今回の「本音で教える」シリーズは、楽天モバイルをピックアップします。

楽天モバイルと言えば、通信帯域の割り当てを受けMNOを目指すというニュースで世間を驚かせました。

通信キャリアとしてのサービスインは、2019年度を予定していますので、もう1年そこそこに迫ってきている訳ですが、帯域を保有して通信キャリアとなった後も、現在のMVNO事業は継続するとしています。

通信キャリア化を控えた楽天モバイルの、MVNOサービスについて掘り下げてみたいと思います。

楽天モバイルとは

https://mobile.rakuten.co.jp/sim/au/

楽天モバイルは、2014年10月に楽天のグループ会社である「フーション・コミュニケーションズ」がNTTドコモの通信網を借り受ける形でスタートさせた、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)です。

2015年12月には、運営元が楽天株式会社本体に移管されました。

MVNOとして割安な料金だけでなく、利用料金に応じて楽天スーパーポイントが貯まり、料金や手数料にポイントを充当できる等の楽天ならではのメリットを打ち出し、楽天ユーザーを中心に着実に増やしてきました。

2017年9月には、プラスワン・マーケティングから同社のMVNO事業「FREETEL(フリーテル)」を5億2000万円で買収し、保有回線数でMVNOトップに躍り出ました。

現在の楽天モバイルのユーザ数は、業界トップとなっています。

総務省が発表した2017年第4四半期時点のMVNOシェアランキングでは、Y!mobile・UQmobileのサブブランド系を除くMVNOのシェアランキングにおいて、15.5%(169.5万人)を占めトップの回線数を誇ります。

  • 1位:楽天モバイル…15.5%
  • 2位:インターネットイニシアティブ…14.6%
  • 3位:NTTコミュニケーションズ…11.7%
  • 4位:ケイ・オプティコム…10.1%
  • 5位:BIGLOBEモバイル…5.2%

(総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 平成29年度第4四半期」より)

さらに、自社で帯域を保有するMNO化を宣言し、2018年4月には1800MHz帯の割り当てを得て、2019年のサービスインを目指して準備を進めています。

2018年9月には、IIJ(Internet Inisiative Japan)をMVNEに、au回線のMVNOサービスも提供を開始し、MNO事業開始後も、MVNOサービスを継続するとしています。

そうなれば、国内初のMNP・MVNO両方の立場を持つ唯一の通信会社となります。

 

■ワンポイント

楽天ポイントを貯めている方は多いと思いますので、月額料金に応じて楽天ポイントが貯まる仕組みは、楽天ユーザーにとっては、通信会社の選択において決め手となり得ます。

日ごろから、楽天市場をはじめ、楽天カード・楽天銀行・楽天トラベルなどの楽天経済圏をよく利用している方であれば、同じ楽天が提供するサービスと言う安心感やお得感を得る事ができます。

 

楽天モバイルの料金プラン

楽天モバイルには、回線が2タイプ、料金プランが2タイプあり、それぞれに契約容量によって料金が異なります。

 

組合せプラン(ドコモ回線・au回線)

※ベーシックプランは、通信速度が最大200kbpsに制限されます。

 

楽天モバイルで言う「組合せプラン」とは、他社でいう容量ごとで料金が設定された通常のプランに相当します。

組合せプランでは、ドコモ回線とau回線を選択でき、各々に、通話機能のない「データSIM」、データSIMにSMS機能を付加した「050データSIM」、通話機能付きの「通話SIM」が選択できます(au回線はSMSなしのデータSIMはありません)。

容量ごとの料金は、他社とほぼ同等レベルの設定で、ドコモ回線とau回線で共通です。

「ベーシックプラン」は、通信速度が最大200kbpsに制限される代わりに、容量を無制限に使用できるプランです。通話中心で通信をあまり利用しない方にお勧めです。

3.1GB以上のプランでは、他社と比べても平均的な料金設定になっていますが、楽天ポイントが1%貯まり、支払いに楽天カード使用でさらに1%分のポイントが貯まるので、他社より若干割安と言えるかもしれません。

 

組合せプランは以下のような特徴があります。

・余ったデータの翌月繰り越し
使い切れなかったデータ容量は翌月まで繰越すことができます。翌月内に使い切れない場合には破棄となります。

・繰越したデータ容量を任意のメンバーにシェアできます。契約者本人が招待・承認したユーザーに対して、繰越したデータ量をシェアする事ができます。一人でも最大5回線までシェア可能です

