先日発表されたMM総研の調査によれば、格安通信会社のシェアは伸びてはいるものの増加率には陰りが見えてきており、特に個人ユーザーのスマホ通信向けサービスは頭打ちだと言います。

その原因は、2017年中盤から大手キャリアが続々と割安なプランの提供を開始した事と、サブブランドの隆盛が大きいというのがMM総研の見立てでした。

 

確かに、au「ピタットプラン」の1GB時1,980円~という料金設定はインパクトがありました。

「え?!大手キャリアで月額イチキュッパから使えるの?」と驚きの声が上がった事も事実ですし、物議を醸しているiPhoneX等の高額スマホを4年分割購入し、2年ごとに新しいスマホに交換できる制度は、常に新しいスマホを持ちたいユーザーには「おあつらえ向き」のサービスかもしれません。

 

また、NTTドコモの「docomo with」も購入した端末を使い続ける限り、毎月1,500円もの料金割引が受けられるのは、どう考えてもお得です。

単純計算で、1年で18,000円、2年で36,000円…と計算してゆくと、一般的なユーザーの買換えサイクル3年間では、なんと54,000円もの割引を受けられる事になります。

そこらの変な貯蓄や投資よりも、断然効率が良いと考えるユーザーが少なからずいるようです。

 

今回は、そんなMVNO逆風の中、着実にユーザーを増やしつつ、徐々にその真価を発揮し始めているUQmobileにスポットを当て、間もなく再登場してライバルとなるであろうLINEmobileとの対決を予想してみたいと思います。

純MVNOはもはやマイネオだけ

「純喫茶」と言う言葉をご存知でしょうか?

飲食店営業ではなく、喫茶店業許可を得て営業している喫茶店の事で、種類を販売しない純粋な喫茶のお店という意味です。

他の事業への進出・転身がなく、個人ユーザーのスマホ通信向けのサービス1本で勝負している「純MVNO」は、大手ではもはやマイネオのみになってしまった感があります。

 

MM総研の格安通信会社のシェアランキングのトップ6社のうち、第1位だった「楽天モバイル」は、すでに総務省からの認可を得て回線(帯域)を取得しMNOへの道を歩み始めています。

第2位の「IIJ(インターネット・イニシアティブ)」は、NTTドコモとの関係の中でフルMVNOへの道を進んでいます。

元々、法人契約や、MVNEとしての事業割合が大きいIIJは、IoTを含めた得意分野へさらにシフトしてゆくものと考えられます。

 

第3位の「NTTコミュニケーションズ」も同様に、法人契約や多く、MVNEとして他社MVNO事業を支援する立場での業務が多くなりそうです。

 

第4位の「UQコミュニケーションズ」は、元々の同社の事業であった「QiMAX」のMNOとしての収益が順調に育ち、その上でのMVNO事業は、通信速度を見ても分かるように潤沢な資金を持つMNOならではです。

 

第6位の「NUROmobile」も各社に回線と技術を提供するMVNEとしての事業が大きな割合を占めています。

残る第5位のマイネオも、実はMVNEとしての活動も行っていますがあまり規模は大きくなく、マイネオのみが個人ユーザーの通信向けサービスをメイン事業で展開している印象です。

そういう意味で、「純MVNOはもはやマイネオだけ」と言えるのではないかと思います。

これが何を意味するのか…と言うと、単純に言えば、別ルートの収益がない、あるいは乏しいと言える訳です。

2018年前半のマイネオは、通信速度に関して過敏なまでにこだわった活動をしました。

2017年末から開始された総務省の検討会では、KDDIグループ会社としてのUQmobileに不公平な優遇があるのではないかと噛み付きました。

これは自社の速度が挙げられない中で良好な速度を出しているUQmobileの速度を抑制しようとしているように見えました。

 

また、公取委の意見交換会では大手キャリアの回線賃料が高すぎると噛み付き、自社の速度が上がらないのは回線賃料が高いためであると訴えているかのようでした。

さらに、既存ユーザーに事前の告知・承諾なしに「通信の最適化」を実施し、さらにユーザーにはそれを回避する方法を与えず、批判を浴びても最適化を中止する事なく、そのまま継続しています。

 

2018年6月11日からは、ピーク時の速度を制限する代わりに料金を割り引く「エココース」のトライアルへの申込み受付を開始しました。

このいずれもが、思うように向上しない通信速度への対応だと考えると、もう「なりふり構わず」といった印象が否めません。

 

ただ、マイネオの施策は全て料金割引・値引きの方向へ向いていますが、それではますます収益性が悪化して帯域の増強をしにくくしているのではないかと心配になります。

 

先の総務省検討会では、マイネオの「auからの優遇措置を受けているから高速通信を維持できているのではないか」という疑念に対し、UQmobileは、「他社MVNOよりも割高な料金設定で収益が確保できているので帯域増強が十分行えている」という主旨の反論をしていました。

