2014年~2015年当時、知る人ぞ知る的な存在だったMVNOが「大手キャリアより料金が安い格安SIM/格安スマホというものがあるらしい」という事で徐々にその名を広く知られるようになり、割安な料金に魅力を感じた多くのユーザーの関心を集めました。

2016年~2017年前半には、大手キャリアが乗換えユーザーの増加~つまり大手キャリアのユーザーの減少~に脅威を感じ、対抗策を講じざるを得ないほどの勢いで盛り上がりを見せていましたが、ここへ来て、MVNOのユーザー増加に急ブレーキともいう程の陰りが見え始めました。

その原因は、大手キャリアがユーザー流出を食い止めるための対策・施策を積極的に打ち出したことが大きな要因で、例えば、auの月額1,980円~利用できる「ピタットプラン」や、ドコモでは端末を使い続ける限り割引が継続する「ドコモwith」等、大手キャリア自身が割安感をアピールしている上、Softbankは「Y!mobile」、auは「UQmobile」といった、いわゆる「サブブランド」に力を入れ、大手キャリアから流出したとしても、せめて同グループ内のサブブランドユーザーを留めようとする施策も功を奏して、これまでのようにただ「安い」だけではMVNOへの乗換え意欲に結びつかなくなっている現実があるようです。

 

最早、「MVNOが安いのは当たり前」である上、一方で、「通信速度が遅い」「店舗がない(少ない)」「仕組みも料金も分かりにくい」等々のマイナス面が目立つ現状で、「安い安い」と連呼されても、面倒な「手続き」や「設定」の時間や手間を乗り越えてMVNOに乗換える意欲が湧かないというのがユーザーの本音でしょう

 

今、MVNOに求められているのは、「安い」は当たり前で、如何に大手キャリアにはない魅力をアピールできるか…が大きな乗換えの障壁を乗り越えて貰う要因になりつつあります。

 

そんな中、登場した「LinksMate(リンクスメイト)」は、ゲーム関連の通信をカウントフリーとするという他社にない新たな手法でアピールするMVNOです。今回は、この「LinksMate(リンクスメイト)」についてチェックしてみる事といたします。LinksMateではどんなメリットやお得が提供されているのでしょうか。

 

カウントフリーとは

まずは、LinkMateをチェックする前に、「カウントフリー」についておさらいしておきましょう。

 

カウントフリーとは、ある特定の利用目的で使用される通信を、4GLTE通信の契約容量のカウントから除外するもので、除外された分のデータ容量は、他の用途に利用できるため、実質的な「容量増加」や「料金割引」と理解する事ができます。

 

カウントフリーに先鞭を付けたのは、現在は楽天モバイルに吸収されてしまった「FREETEL」で、LINE/Facebook/TwitterなどのSNSサービスや、AppStoreを利用した際の通信を高速データ容量にカウントしない「ノーカウント」として登場し、その後、「LINEモバイル」がLINEをはじめFacebook/Twitter/Instagram等のSNS利用時の通信をカウントしないサービスを「カウントフリー」と呼称した事で一般的となりました。

 

FREETELが導入したものと、LINEモバイルの「カウントフリー」の最も大きな違いは、FREETELの場合は、カウントしないのは高速データ通信の容量内でのみであり、月間の高速データ容量を使い切ってしまった場合には、対象サービスの利用も低速に制限されてしまうものでしたが、LINEモバイルのそれは、高速データ容量を使い切っても、対象のSNSに要する通信は高速通信が可能である事です。

 

そうして登場した「カウントフリー」は、他社との差別化の有効な方策としてMVNO各社で様々に工夫が凝らされ、現在ではSNS利用時のみならず、動画視聴や音楽再生といったエンタメ分野に特化したカウントフリー・オプションも登場する等、広く定着しつつあります。

 

LinksMate(リンクスメイト)のMVNOサービスとは

「LinksMate」は、「グランブルーファンタジー」や「シャドウバース」等のゲームで有名な「Cygames」と同じサイバードグループの一員である「LogicLinks」が運営するドコモ回線MVNOサービスです。