・データ容量を使い切った場合には、通信速度が最大200kbpsに制限されます。月が替わるか、容量を追加購入する事で高速通信を復活できます。

・プラン変更は月1回だけ可能です。通信容量の利用状況によって、月間データ量を変更できます。
翌月1日から適用されます。容量変更の手数料は不要です。

・ドコモ回線⇔au回線の回線変更はできません。

・エントリーパッケージ利用時には、データSIMであっても6か月間の最低利用期間が適用されます。

 

050データSIMとは

 

「050データSIM」は、簡単に言うと電話できるデータSIMで、他社にない楽天モバイル独自のサービスです。

他社でもSMS機能付きのデータプランは存在しますが、楽天モバイルの場合には、無料通信アプリ「Viber(バイバー)」を使用したIP電話機能が付属します。

分かりやすく説明すると、LINE無料通話に電話番号が付与されて、Viver間以外にも通常の電話番号へIP電話(データ容量を消費)する事ができます。

 

3桁通話(110/119/118等)ができない、非通知で通話発信ができない等のデメリットもありますが、サブ回線等として、月額最少645円から通話機能が持てるのは大きなメリットとなります。

 

スーパーホーダイ(ドコモ回線)

 

「スーパーホーダイ」プランは、月間の契約データ容量を使い切っても、快適通信の目安と言われる1Mbpsで通信が使い放題になり、通話に10分かけ放題をセットした楽天モバイルだけのオリジナル・プランです。

au回線は、組合せプランでのみ利用可能で、au回線スーパーホーダイは提供されていません。

容量が増量される前の、Y!mobile・UQmobileの2年契約プランを強く意識したプラン設定となっています。

容量によって、「S(2GB)」「M(6GB)」「L(14GB)」「LL(24GB)」の4種類が用意され、各々に楽天会員の割引が設定されています。

 

通信速度1Mbpsの使い勝手は?

楽天のWEBでは、1Mbpsの使い勝手についてこのように説明しています。

「確かに、1MbpsがMAXまで出ていれば一応実用範囲だと言われていますが、昼12時台、夕方18時台には300kbpsまで速度を制限する上、その他の時間帯でも1Mbpsを保証している訳ではないので、混雑状況によっては速度低下を起こす場合があり、必ずしも図の通りに快適には利用できないケースも考えられます。」

 

■ワンポイント

通信速度というのは、「ベスト・エフォート」方式での表示なので、理論上の最速値を記載しています。

そのため、必ずしも記載された速度を常時維持できる訳ではないので注意が必要です。

実際の速度は「実効速度」として、速度計測専門のWEB等を参考にするとよいでしょう。

 

スーパーホーダイの実際の通信速度は

こちらは、SIMの通信速度計測サイト「kakuyasu-sim.jp」さんのスーパーホーダイの実測値で、2018年10月の毎時ごとの通信速度の平均値です。

スーパーホーダイの説明には「高速容量を使い切ったら1Mbpsで使い放題」とありますが、こちらの実測値を参照する限りは、1日の全ての時間帯で1Mbps+αで、ピーク時間帯には300kbps(公称通り)になっており、

楽天モバイルの言う「高速通信」の部分がないように見えます。

実情は、「高速容量を使い切ったら1Mbpsで使い放題」ではなく、「常に1Mbps程度」の速度が出るSIMと理解した方が良さそうです。

 

楽天会員ならお得に使えるスーパーホーダイ

楽天会員、中でもダイアモンド会員は、通常のプラン料金よりも割安に利用する事ができます。

楽天会員で-500円、ダイアモンド会員であればさらに-500円と、非常にリーズナブルな料金設定です。

さらに、最低利用期間2年・3年の契約であれば、さらに割引額が増額となります。

ただし、最低期間を2~3年として契約すると、料金の割引が受けられる一方で、拘束期間も長くなるので注意が必要です。最低期間3年で契約の場合には、36カ月間の拘束を受け、この期間中の解約・MNP転出の場合には9,800円の契約解除料が発生します。

 

■ワンポイント

楽天モバイルの「スーパーホーダイ」は、月々の料金をとことん安くし、さらに楽天ポイントまで付与されると言う楽天会員なら非常にお得なプランですが、一方では「最低利用期間」の拘束が長い等のデメリットもあります。

サービス内容等をよく精査した上で申し込む事をお勧めします。

 

楽天モバイルのオプションサービス・諸費用

以下は、楽天モバイルの主な手数料とオプションの利用料金の一覧です。

■諸費用

他社MVNOと比較して特別割高・割安という事はなく、ごく一般的な料金設定となっています。

契約事務手数料が一見割高に見えますが、他社では「事務手数料」と「SIM発行手数料」を分けているのに対し、楽天モバイルでは合算で表示しているに過ぎません。

 

■データ容量追加購入

データ容量の追加は、必要に応じて3つの容量から選択できますが、容量が多いほど割安な設定です。

有効期限が3か月間ありますので、毎月少しずつ足りないという場合には1GBまとめて購入した方がお得です。

 

