneをY!mobieで使用するには必ずSIMロック解除が必須ですが、au版iPhoneは、仕様上の問題でiPhone6s/6sPlus/SE/7/7PlusにはSIMロック解除が必要なものの、他のiPhoneはSIMロック解除なしで利用する事が可能です。

 

一見するとほぼ同内容に両社のサービスですが、他にも、Y!mobileでは不可である「毎月の余ったデータを繰越す事ができる」など、UQmobileにMVNOならではのメリットが多く、一方では大手キャリアと同等の通信速度・品質を提供する等、非常に高い競争力が目立っています。

 

あまりの競争力の高さに、MVNOは危機感を抱き、総務省は公平性に疑問を持つなど、「大手キャリアとMVNOのいいとこ取り」なUQmobileに、ソフトバンクが安閑としていられないと感じても不思議ではありません。

 

SoftbankグループにおけるLINEmobileの役割とは

以下は、Y!mobile・LINEmobile・UQmobileのサービス内容の比較です。

Y!mobile LINEmobile UQmobile
回線 Softbank Docomo・Softbank au
データ繰越し 不可
容量節約機能 なし データフリー 低速モード
半額通話 なし あり なし
通話サービス 10分かけ放題 10分かけ放題 5分かけ放題

60/90/120分無料通話

SIMロック解除 必須 不要 一部機種不要
2年縛り+自動更新 あり なし あり

一部プランではナシ

 

他の2社に対してアドバンテージ(プラス要素)を持っていると思われる部分に色付けをしてみました。

LINEmobileは全ての項目でプラスであり、UQmobileもプラス要素が多い一方、最も認知度が高く人気の高いY!mobileが、格安通信としてはあまり目立ったメリットを持ち合わせていない事が一目瞭然です。

 

つまり、2GB・6GB・14GBの3タイプの容量に、かけ放題を組合わせ、端末購入サポートを付帯させた2年契約+自動更新のプランはそっくりですが、

  • データが繰り越せる事
  • 低速モードが使える事
  • かけ放題の代わりに無料通話を選べる事
  • それを月ごとに変更できる事
  • SIMロック解除なしに利用できる端末がある事
  • 2年縛り+自動更新でないプランがある事

等々で、UQmobileの方がY!mobileより使い勝手で勝るのは一目瞭然ですが、これに対して、LINEmobileはほとんどの項目でUQmobileに対抗できるサービス内容を持っています。

つまり、LINEmobileがSoftbank傘下となりサブブランド化した事は、Y!mobileに対して優位性を持つUQmobileと同じ立場~大手キャリアのサブブランド的な立ち位置のMVNO~で戦える事を意味するわけです。

 

実際、発表されたSoftbank回線のサービス内容は、「低速モード」こそないものの、データ繰越し可能、Softbank版スマホ利用可能、2年縛りなし…と、MVNOとしてのLINEmobileのこれまでの長所を踏襲した内容で、まさにUQmobileを仮想敵としたかのような内容です。

さらに、「カウントフリー(名称変更でデータフリー)」「半額通話」などのUQmobileにない機能・サービスに加え、従前からのドコモ回線サービスも継続する事で、1社で2種類の回線を選べるマルチキャリアとなった事など、UQmobileに勝る強みを持ったことになります。

 

以上の意味において、LINEmobileはソフトバンクの資本で財務強化が果たされた…という一方的なメリットの構図ではなく、SoftbankもY!mobileの欠点を補うサブブランド的MVNOを手に入れたという点で、十分な資本注入のメリットがあったと考えられます。

 

LINEmobileのサービス内容・プラン内容とは

LINEmobile-Sの料金プランは、従来のドコモ回線のプランをそのまま踏襲しています。

と言うより、従来のプランの選択肢の1つとして「Softbank回線」が加わったというイメージです。

LINEフリープラン コミュニケーションプラン music+プラン
SIM データ 通話 データ 通話 データ 通話
1GB 500円 1,200円
3GB 1,110円 1,690円 1,810円 2,390円
5GB 1,640円 2,220円 2,140円 2,720円
7GB 2,300円 2,880円 2,700円 3,280円
10GB 2,640円 3,220円 2,940円 3,520円
SMS +120円 込み 込み
データフリー