確かにUQmobileの料金プランは、大手よりは安いものの、MVNO各社と比べると若干割高な料金設定になっています。

 

また、「b-mobileS 990ジャストフィットSIM」のリリースの際に日本通信の福田社長は、「(従量課金制で)1GB=500円という料金設定によって、ユーザー数が増えても常に快適で安定したサービス品質を維持できるように設計した」という主旨のコメントを寄せています。

990ジャストフィットSIMは、1~2GBでの料金の割安感に比べて、3GBをを超えると他社MVNOの固定制料金よりも割高な金額になるような料金設定になっています。

 

現在のMVNOの多くは「料金の安さ」や、「お得感」ばかりを追い求めている感がありますが、多少割高でもピーク時の通信速度を維持できるようなサービスを評価するユーザーは少なくないのでは?と思います。

低料金競争・お得競争ばかりではなく、品質での競争があってもよいように思います。

 

ライバルY!mobileに差をつけるUQmobileのオンリーワン

総務省検討会においてUQmobileはこうも言っています。

「WiMAXのMNOとして快適な通信速度の提供を最も重要視しているため、MVNOサービスにおいても一定の通信速度を確保することが弊社のポリシー」である。

 

この事は、ユーザーサイドから見れば、事業者として「通信速度は落としません」と宣言したにも等しく、言い換えれば「速度を重視するならUQmobileを選べば裏切りませんよ」と言っているも同然です。

これは、ユーザーに取ってみれば、通信会社選択時の大きなポイントとなります。

 

他社MVNOが低料金競争に明け暮れ、ピーク時の通信速度を改善できない状況が長らく続く中でも、UQmobileだけは、24時間365日、常に快適な通信速度を提供しているとすれば、もうその時点で、比較対象になるMVNOはいないと言っても過言ではありません。

 

残る問題は、UQmobile自身が言うように、少し割高な料金をどう受け止めるか…だけです。

月額で、数百円~1,000円程度の料金差を、「速度が遅いだけで支払いたくない」のか、「その料金差なら速さを選ぶ」のか、それはユーザー次第ですが、いずれにしても、高速通信と言う点で、これだけ明確に方針を打ち出している事業者は他にないのもまた事実です。

 

通信速度も料金も拮抗するY!mobileとの差別点

料金プランの内容や金額、iPhoneのラインナップなどそっくりな内容のY!mobileとUQmobile。

それもそのはずで、実はUQmobileが真似しているというか寄せていった経緯があります。

 

そもそも、MVNOがまだ一般的になりつつある頃、実はKDDIはあまり積極的ではありませんでした。

ドコモは、元国営企業の宿命で、回線を貸し出す事を率先して行わざるを得ない立場でしたが、Softbankは、回線を貸し出す事はせず、自らの社内に「Y!mobile」という、Softbankに次ぐ第2の通信ブランドを作りました。

これが大当たりして、auからの最多流出先がY!mobileだった事から、慌ててUQコミュニケーションズにテコ入れして対抗させるようになったため、様々な部分でY!mobileに追従してきたのです。

 

しかし、一見そっくりに見えるY!mobileとUQmobileには決定的な違いがあります。

それは、Y!mobileはSoftbank自身が運営するサブブランドであり、回線を保有しているMNOであるのに対し、UQmobileはKDDIグループに属しているとは言え、あくまで別会社のMVNO(大手キャリアから回線を借りて運営される通信サービス)だという点です。

 

以下の表は、サブブランドとMVNOとしての違いをかしか一覧にしたものです。

Y!mobile UQmobile
料金プラン(1) スマホプランS・M・L おしゃべりプランS・M・L

ぴったりプランS・M・L

データ高速プラン

データ無制限プラン

+各プランに通話機能

通話サービス 10分かけ放題 5分かけ放題
なし 無料通話

S:60分・M:120分・L:180分

データ繰越し(2) なし 可(翌月まで)
データ容量節約(3) なし 低速モード(200~300kbps)
回線元のスマホ利用

SIMロック解除の要否(4)

SIMロック解除必須 SIMロック解除不要

一部機種 要SIMロック解除

2年縛りなしプラン(5) なし データ高速(+通話プラン)

データ無制限(+通話プラン)

 

(1)料金プランのバリエーションと通話サービス

まずは料金プランを比較してみると、Y!mobileではかけ放題をセットした「スマホプラン」のみであるのに対し、UQmobileでは、かけ放題セットの「おしゃべりプラン」と、無料通話がセットされた「ぴったりプラン」が用意されており、UQmobileはユーザーの用途に応じたプラン選択が可能です。

 