■かけ放題オプション

以前は、「10分かけ放題」の他に、通話が全てかけ放題になるフルタイプのかけ放題(「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」)もありましたが、現在は廃止になっています。

現在は、「楽天でんわ 10分かけ放題 by 楽天モバイル」のみ、利用可能となっています。

 

1点注意すべきは、契約解除料における他社との違いです。

楽天モバイルの場合には、エントリーパッケージを利用して契約事務手数料を無料で新規契約をした場合には、データSIMであっても6か月間の最低利用期間が適用され、その間の解約については9,800円の契約解除料が課せられます。

他社MVNOの多くは、データSIMには解約時期に関わらず最低利用期間の設定はなく、契約解除料等のペナルティは課されません。

 

■ワンポイント

楽天モバイルをデータSIMで試すのは少々コストを覚悟しなければなりません。

楽天モバイルには1GBプランがないため、高速通信が利用できるのは3GBプランからになる事に加え、エントリーパッケージ利用の場合には6か月間の最低利用期間が設定されるため、プラン料金を6か月分支払うか、解除料を支払って早期解約をするしかありません。

いずれにしても、データSIMのお試し利用は、他社よりもコスト増になってしまいます。

 

楽天モバイルの通信速度と実用性

プラン料金と並んで、格安通信会社選びの重要な要素である「通信速度」について見てみます。

 

回線の供給元

楽天モバイルの通信に関しては少々複雑な面があります。

楽天モバイルがモバイル通信事業を開始してから、どこから通信回線を調達したかによって端末のAPN設定や通信速度などが異なるためです。

ドコモ回線プランでは、契約時期によって「vdm.jp」「rmobile.jp」「rmobile.co」等のAPNが割り振られますが、これは他社通信会社をMVNEとして回線を調達していたためです。

「vdm.jp」についてはNTTPCコミュニケーションズ、「rmobile.co」については、グループ会社である楽天コミュニケーションズをMVNEとしています。

 

MVNEによる通信速度に大きな違いはありませんが、楽天モバイルの通信速度は「常に快適」という訳には行きません。朝夕昼時のピーク時には通信速度の低下が起こり、実用速度下限1Mbpsを割込む事も珍しくありません。

一時よりも若干改善してきたという評判もありますが、UQmobileやLINEモバイル等の良好な通信速度を提供する他社MVNOとの比較では見劣りしてしまう現実は否めません。

また、2018年10月1日から提供を開始したau回線によるMVNOサービスは、技術力には定評のあるIIJ(Internet Initiative Japan)をMVNEとして回線を調達しています。

しかし、IIJ自体がさほど通信速度の絶対的な速さを求めないため、楽天モバイルau回線はサービスイン直後にも関わらず、すでにピーク時に速度低下を起こしており、ドコモ回線同様、「速いSIM」ではありません。

 

楽天モバイルの通信速度(実測値)

以下は、楽天モバイルau回線SIMを実際に使用して計測した通信速度の実測値です。

時間帯によっては、20Mbps超の高速通信が可能なケースもありますが、その他では良くて10Mbps前後、ピーク時時間帯には速度低下が著しく、実用下限の1Mbpsを割込んだデータが何回も記録されています。

「スーパーホーダイ」の項でも述べましたが、「1Mbps」という通信速度は実用的な速度の下限と言われ、1Mbpsを割込むと、日々使用する上では実用性を損なうとされています。

 

楽天モバイルは、1Mbps出ていればWEBアクセスや動画も問題ないレベルで利用できるとしていますが、この点について筆者としては同意しかねます。

経験的に言えば、WEBを快適に閲覧するには最低でも2~3Mbps、動画視聴には最低7~8Mbpsの速度が必要と考えていますので、楽天モバイルの通信速度は少々物足りないと感じます。

ただ、楽天モバイルのau回線の提供元は、回線の安定性には定評のあるIIJですので、低速であってもタイムアウトなどは起きにくい印象がありました。

 

それにしても、サービス提供開始からまだ1か月も経たない中で、すでに1Mbpsを割込むのは、いささか早過ぎるのではないかと思います。通常、新たにサービス開始となった通信プランは、少なくとも半年程度は実用速度を割込まないように対処するものですが、楽天モバイルはそうは考えていないのかもしれません。

 

楽天モバイルの端末ラインナップ

楽天モバイルで取り扱うスマートフォンはバリエーション豊富なラインナップとなっています。

 

楽天モバイルのAndroidスマホ

楽天モバイルは、流通最大手の一角である楽天本体が運営するモバイル通信事業だけに、ラインナップされる端末も、その資金の潤沢さや、調達力の高さなどを感じさせる充実したものです。