(旧カウントフリー)

LINE LINE・Facebook

Twitter・Instagram

LINE・Facebook

Twitter・Instagram

LINE MUSIC

半額通話 いつでも電話(基本料無料・通話料10円/30秒)
かけ放題 880円/月
端末保証 450円/月
データ追加 0.5GB(500円)・1GB(1,000円)・3GB(3,000円)
最低利用期間 なし 1年 なし 1年 なし 1年
解約手数料 9,800円

※金額は全て税別表示

※「カウントフリー」は、「データフリー」に名称が変更になりました。

※最低利用期間1年は、利用開始日の翌月を1か月目として12か月目の月末まで

 

料金プランの構成は、ドコモ回線プランのままです。

1GB1GB月額500円~利用でき、LINEの通信料が有料容量枠を消費しない「LINEフリープラン」はお試用にも負担が軽くエガルに利用できます。通話機能を含めた料金月額1,200円は、990円で使える容量をb-mobileSより200円ほど割高ですが、それでも十分に割安な部類に入るプランだと思います。

 

LINEの他に、Facebook・Twitter・Instagramにもデータフリー対象を拡大し、容量に4つのバリエーションを持たせた「コミュニケーションプラン」がLINEmobileのスタンダードプランと言えます。

データ通信料金は他社MVNOより気持ち割高な料金設定ですが、通話機能はSMSナシの金額に+700円と一般的な設定になっています。

 

さらにコミュニケーションプランに、LINEmusicの通信もデータフリーとした「music+プラン」もあります。

こちらでは、LINEmusicでの音声・通話の視聴・歌詞・文章の閲覧・音楽の保存・楽曲の検索がデータフリーとなります。

 

データフリーとは

Softbank回線サービスが開始になった際に、「カウントフリー」から名称変更されました。

これは、元々、MVNEとしてLINEmobileに回線や通信技術の支援を行っていたNTTコミュニケーションズの協力により提供されていた「カウントフリー」機能を、Softbank回線でも提供するための措置と考えられます。

サービス内容はカウントフリーと何ら変わらず、ドコモ回線でも、Softbank回線でも利用可能です(※)

※Softbank回線サービス向けの「データフリー」の開始は2018年秋に予定されており、現在は利用できません。

 

データフリーは、LINEをはじめ、Facebook・Twitter・InstagramなどのSNS利用時の通信について、有料の月間データ容量を消費しない~つまり無料で通信できる機能で、現在、MVNO各社で様々なコンテンツを対象にカウントフリー機能が提供されています。

 

LINEの場合は、LINEフリープランではLINEのみ、コミュニケーションプラン以上で、LINEに加えてFacebook・Twitter・Instagramの通信もデータ容量を消費せずに利用する事ができます。

他のコンテンツ利用で月間の容量を使い切った後でも、データフリー対象のコンテンツは高速通信のまま利用する事ができます。またテザリングによって接続している端末からの対象コンテンツの利用もデータフリー対象となります。

LINEの無料通話も、厳密に言えば通話料はかからないものの、通信料は僅かながら発生しますが、データフリーではLINE通話も無料になるため、LINEどうしの完全無料での通話も可能となっています。

 

データフリーとなるLINE機能

  • トーク(テキスト・音声メッセージ・スタンプ・画像・映像・その他ファイルの送受信
  • 音声通話・ビデオ通話
  • タイムライン(投稿・カメラ・リレーの利用、閲覧)
  • 友だちの閲覧、友だち追加
  • ニュース(トップ・カテゴリの閲覧)
  • ウォレット(トップの閲覧)
  • スタンプ・着せかえのダウンロード
  • アカウント設定