「LinksMate」サービスの最大の特徴は、カウントフリー・オプションにより、特定のゲームやアプリにかかる通信を90%OFF(※)にできる事です。

※ゲームという対象の性格上、どうしても100%OFFにはできないようです。

 

LinksMate(リンクスメイト)のカウントフリーとは

カウントフリーが徐々に定着しつつある中で登場した新MVNO「LinksMate(リンクスメイト)」は、スマホゲームに特化したカウントフリー・オプションを提供する初めての通信会社です。

「LinksMate」のカウントフリーは、対象となるゲームプレイ時の通信はもちろん、対象ゲームのアプリのダウンロード・アップデート・料金支払い等で「AppStore」「GooglePlay」を利用した際の通信もカウントされない仕組みで、対象ゲームに関連する通信を90%OFFにする事ができます。

サイバードグループ以外のゲームやアプリもカウントフリー対象となるため、対象ゲームやアプリを多用するユーザーには非常に有利なサービスになっています。

 

カウントフリー対象のゲーム

・茜さすセカイでキミと詠う < ジークレスト >

・あんさんぶるスターズ! < Happy Elements >

・一血卍傑-ONLINE- < DMM.com >

・ウチの姫さまがいちばんカワイイ < QualiArts >

・オルタナティブガールズ < QualiArts >

・オルタンシアサーガ < セガゲームス >

・ガールフレンド(仮) < QualiArts >

・怪盗ロワイヤル < DeNA >

・神式一閃 カムライトライブ < アプリボット >

・グランブルーファンタジー < Cygames >

・グリモア~私立グリモワール魔法学園~ < アプリボット >

・剣と魔法のログレスいにしえの女神 < Marvelous >

・三国ブレイズ < DMM.com >

・実況パワフルサッカー < KONAMI >

・Shadowverse < Cygames >

・ジョーカー~ギャングロード~ < アプリボット >

・スペースデブリーズ < DeNA >

・セブンズストーリー < WithEntertainment >

・戦国炎舞 -KIZNA- < サムザップ >

・戦国ロワイヤル < DeNA >

・戦闘摂理解析システム#コンパス < NHN PlayArt/ドワンゴ >

・千年戦争アイギス A < DMM.com >

・刀剣乱舞-ONLINE- Pocket < DMM.com >

・農園ホッコリーナ < DeNA >

・バンドリ!ガールズバンドパーティ! < ブシロード/CraftEgg >

・Black Rose Suspects < pixelfish >

・ポコロンダンジョンズ < グレンジ >

・マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝伝 < アニプレックス >

・みんゴル < ForwardWorks >

・夢王国と眠れる100人の王子様 < ジークレスト >

・妖怪ウォッチ ぷにぷに < レベルファイブ >

対象ゲームは随時拡大してゆくとの事です。

 

≪カウントフリー対象のアプリ≫

・AbemaTV < CyberAgent >

・AWA < CyberAgent >

・OPENREC.tv < CyberZ >

・グランブルーファンタジー スカイコンパス < Cygames >

・サイコミ < Cygames >

・Mirrativ < DeNA >

・Instagram

・Twitter

・Facebook

 

≪カウントフリー対象のストア≫

カウントフリーオプション対象ゲーム・コンテンツ・SNSのアプリのダウンロード、アップデート、決済に関する通信量のカウントが対象となります。

・AppStore

・GooglePlay

 

主だったスマホゲームの他にFacebook/Twitter/Instagramの主要SNSもカウントフリー対象としてますが、実は、ゲームを実際にプレイしたり、SNS利用時の通信量は実はあまり大きなものではありません。

他社のケースも含め、余程のヘビーユーザーでない限り、ゲームプレイやSNSがカウントフリーになっても実際の通信量は大した量ではありませんが、LinksMateの場合に重要なのは、AppStore/GooglePlayの両ストア利用もカウントフリー対象になっていることです。

昨今のスマホゲームは容量が大きく、ダウンロードやアップデートなどで非常に大量の通信を消費する場合が少なくないため、WiFi環境を持たないユーザーにとってLinksMateのストア利用のカウントフリー化は非常に大きなメリットとなる可能性があります。