現時点で、20機種以上ものAndroid端末をラインナップし、切り欠きのないフル全画面スマホ「FIND X(OPPO)」や、側面にチタン合金、背面にセラミックを使用しAndroid9を搭載した「Essential Phone」など、最新モデル・高級モデルから、2万円以内で購入できる廉価モデルまで幅広い端末を自由にチョイス可能です。
(一部au回線で使用不可なモデルあり)

端末は、SIMフリーで楽天モバイルを含めいずれの通信会社のSIMロックはありません。

購入は、一括払いや、24回分割が選べますが、選択するプランにより、最低利用期間が異なります。

 

■お勧めAndroidスマホ

楽天モバイルの現行ラインナップのお勧めは、「AQUOS Sense Plus(SH-M07)」です。

安心の日本製で、SHARPならではの美しいディスプレイ(IGZO)は大画面5.5インチ、省電力に優れた液晶と3,100mAhの大容量バッテリーで電池長持ち、防水・おサイフケータイ・指紋認証に対応して、価格は3万円台前半とリーズナブルです。初心者からミドルユーザーまで安心して使える国産スマホです。

 

楽天モバイルのiPhone

多くの格安通信会社がAndroidスマホのみの取扱いなのに対して、楽天モバイルでは、海外版・中古機ながらiPhoneをラインナップしています。

購入できるのは、海外版のiPhoneSEと、メーカー整備品のiPhone6sです。

 

海外版iPhoneSE

iPhoneは出荷される国によって、仕様やインストール済みのアプリの内容等が異なりますが、「国」を選択する事で日本語表示が可能です。もちろん、日本国内で使用できる周波数帯域対応のモデルを選んでいますので、国内で使用するのに大きな問題はありません。

Apple Inc.の1年間のハードウェア保証の対象ですし、より長い保障を希望する場合には、Apple Care+にも加入する事ができます(自分で手続き)。

ボディカラーは、ゴールド・シルバー・スペースグレイ・ローズゴールドの4色を選べ、ストレージは16GB/32GB/64GBから選択できます。

すでに、Appleの正式ラインアップからは消滅していますが、「小さなiPhone」として根強い人気を保っています。機能・性能的には、iPhone6sをコンバートしたため、6sに準じます。

SIMフリー端末です。

 

メーカー整備品iPhone6s

メーカー整備品とは、メーカーAppleが責任もって動作を確認し整備した端末で「CPO」とも呼ばれます。

国内正規販売の端末ではないので、プリインストールされているアプリが一部異なる場合がありますが、日本語表示も可能ですし、周波数帯の点でも問題なく使用可能です。

メーカー整備品ですので、Apple Inc.の1年間のハードウェア保証の対象となり、より長い保障を希望する場合にはApple Care+にも加入する事ができます(自分で手続き)。

用意されるiPhone6sは、ボディカラーはシルバーのみですが、ストレージは64GB/128GBを選択できます。

 

■お勧めiPhone

楽天モバイルで取扱いのiPhoneは実はかなり割高です。

iPhone XS/XS MAXの発売によって、Appleの旧型iPhoneが一斉に値下げとなりました。

すでに、iPhoneSE・iPhone6sはラインナップにありませんが、それよりも新しいiPhoneが割安で購入可能です。

iPhone SEには「大きさ」という他にない特徴がありますが、iPhone6sについては、サイズは同じで防水機能・ApplePay搭載のiPhone7の方が割安ですので、無理に中古iPhone6sを購入する必然性はなさそうです。

また、楽天モバイルの分割支払いは、クレジットカードの分割払い利用を前提としているため、他社MVNOの分割払いにはない、「分割手数料」が上乗せされる点も注意が必要です。使用するカードによって分割手数料は異なります。

 

以上から、残念ながら楽天モバイルのiPhoneは、SEは「大きさ」が他に替えられない場合には選択理由になりますが、iPhone6sの場合にはお勧めはできません。

楽天モバイルでiPhoneを利用したい場合には、AppleでSIMフリーiPhone7またはiPhone8を購入される事をお勧めします。

 

楽天モバイルのメリット・お勧めポイント

ここまで、料金プランや各種手数料・オプションサービス、端末ラインナップ等を見てきましたが、ここで、楽天モバイルの「お勧めポイント」をまとめてみたいと思います。次項、「お勧めできないポイント」と併せてお読みください。

 

マルチキャリア化によるSIMロック端末の受け入れ拡大

長年、NTTドコモ回線サービスのみを提供してきた楽天モバイルですが、2018年10月1日より、2つ目の回線選択肢として、au回線によるMVNOサービスの提供を開始しました。