両社ともS・M・Lプランのデータ容量は、S(1GB)・M(3GB)・L(7GB)が基本ですが、容量増加キャンペーンによって、各々S(2GB)・M(6GB)・L(14GB)となっています。

UQmobileには「無料通話」をセットしたプランが用意されている事から、かけ放題が5分となっています。

1回の通話時間が5分を超える場合には「ぴったりプラン」をチョイスすれば、1回ごとの通話時間で区切られる事なく、月間の合計通話時間の中で自由に通話が可能となっています。

 

(2)余剰データ容量の繰越し

月間のデータ容量を使い切らずに残した場合、UQmobileは翌月に繰越す事が可能ですが、Y!mobileは繰越すことができず、余らせた分は消滅してしまいます。

大手キャリアでも、MVNOでもデータ繰越しは当たり前の機能ですが、Y!mobileにだけ繰越機能がありません。

あまり大きく取り上げられる事はありませんが、Y!mobileの大きなデメリットの1つです。

 

(3)データ容量を節約できる低速モード

UQmobileには通信速度を200~300kbpsに制限する事で無料で通信できる「低速モード」が標準装備されています。メール送受信やSNS利用など、高速通信を必要としない場合には、データ容量を消費せずに通信を利用できるため、ある種の「カウントフリー」機能と見る事もできる機能です。

低速モードは、ポータルアプリからユーザーが任意に高速⇔低速を切替える事が可能です。

 

Y!mobileの「低速」は、容量を使い切ってしまった後に強制的に128kbpsに「速度制限」される事を指します。

同じ低速でも、任意で200~300kbpsに設定して無料通信を活用する低速モードとは全く考え方が異なります。

低速モードは、MVNOのUQmobileだからこその機能です。

 

(4)回線元端末のSIMロック解除

回線元のスマホを利用できるかどうかも非常に重要なポイントです。

回線元とは、Y!mobileはSoftbank回線、UQmobileはau回線になります。

 

Y!mobileは元はイー・アクセスとウィルコムという回線保有会社を買収して、Softbankが吸収した経緯があるため、その後身であるY!mobileは回線を保有するMNOの立場です。

そのため、同じSoftbank内のサブブランドになった今でも、SIMロック解除に関しては「他社サービスへの移動」と同じ扱いになっており、必ずSIMロック解除が必要です。

つまり、Softbankで購入したスマホは、SIMロック解除必須で、解除していない端末は利用できません。

これに対してUQmobileは、IIJmioやmineoと同様に、au回線を借りるMVNOであるため、原則としてauのSIMロックがかかった端末を解除なしに利用可能です。

一部の端末(iPhone6S/SE/7/7Plus等)では端末の仕様上、SIMロック解除が必要ですが、その他の端末については原則的にSIMロック解除不要で使用することができます。

 

2017年8月にルール改定が行われ、同じ回線を使用するMVNOで、回線元のSIMロックがかかった端末でもロック解除なしに利用できる事になりましたが、MVNOではないY!mobileには適用されません。

あくまで、大手キャリアの端末をMVNOで使う場合のルール変更だからです。

 

(5)2年縛りのないプラン

Y!mobileでは、通話機能のあるプランは2年契約+自動更新のかけ放題セットの「スマホプランS/M/L」しかありませんが、UQmobileには、2年契約+自動更新の「おしゃべりプラン(かけ放題)」「ぴったりプラン(無料通話)」に各々S/M/Lが用意されている上、2年契約でないプランも用意されています。

 

月間3GBの高速通信を1,680円で利用できる「データ高速+音声通話プラン」と、通信速度を500Mbpsに制限する代わりに容量無制限の「データ無制限+音声通話プラン」です。

これらのプランでは、通話サービスも端末購入サポートもセットされませんが、2年縛りの制約を受けません。通話SIMで最低利用期間1年が設定されているのみで、1年経過後はいつでも解約・MNP転出が可能です。

 

UQmobileの優位点

こうして詳しく見てみると、Y!mobileとUQmobileは、一見そっくりなサービスを提供しているように見えるY!mobileとUQmobileですが、細部では様々な違いがある事が分かります。

Y!mobileは大手キャリアのサブブランドであるが故の制約が多く、逆にUQmobileは大手キャリアグループのメリットと、独立したMVNOである事のメリットをうまくミックスさせて独自のサービスを展開していることがわかります。

 

これらの違いをユーザーの立場から見ると、やはりUQmobileの使い勝手の良さ、選択肢の多さに軍配が上がるように思います。

 

LINEモバイルSoftbank回線サービスの内容とは

前項で見たように、Y!mobileとUQmobileには、一見同じようなサービスに見えても、その実、使い勝手や選択肢の多さに差がある事が分かりました。

特に、データ繰越しがない事と、Softabnk端末の利用の点において、UQmobileに差を付けられている感がありますが、そこで注目したいのが、2018年3月にソフトバンクグループとなった「LINEmobile」です。