 

その他、Facebook・Twitter・Instagramでデータフリー対象となる機能についてはこちらをご参照ください。

参考サイト

データフリー | 使い方・設定方法 | LINEモバイル

 

半額通話とは

大手キャリアでも、MVNOでも、通常の通話料金は一律20円/30秒です。

大手キャリアでは、自社通話回線を通じて通話するため、「かけ放題」で無料通話は可能ですが、基本の通話料の割引制度はありません。かけ放題の規定時間を超えると、通常料金20円/30秒が課金されます。

 

大手キャリアのサブブランド(Y!mobile)及び、関係性の深いグループ内MVNO(UQmobile)では半額通話制度は採用しておらず、通話サービスの規定時間を超えると20円/30秒の課金となります。

 

これに対して、MVNOの中には、割安な通話回線を経由する事で安い料金で通話可能とする制度を提供している場合があり、相手先電話番号の前に「識別番号(特番)」を付与することから「プレフィックス電話」(手前に付けるの意)と呼ばれます。

プレフィックス電話の多くは、通常の通話料金の約半額の料金10円/30秒で通話できる事から「半額通話サービス」と呼ばれています。安い回線を中継する事から「中継電話」とも呼ばれます。

 

LINEmobileにも半額通話サービスが用意されており「いつでも電話」という呼称となっています。

「いつでも電話」は、初期費用や、月額使用料は不要で、利用した通話料(半額通話)のみ支払います。

また、「いつでも電話」アプリ経由で「かけ放題」にも対応しており、月額880円で「10分かけ放題」を利用できます。通話開始から10分間は無料で何回でも通話でき、10分経過後は10円/30秒の半額通話が適用されます。

「いつでも電話」アプリを経由する意外にも、通常の電話アプリから、相手先電話番号の先頭に「0035-45」(プレフィックス)を付加しても半額通話となります。いつでも電話アプリは、このプレフィックス番号を自動で付加して発信してくれるアプリなのです。

 

プレフィックス電話は、通常の3G通話回線を使用するため音質の劣化がなく、雑音等に邪魔されずに普通の会話が可能です。また、緊急通報(110/119/118)を含む3桁通話(114/144等)、フリーダイアル、ナビダイアルなど通話できない相手先もありますので、その場合には、電話アプリからの発信となり、通常料金となります。

 

最低利用期間と解約手数料

LINEmobileには、2年契約+自動更新の仕組みはありません。

通話SIMの契約の場合、最低利用期間が1年間設定されています。

最低利用期間1年とは、契約した最初の1年間のみ継続利用を求めるもので、1年経過後の更新はありません。

(つまり、最初の1年間利用すれば拘束されなくなるという意味です)。

最低利用期間中に、解約やMNP転出を行うと、解約手数料(いわゆる違約金)として9,800円が請求されます。

データ専用SIMの契約であれば最低利用期間の設定はなく、いつ解約・MNPしても大丈夫です。

 

同じSoftbankグループの通信ブランドであっても、キャリアのサブブランドであるY!mobileの場合には「2年契約+自動更新」がデフォルトですが、MVNOであるLINEmobileは、解約ルールもMVNO的です。

 

現在実施中のお得なキャンペーンとは

現在、LINEmobileでは以下のキャンペーンを実施中です。

 

■データ容量2倍キャンペーン

SNSの通信がデータ容量を消費しない「データフリー」はLINEmobileの最大の特徴で、もちろんSoftbank回線ユーザーにも提供される予定ですが、残念ながらサービス開始に間に合いませんでした。

Softbank回線への提供開始は今秋を予定していますが、それまでの間に契約されたユーザー向けに「データ量2倍キャンペーン」が実施中です。

対象はソフトバンク回線の全ての容量プランで、2018年8月31日までの開通が条件となります。

 