これにより、他社からMNPで乗換える場合、NTTドコモとauで購入した端末をSIMロック解除なしに、そのまま利用できるようになりました(一部例外あり)。

NTTドコモで購入したスマホは原則SIMロック解除なしに楽天モバイルドコモ回線サービスで利用可能です。

auで購入したスマホは、一部のVoLTE対応端末(iPhone6s/SE/7/7Plus)を除き、au回線サービスで利用可能です。

もちろん、2015年5月以降に発売された端末であれば、いずれのキャリアで購入した端末でも、SIMロック解除してSIMフリー端末にできるため、ドコモ・au両方の回線サービスで利用可能です。

 

■SIMロックのおさらい

SIMロックとは、大手キャリアが他社回線で端末を使えなくするロックの仕組みで、自社のユーザーを他社へ流出させない方策として、長年実施されてきました。

SIMロックが施されたスマホは、他社の回線で利用できないことから、面倒な「SIMロック解除」が必要ですが、端末の発売時期によってはロック解除対象外のものもあり、MVNOへの乗換えの大きな障壁となってきました。

2015年5月以降に発売されたスマホであれば、SIMロック解除して他社回線での使用が可能になりますが、ユーザーはSIMロック解除手続きが「面倒だ」と避ける傾向にあり、同じ回線ならSIMロック解除不要というルールを活かし乗換えを促進するため、MVNO各社はマルチキャリア化を進めています。

 

通信量削減に有効な低速モード

MVNO各社では、特定のサービスやコンテンツで消費されるパケット量を、月間容量にカウントしない、いわゆる「カウントフリー」オプションの提供が増えています。

LINEモバイルは、SNSの通信が無料になり、BIGLOBEやOCNではエンタメ関連の通信が定額となるサービスを提供していますが、楽天モバイルでは、現在のところカウントフリーサービスの提供はありません。

しかし、カウントフリーと同じように月間のデータ容量を節約できる機能が備わっています。

組合せプランで提供される「低速モード」で、受信時最大200kbpsながら無料で通信する事ができます。

通信料オーバーによる速度制限も撤廃され、実質的に無料で無制限にデータ通信を利用する事ができます。

 

こちらは、低速モード時のスピードテストです。

0.27Mbpsは、換算 (×1,024) すると276.48kbpsとなり、上限200kbpsの速度が充分に出ています。

もちろん、時間帯や利用場所で速度は変動しますので常にこの速度が保証される訳ではありませんが、低速時にこれだけの速度が出ているのは良心的と言えます。

 

楽天モバイルSIMアプリ

高速⇔低速の切換えは、無料で配布される「楽天モバイルSIMアプリ」で行います。

 

アプリでは高速⇔低速切替の他、データ容量の残量確認や、データ追加購入、支払いや契約状況の確認等が可能です。アプリは、アプリストア(GooglePlay・AppStore)で無料でダウンロードできます。

 

余ったデータ容量をシェアできる(月額100円)

家族でも、自分だけでも、余ったデータ容量をシェアできます。

最大5人で分け合うためには、グループを作る必要がありますが、家族に限らず、友人知人などオーナー(グループを作る人)が招待した楽天モバイル会員なら、最大5人までグループに属する事ができ、データシェアが可能です。

同様に、自分だけで複数回線(最大5回線)でデータをシェアする事ができます。

余ったデータ容量を無駄にせず、有効に使い切る事ができます。

※データシェアはドコモ回線のみ可能です。au回線では利用できません。

 

■ワンポイント

月額料金なしで、データシェアできる通信会社は少なからずありますので、月額100円のデータシェアの仕組みを利用したいために楽天モバイルを選ぶ必要はありません。mineo、LINEモバイル等を検討してみてください。

 

料金支払い方法が豊富~ポイント利用も可

通常、MVNOの料金支払い方法はクレジットカードのみですが、楽天モバイルの場合は、月額基本料や通話料、オプションサービス料、手数料・契約解除料、端末・アクセサリー一括購入などにクレジットカード以外の支払方法を選択できます。

  • クレジット・カード
  • デビッド・カード
  • 口座振替
  • 楽天スーパーポイント

ただし、端末・アクセサリーの分割購入は、クレジット・カードのみ利用可能となります。

 

楽天スーパーポイントが貯まる

支払方法の項では支払いに楽天スーパーポイントが使える事をご紹介しましたが、楽天モバイルの利用料金でポイントを貯める事も可能です。100円で1ポイント(還元率1%)の楽天スーパーポイントが付与されます。

さらに、楽天モバイル利用者は、楽天市場での買い物の際のポイント2倍の特典があるので注目です。

 