LinksMateのカウントフリーは、ぜひストア利用時のカウントフリーに注目してみて下さい。

 

「LinksMate」の料金体系

LinksMateはドコモ回線を使用したMVNOサービスです。

料金体系は非常にシンプルで、「SMS付データSIM」と「音声通話SIM」の2種類のSIMから月間のデータ容量を選び、カウントフリー等の必要なオプションを選択します。

SMS付データSIM 音声通話+データSIM(※1)
1GB(※2) 500円 1,100円
5GB 1,500円 2,100円
10GB 2,500円 3,100円
20GB 4,200円 4,800円
30GB 5,400円 6,000円

表示は全て税別

※1:音声通話機能は一律+600円、音声通話SIMにはSMS機能が含まれます

※2:1GBプランは高速データ通信時の通信速度が上り下りともに最大2Mbpsとなります。

 

≪オプションサービス≫

・カウントフリーオプション…500円/月(現在キャンペーン中にて無料~12/31まで)

・追加容量…200円/100MB、1,000円/1GB

・追加SIM利用料…300円/月

・留守番電話機能…300円/月

・割り込み通話機能…200円/月

・転送電話…無料

・国際ローミング…無料

・国際電話…無料

・つながる端末保証 by LinksMate…500円/月(SIM1枚ごと)他

 

この他、初期費用(契約事務手数料3,000円・SIM発行手数料400円)、通話料(20円/30秒)が必要です。

なお、LinksMateではいわゆる料金半額アプリ(プレフィックス電話)の用意はありません。

 

データSIMはSMS機能付きのみの設定ですが、料金的には他社MVNOのSMSナシ料金よりも割安な設定なのでお得と言えるでしょう。音声通話機能が+600円という設定は他社MVNOより若干割安ですが、通話料金節約として定番になりつつある料金半額アプリが用意されていないので、「G-Call」などの汎用の料金半額アプリを使用する必要があります。

容量追加に関しては、200円/1MBの料金は標準的ですが、1GB時の料金に割引がないのは残念な処です。

 

LinksMateが通信実効速度を公開

LinksMateでは、2017年12月1日(金)からLinksMateの実効速度の可視化ページを設置し話題になっています。MVNOとしては初めての試みとなります。

 

MVNOの通信速度の誤解

かつて、まだ格安SIMが知る人ぞ知る…だった時代から、「大手キャリアより安いらしい」と徐々に認知が広がり、それまで通信やスマホ等に詳しい一部ユーザー御用達だったMVNOが、広く一般に知られるようになるにつれて「安かろう悪かろう」の認識も広まってしまいました。

 

そうしたネガティブな認識となった原因は大別して2つあります。

1つは、店舗がない(少ない)ことによって、対面販売出ない事や、操作や不明点を直接教わる事ができない事への不安・不信が、特に中高年齢層で多く見られたこと。

そして、もう1つは通信速度の遅さでした。

 

MVNOの通信速度に関する表記は、理論上の最高速度を表示すればよい(ベストエフォート)ルールになっているため、例えばドコモ回線であれば「受信最大788Mbps、送信最大50Mbps」、au回線であれば「受信最大708Mbps、送信最大50Mbps」等と表記されており、MVNOの通信速度はどこでも皆、同程度で高速通信が可能なんだ…と誤解してしまうユーザーが少なくなく、実際に利用してみたらそんな速度は出ておらず「遅いじゃないか」というクレームに繋がってしまう…という構図です。

 

この「論上の最速値」を実際に出せている通信会社はありません。

「え?1社も?」と驚くかもしれませんが、まさしく1社も出せていません。

クルマに置き替えてみると、「この車は時速200kmを出すことができるので、東京→大阪間500kmなら2時間半で到着できます」というのと同じで、到着までずっと最高速で走り続ける事は不可能で、道路の最高速度制限もありますし、渋滞や信号、途中休憩などを考えれば実際には2時間半では到着できないのと同じです。

 

そんないい加減な表示だったのか…とガッカリしますが、それではユーザーに対して不利益だ…と言う事で、総務省の働きかけにより、大手キャリアではすでに「実効速度」の開示が義務付けられて、各社WEBで公開しています。全国1,500か所で速度を計測して、それをWEB上で分かりやすくユーザーに公開する事で、通信速度を誤解したまま契約しない配慮がされています。