データ量が2倍となるのは、7月と8月分の契約容量で、開始から2か月間ではないので注意が必要です。

8月の申込みの場合には、8月1か月分しか2倍になりません。

キャンペーンによって増量された分の容量は、余っても翌月に繰越すことはできません。

キャンペーンによって増量された分の容量は、データプレゼントの対象になりません。

 

■月間900円割引キャンペーン

docomo回線・Softbank回線を問わず、2018年7月・8月に契約し、8/31までに開通した通話回線を対象に、開通翌月から6か月間、毎月900円が割引となるキャンペーンです。データ専用プランは対象外です。

最少「LINEフリープラン」であれば月額300円で、3GBプランでは月額790円で利用する事ができます。

 

この2つのキャンペーンを最大限活用した場合、7月の開通で最初プラン1GBが2倍の2GB(7月・8月)になり、料金は900円割引の300円(×6か月)になります。

 

LINEmobile-Sの通信速度は

LINEmobileのメリットの1つに通信速度への期待があげられます。

 

大きな意味を持つ社長発言

これまでに筆者は、社長の立場にある方が通信速度に言及し、その後該当サービスの通信速度が一定の速さや品質を維持している実例を2つ知っています。

 

1つはUQmobileの野坂社長が、2016年の「秋冬発表会」にて発言した「当社は速度にもこだわってゆきたい」です。それまでのUQmobileは、通信速度は速いものの不安定で、他社を圧倒する速度がでていても、ある日突然通信不能に陥ってしまうような状況でしたが、その発言以降、UQmobileは一度も通信不能に陥った事はなく、通信速度も大手キャリア並みの高速通信を維持し続けています。

 

もう1つは、日本通信の福田社長が、新たにデビューした「990ジャストフィットSIM」の開始の際に寄せた言葉で「今回の新しいサービスは(中略)、お客さまが増えても常に快適で安定したサービス品質を維持できるように設計いたしました」という言葉です。サービス開始から数か月後には速度低下の兆候を見せ始めましたが、あまり時間を置かずに回線を増強、速度を回復しました。

 

そういう意味で、LINEmobileの嘉戸社長がSoftbank回線サービスの発表会での発言が重要だと考えます。

発表の中で、独自に行った認知アンケートに言及、「第1位:電波が繋がりにくそう」「第2位:通信速度が遅そう」がMVNOへの不安要素として挙がった事実を受け、「お客様の不安を解消したい」と語っています。

これはつまり、「電波状況や、通信速度への不安を解消する」という意思表示だからです。

 

公開された場で社長が発言した事については、嘘にならないよう最大限の対応をするだろう…と考えれば、LINEmobile-Sの電波状況・通信速度については、相当の覚悟を持って対応してゆくと考えて良さそうです。

 

自信の現われか?格安スマホ最速チャレンジキャンペーン

そんな社長発言を裏付けるように、「格安スマホ最速チャレンジキャンペーン」なるものを実施するようです。

これは、LINEmobile-Sの通信速度を定点観測し、1度でも1Mbps(※)を下回った場合には、契約者全員に1GBをプレゼントする…というものです。

詳細は未だ発表されていませんが、すでに公式WEB上にも告知が掲載されています。

 

但し書きとして、「UQmobileを除く」MVNOが対象に最速を目指すそうですので、1GB貰うより、MVNO最速の称号を取り戻して欲しいという意味で、期待したいと思います。

 

現在の通信速度の実測値は

こちらは計測サイトさんの実測値です。

LINEmobile Softbank回線の7月の平均速度データです。「格安SIM全体平均」に比べて、完璧といえるような高速ぶりが記録されています。一度も10Mbpsを割っていないのが見事です。

 

こちらは筆者のデータSIMでの計測結果です。

混雑時間帯だけを狙って計測していますが、全く問題ない速度が記録されています。

 

Softbank版スマートフォンを利用するには

Y!mobileの欠点の1つでもあった、Softbank版スマホの使いにくさ(SIMロック解除必須)が解消されています。LINEmobile-Sでは、Softbankで購入したスマホの使用可否は以下のようになっています。