楽天モバイルのデメリット・残念ポイント

本項では、楽天モバイルのデメリット・残念ポイントについてまとめます。

 

通信速度が遅い、ピーク時には1Mbps未満

通信速度に関しては、楽天モバイルの一番の弱点と言えるかもしれません。

「楽天モバイルの通信速度」の項でも述べたように、ピーク時間帯の速度低下が激しく、低下時にWEB閲覧や動画視聴はかなり厳しいと言わざるを得ません。

例えば、お昼時にランチ検索をしても、WEB表示が途中で止まってしまってうケースがあります。

グルメ検索のWEBは、画像点数が多いためモバイル通信にとっては大仕事ですが、ピーク時間に1Mbpsを割込むような速度では、WEBを全て表示できずにタイムアウトになってしまう事があります。

使いたい時に使えないのでは、何のためのスマホか…と言う事になり兼ねませんので、ある程度の通信速度を維持できるSIMを選びたいところです。

朝夕の通勤時間・昼12時台にスマホは使わないというユーザーであれば、速度低下の影響をあまり受けずに利用する事ができますが、それでも常に快適と言う訳にはゆかないでしょう。

 

通信の最適化を実施

通信の最適化とは、通信の中身に手を加えて、通信を滞りなく完了させるための対策…と言えば聞こえは良いですが、では実際にどんなことをするのか…と言うと、画像などを圧縮して送信し、「大きな荷物をコンパクトに縮小して」届けます。

画像をはじめ、通信の中身はテキストにしても動画にしても、圧縮すれば劣化しますので、つまり最適になるのは通信の流れだけであって、ユーザーサイドから見れば、勝手に通信の中身を圧縮・劣化される訳で、決して歓迎できる事ではありません。

 

楽天モバイルのWEB上には、ユーザーに分かりやすい形で「通信の最適化」について説明するページは存在せず、各種注意事項の中に目立たず記載があるのみです。

こうした不都合なことをできるだけ目立たないようにする企業の姿勢はあまり褒められたものではありません。

なぜ最適化が必要なのか、どんな対策を行っているのか、その結果ユーザーにはどんな影響があるのか等々、ユーザーに説明すべき事、ユーザーが知る権利がある事柄はたくさんあると思うのですが、こうした姿勢は、ユーザーが気づかなければそのままにしようとするようで、あまり好ましくありません。

 

エントリーパッケージがお得にならない

新規契約の際に、エントリーパッケージを使って契約事務手数料を安く済ませるのはMVNO契約の常道ですが、楽天モバイルの場合には注意が必要です。

音声SIMの契約の場合は問題ないのですが、データ専用SIMを契約する際にエントリーパッケージを使用すると、データSIMでも「最低利用期間」の拘束と受け、6か月以内の解約の場合には契約解除料(9,800円)が必要になります。

通話SIMを契約する前に、データSIMをお試し利用してみたい…と考えている方は、楽天モバイルでは最低6か月間の拘束を受ける点に充分ご注意ください。

 

電話サポートが繋がりにくい

これは、シェアトップの人気通信会社ですし、多くのユーザーが電話をかける時間が集中しているので致し方のない部分もあるのですが、それにしても、かなり繋がりにくいのは事実です。

サポートの混雑は、通信速度の低下する時間帯と被っている場合が多いので、多くの利用者が集中する時間帯を避ける事で、多少なりとも繋がりやすくなる場合があります。

楽天モバイル側でも、AIチャット(AIが定番の質問に応対する)や、オペレーターによるチャット・サポートを用意するなど、混雑緩和を図っていますが、あまり効果は出ていないようです。

 

なお、楽天でんわのサポート電話は珍しい「050」局番ですが、楽天グループの無料通信アプリ「Viber(バイバー)」を使用すると、通話料無料で問合せすることができます。

 

現役ユーザーから見た楽天モバイルのお勧め度は?

楽天モバイルはさすがに人気NO.1のMVNOだけあって、何事にも「ソツがない」サービスを提供していると思います。プラン料金も平均より若干割安な絶妙な設定ですし、端末ラインナップも、流通大手楽天ならではのバリエーションの豊富さが魅力です。支払方法にも様々な選択肢があって、そうした部分に良さを感じるユーザにはお勧めのMVNOと言えます。

保有回線数シェアでトップ(15.5%)である事の安心感を感じられる方もいるかもしれません。

 

しかし、WEB閲覧が多く、YOUTUBE等も良く利用する筆者から見ると、どうしてもピーク時の通信速度の低下が満足度を大きく下げています。筆者のように速度を重視するユーザーは、ピーク時間帯に1Mbpsを割込む事を許容できない可能性が高いと考えます。

 