 

総務省では、方針としてMVNOについても実効速度表記の方向性を示していますが、まだ企業として小規模なMVNOはお手キャリアと同様の方法での次項速度計測・表示は難しいため、なかなか実現していないのが現状です。

 

LinksMateが自主的に実効速度を開示

MVNOも実効速度を表示する方向が定まっただけで、まだどの事業者も実効速度の開示には至っていない中、2017年12月1日(金)からLinksMateが実効速度の開示に踏み切りました

これは、MVNO各社の速度計測を行っている「mobile by keisoku.io」との連携により、LinksMateのサイト内で通信速度をリアルタイムにグラフ等による可視化ページを設置したものです。

 

直近7日間のLinksMate SIMの最大値(最高速)・最小値(最低速)・中央値(全体の平均値)・四分位数(上下から1/4の平均値)や、今現在のリアルタイムな計測値を確認する事ができます。

「mobile by keisoku.io」の計測は神戸市中央区で行われているため、地域による特性や差異があるはずですので、かならずしも全てのユーザーの利用に即したデータではないかもしれませんが、他社に先駆けて実効速度を開示した事は大きな事と思います。

通信会社の通信速度などを事前にその知る事ができのは非常に重要な事ですが、ごく一部の通信会社を除き、自らの利用環境での実効速度を知る事はほとんどできない状況です。

基本料金・通信料などが一切かからないお試し制度を提供しているのは、「UQmobile」「DTIsim」などごくわずかに過ぎません(お試し制度はぜひ積極的に利用してみるべきだと思います)。

そうした中でのLinksMateの実行速度開示は、お試し制度ほど利用に即した具体性には欠けるものの、それとは異なる方法で自社の通信速度を契約前にユーザーに知らせる1つの方法として非常に有用でないかと思います。

現在のLinksMateは、他所の速度計測サイトでもドコモ回線の中では良好な計測結果を残していますが、やはりまだユーザー数が少ない故のアドバンテージと捉えられている事が多いのですが、この実効速度開示により、LinksMateの速度に対する姿勢が表明されたとも考えられる事から、今後も同サービスの通信速度には注目したいと思います。

ドコモ回線MVNOは軒並み速度低下に苦しんでいる現状ですので、LinksMateが混雑時間帯であっても一定の通信速度を維持できるのであれば、自ずとMVNOとしての人気や評価は上がって来るものと思います。

 

LinksMateまとめ

今回は、スマホゲームに特化したカウントフリーを武器に、良心的な料金体系や、通信実効速度の開示など、他社にない独自のサービスを展開する「LinksMate」に注目してみました。

 

ドコモ回線を使用するMVNOは、朝夕・昼時台・夜間などの混雑時間帯に、軒並み速度低下を起こし、実用速度の目安と言われる1Mbpsを割込むような苦戦を強いられている事業者がほとんどで、名の通った老舗とも言うべき通信会社から、ユーザー数を目覚ましい勢いで増やしている新興勢力MVNOでも状況は変わりません。

大規模な回線増強などで一時的に通信速度を回復させても、その回復した通信速度目当てにユーザーが増える事で、また速度低下を起こす…といった悪循環が続いている現状ではユーザーの関心が薄れるのも無理はないのかもしれません。

 

しかし一方では、大手キャリアのMVNO対策や、サブブランド強化によってユーザ数増加にブレーキがかかり、MVNO熱が沈静化する事は、もしかするとMVNOの通信速度における低下>改善増強>回復>再低下の「鼬ごっこ」から脱するよい機会になるのかもしれず、「安いけど遅い」だけのMVNOから、何か他社とは異なる面でのメリットやアピールポイントを見出した事業者だけが生き残る過渡期のはじまりなのかもしれません。

 

現状、ドコモ回線最速と言える安定した通信速度と、独自のスマホゲームに特化したカウントフリーが魅力のLinksMateは、ドコモ回線の乗換え先の有力な候補と言えるのかもしれません。

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