 

■Softbank版

・iPhone・・・・iPhone5s以降の4GLTE端末全てが、SIMロック解除不要で利用可

・iPad・・・・・2018年以降に発売の第6世代以降のiPadが、SIMロック解除不要で利用可

・Android・・・ 2017年8月以降に発売の端末が、、SIMロック解除不要で利用可

 

iPhoneはほぼ全機種でSIMロック不要で利用可能ですが、iPadやAndroidスマホでは、SIMロック解除が必要な端末が多くなっています。

 

この辺りは、iPad全機種をSIMロック解除不要で利用できるb-mobileSと比べると利便性において若干劣勢と言えるかもしれません。しかし逆に、Softbank回線MVNOサービスで、Androidスマホを公式に利用可能としているのは他社にありませんので、一長一短と言えるかもしれません。

 

■docomo版・au版

SIMロック解除が必須です。SIMロック解除できない端末は利用できません。

ただし、端末が対応している周波数帯域によってはSIMロック解除しても利用できない場合もあります。

 

■SIMフリー

全ての端末をそのまま利用可能です。

ただし、端末が対応している周波数帯域によっては利用できない場合もあります。

 

LINEmobile-Sを選ぶ理由とは

前述のLINEmobileが独自に実施したアンケートの回答が、そのままLINEmobileを選びたい理由になります。

つまり、安定した電波状況で、実用的な高速通信が安定的に提供される事です。

 

いくら割安な料金であっても、魅力的な端末を購入出来ようとも、基本性能である「電話状況」と「通信速度」が確保されていなければ、それらは単なる「絵に描いた餅」です。
いくら料金が安くても、使いたい時に実用的な通信ができないのでは意味がありませんし、どんなに高性能なスマホでも、電話状況が悪くてはその能力を発揮できないからです。

 

そういう意味で、これまでは大手キャリアとMVNOのいいとこ取り的なUQmobileが一択状態でしたが、今後は、Softbankグループ入りしたLINEmobileに強力なライバルとして頑張って欲しいと思います。

 

サービス内容を見比べれば、Y!mobileよりもLINEmobileこそがUQmobileに対抗し得ると考えられます。

若年層を中心に人気の「データフリー」は月間データ容量の節約に貢献するでしょうし、データ繰越しや、Softbank端末の流用など、Y!mobileにはないメリットもユーザーにアピールするでしょう。

さらにSoftbankの店舗でもY!mobileと同じように乗換え希望ユーザーに案内されるようになれば、一気にユーザー数が増え、それはすなわち増収増益となり、ますます回線増強がしやすくなると言う好循環を生みます。

 

筆者の見立てでは、今年の後半の格安通信業界は、王者:UQmobileに、如何にLINEmobileが迫ってゆくか…で展開されるのではないかと思う次第です。

 

LINEmobile Softabnk回線 まとめ

一時は大手キャリアを脅かすほどの勢いがあったMVNOが、大手キャリアやサブブランド・大手グループMVNO等の攻勢で勢いを失ってしまいました。

中でも、大手キャリアとMVNOの長所を併せ持ったUQmobileが、安い料金で快適な通信…といった基本的な利用方法を勘案した場合に、唯一の選択肢となってしまうような状況が生じています。

 

そんな中、MVNOの中でも人気サービスであったLINEmobileがSoftbank傘下となったニュースは驚きを持って迎えられましたが、7月2日にいよいよ開始されたSoftbank回線サービスは、意外にSoftbank色は前面に出しておらず、従来のプランの選択肢にSoftbank回線を選べるような、分かりやすいスタートを切りました。

 

期待された通信速度についても、今のところ全く心配のない高速通信を提供できていますので、乗換えを検討されている場合には、LINEmobile Softbank回線サービスは大きな選択肢の1つとなりそうです。

コメント

アバター


ピックアップ記事