楽天モバイルは、「1Mbpsあればこんなことができます」と、自社サービスをアピールしています。

この「快適度」の表示もかなり甘い見通しと言えますが、それよりも重要なのは、1Mbpsを確保できるのが、ピーク時間帯以外の比較的混雑が少なく速度が出やすい時間帯に限られる点です。

ドコモ回線でも、au回線でも、昼12時台のピーク時には1Mbpsを割込むケースがほとんどです。

ピーク時に1Mbpsを割込む事を許容できないとなると、実は、楽天モバイルに限らず多くのMVNOが該当してしまい、選べる通信会社は非常に限られてしまうのですが、それでも、「使いたい時に使えない」ようなSIMは基本性能を備えていないと感じてしまいます。

 

さらに、「通信の最適化」を実施し、かつ、ユーザーに回避する方法を提示していない点も見過ごせません。

通信速度の速い・遅いはユーザーによって重要度が異なりますが、通信に無断で手を加える事は、ユーザーの考え方の関わらず、やはり企業としての信義を疑わざるを得ません。

しかも、注意書きは目立たない場所に記載するなど、ユーザーへの説明や理解を求める姿勢を感じられず、この点でも筆者が楽天モバイルにシンパシーを感じない原因になっています。

 

以上から、筆者の楽天モバイルのお勧め度は、10点満点中6点と致します。
通信速度は重視しない、通信の最適化も特に気にしないという方には、お勧め度はもっと高いかもしれません。

 

楽天モバイルの契約方法

楽天モバイルは、実店舗とオンライン、2通りの申込みが可能です。

 

契約時に必要なものを事前に準備

契約時には、「本人確認書類(データ専用SIM以外)」、「楽天ID/パス」「MNP予約番号(MNP利用者のみ)」が必要です。

 

■本人確認書類

運転免許証・パスポート・健康保険証などの公的証明書と、場合によって補助書類が必要です。

本人確認書類に記載の氏名や住所が現状と相違がある場合には、予め、現状と一致させておく事が必要です。

※本人確認書類の詳細は以下をご参照下さい。

楽天モバイル: 本人確認書類(Webでお申し込みの場合)

 

■MNP予約番号

楽天モバイル申込時に、有効期限まで10日以上ある事が求められていますので、ご注意下さい。

通信各社のMNP予約番号取得の詳細は以下をご参照下さい。

楽天モバイル: MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)

 

■ワンポイント

本人確認書類に現状との相違がある場合や、本人名義のクレジットカードがない場合など、手続きが遅れる要因があるため、全ての準備が整ってから「MNP予約番号」を取得するようにしましょう。

MNP予約番号の有効期限が切れると、楽天モバイルとの契約は不成立、元の通信会社の契約が継続することとなり、MNP手続きは予約番号の再取得からやり直しになります。

そうした余計な日数がかかる事で、大手キャリアやサブブランドからの乗換えの場合には、更新月を過ぎてしまう可能性があります。その場合「解約金(違約金)」が発生しますので、有効期限には充分注意が必要です。

併せて、料金の支払い方法に関する手続きも必要となります。

■クレジットカード・デビットカード

VISA・Master・JCB・American Express・Diners Clubのクレジットカードと、楽天銀行・スルガ銀行のデビットカードからの支払いが可能です。

端末の分割購入には、VISA・Master・楽天カードが利用可能です。

■口座振替

多くの都市銀行・地方銀行・ネット専業銀行・ゆうちょ銀行・信用金庫などで口座振替が利用可能です。

利用可能な金融機関は以下をご参照下さい。

ご利用可能金融機関・ネット口座振替受付サービス|三菱UFJファクター株式会社 代金回収サービス

 

実店舗で申し込む場合

楽天モバイルは、イオンモールやケーズデンキ、コジマ×ビックカメラ、ジョーシンなどに次第に店舗数をふやしていますので、対面で契約・端末購入も可能です。

お近くの店舗の検索はは以下をご参照下さい。

楽天モバイル:店舗(楽天モバイルショップ)

 

オンラインで申し込む場合

WEB上からガイダンスに従って選択をしてゆく事で、簡単に楽天モバイルに申込む事ができます。

SIM契約だけでなく、端末セットでの購入・契約も可能です。

 

■申込時の注意事項

オンラインからSIM及び端末の契約・購入の際には以下の点に注意してください。

  • 申込者の氏名・住所等は、本人確認書類と一致している必要があります。
  • MNP予約番号には有効期限がありますので要注意です。
  • 楽天モバイル申込時には有効期限残が10日間以上必要です。
  • ドコモ回線・au回線を間違えず選択します。
  • SIMの申込みの場合はSIMサイズを間違えないよう注意が必要です。SIM交換には別途手数料が必要です。
  • 端末セットの場合はSIMサイズは自動的に適切なサイズが選択されます。
  • エントリーパッケージ利用の場合は、データSIMであっても6か月間の最低利用期間が課せられます。
  • SIMや端末の送付先は申込み住所のみで、別住所への転送は不可となります。
  • 手持ちの端末を利用する場合には、必ず事前に動作確認を行いましょう。

動作確認済み端末一覧は以下をご参照下さい。

楽天モバイル: 動作確認済み端末

 

手持ちのiPhoneを利用するには

楽天モバイルのSIMのみを契約し、手持ちのiPhoneで使用する事ができます。

○はSIMロック解除不要でそのまま利用できるiPhoneです。

△はSIMロック解除可能で、解除すれば利用できるiPhoneです。

×はSIMロック不可の端末で、利用できないiPhoneです。

 

基本的には、購入と利用が同じ回線であればSIMロック解除不要で利用できます(au版iPhone6s/6sPlus/SE/7/7Plusは例外。要SIMロック解除)。

iPhone6/6Plus以前のモデルは、2015年4月までに発売された端末なので、SIMロック解除対象外となります。

上記○及び△の利用可能iPhoneのSIMサイズは、全て「nanoSIM」(現在の最少サイズ)です。

動作確認済み端末一覧は以下をご参照下さい。

楽天モバイル: 動作確認済み端末

 

中古端末購入時の注意

中古スマホ販売店や、オークションや譲渡などによって中古端末を入手して楽天モバイルで利用する場合、以下の点について注意しましょう

・端末購入本人以外のSIMロック解除は不可です。SIMロック未解除端末を購入しても解除できません

・端末代金の未払いなどで、ネットワーク制限を受けた端末は利用できません。

通信会社が販売する「メーカー整備品(CPO)」以外の中古端末は、SIMロック解除できない、ネットワーク制限を受けている等の「訳アリ」端末が出回っている可能性を否定できません。充分にご注意ください。

 

契約完了・利用開始

本人確認書類をアップロードし、申込内容や本人確認書類に問題がなければ、平日であれば一両日中に発送の連絡がメールで送られてきます。

他社の事例では、本人確認と発送のタイミングは同日の場合が多いのですが、今回の筆者の申込みの場合は、本人確認書類の手続き完了から、SIM発送完了のメールまで31時間ほどかかっており、契約~SIM発送はあまり迅速とは言えませんでした(常にそうなのかは分かりません)。

 

端末の設定(APN設定と利用開始)

楽天の通信サービスを利用するには、端末に楽天モバイルのAPN設定を行う必要があります。

楽天モバイルには複数のAPNが存在しますので、まず最初にSIMの台紙に記載されたAPNを確認します。

 

■Androidスマホ

「設定」→「もっと見る」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント」と進み、表示される「楽天モバイル」(台紙に書かれていたものと同一のAPN)にチェックを入れれば設定完了です。

 

もし、「楽天モバイル」が表示されない場合には、画面右上の「+」をタップし、項目を1つずつ手入力します。

・名前…任意の名前

・APN、ユーザー名、パスワード…台紙に記載の通りに入力します。

こちらは、今回筆者が申し込んだau回線SIMのAPN情報です。

ここに記載されている通りにスマホに入力します。

 

■iPhoneの場合

iPhoneの場合は、手動でAPN設定は行わず「プロファイル」と呼ばれるファイルをインストールする事で自動的に設定が行われます。

iOS設定の詳細は以下をご参照下さい。

楽天モバイルでiPhoneを使う方法【設定編】

APNごとにプロファイルが異なりますので注意が必要です。

 

楽天モバイル まとめ

今回は、実際に利用している者の立場・目線から楽天モバイルについて、そのメリット・デメリットをご紹介しました。

筆者が実際に利用しているのは、au回線ですが、サービスインして間もないこの時期に、すでにピーク時間帯には実用下限1Mbpsを割込むなど、ドコモ回線を含めても、正直なところ、通信速度においては決してお勧めできる通信会社とは思いません。

もちろん、最大のユーザー数を抱えるトップシェアですので、全てに「ソツ」のないサービス内容となていると感じますが、通信の最適化についての説明や、ユーザーの理解を求める姿勢を見せない点や、エントリーパッケージを使用した場合には、最低利用期間が設定されること、そして、それらの注意書きが非常に目立たなく記されている事などに、企業としての信義を疑ってしまう面がある事は否めません。

楽天経済圏のユーザーさんには、楽天ポイントが貯まる・使える事は大きなメリットですし、通信速度や最適化など、全く問題ではない、気にしないという方には、平均点の高い通信会社かもしれません。

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