 

Softbank回線を使ったグループ内MVNOという立場は、実はUQmobileと同じになります。

つまり、Y!mobileが実現できない事でも、MVNOのLINEmobileなら実現できる可能性がある訳です。

現在のドコモ回線を使用したLINEmobileのサービス内容を踏襲すると考えると、非常に魅力的でUQmobileをも凌ぐ充実したサービス内容が予想されます。

 

以下は、筆者が想定するSoftabnk回線使用のLINEmobileのサービス内容です。

LINEmobile UQmobile
料金プラン(1) かけ放題セットS・M・L かけ放題セットS・M・L

無料通話セットS・M・L

データ繰越し(2) 可(翌月) 可(翌月)
データ容量節約(3) カウントフリー 低速モード
無料通話(4) LINE通話 なし
回線元のスマホ利用

SIMロック解除の要否(5)

SIMロック解除不要 SIMロック解除不要

一部機種 要SIMロック解除

2年縛りなしプラン(6) LINEフリープラン

コミュニケーションプラン

データ高速(+通話プラン)

データ無制限(+通話プラン)

 

(1)料金プラン

あえて、Y!mobileと被る2年縛り+自動更新プランを作る必要はないのかもしれません。

しかし、総務省検討会でmineoに対しての反論のように「少し割高な料金を設定しているので収益を確保できている」というUQmobileの事例を見ると、LINEmobileの収益性改善には必要ではないかと思い、想定に加えてみました。

端末ラインナップは、Softbankの協力で現在より遥かに充実・拡大するはずですので、そうした端末の2年分割払いと、購入サポートによって2年縛りプランを契約させ、収益を好転させる…というのはあり得ない事ではないと考えます。

 

従来のドコモ回線サービスのプランをそのままSoftbank回線にも新設する事も充分考えられます。

Softbank回線の「LINEフリープラン」「コミュニケーションプラン」です。

一応、ドコモ回線プランも併売の方向性を示していますが、Softbank傘下になった以上は、ドコモ回線プランからSoftbank回線プランへの切換えは歓迎だと思いますので、同等プランを新設する可能性は高そうです。

プラン切換えの場合、切り替え手数料なしであれば切替えをより促進できるかもしれません。

また、Softbank回線サービスで「カウントフリー」を採用すれば、Softbank回線MVNOで初となります。

 

(2)データ繰越し

Y!mobileにはありませんが、MVNOには当たり前にある機能ですので、LINEmobileも当然装備してくると考えられます。

現状、ドコモ回線プランでもデータ繰越し可能ですので、そのまま適用すると思われます。

 

(3)データ容量節約

UQmobileには、通信速度200~300kbpsで無料で利用できる「低速モード」がありますが、LINEmobileには伝家の宝刀「カウントフリー」があります。

UQmobileの低速モードは、コンテンツを選ばず利用できますが、低速であるがために、動画視聴など、高速通信が求められる場面では実用性がありません。

一方のカウントフリーは、データ容量消費にカウントされずに高速通信が可能ですが、LINEをはじめとする対象SNSにのみ適用されるためコンテンツが限られます。

ユーザーの使途によっていずれを選ぶかは異なると思いますが、そうした機能がないY!mobileを補完するには十分と考えられます。

ただカウントフリーに関しては懸念材料もあります。NTTコミュニケーションズの存在です。

LINEモバイルのカウントフリーの仕組みは、NTTコミュニケーションズの技術力に支えられていると言われていますので、NTTグループの一員であるNTTコミュニケーションズがSoftbankに対して同様のサービスを提供するかどうかは微妙なところです。

 

しかし、NTグループであっても、ドコモとコミュニケーションズの仲は芳しくないというのが、もっぱらの評判ですので、意外にSoftbankグループに対しても提供するかもしれません。

 

(4)無料通話

Y!mobile・UQmobileはもちろん、MVNOも含め、無料通話機能を提供できる事業者はほとんどありません。

LINEモバイルの場合には、LINEを無料で利用できる「カウントフリー」機能が付属しているため、本来は通話料は無料なもののデータ通信を消費するLINEの無料通話が完全に無料で利用できます。

「カウントフリー」はLINEmobileのアイデンティティとも言える機能ですので、Softbank回線サービスでも採用される可能性は非常に高いはずで、そうなれば完全無料のLINE通話も利用できる事になります。

 

(5)Softbank端末利用がSIMロック解除不要

現在、Softbank回線を利用している「日本通信b-mobileS」「NUROmobile」「QTmobile」等のMVNOサービスでは、SoftbankのSIMロックされたiPhoneを解除なしに利用できる仕様になっています。

これは、初のSoftbank回線MVNOサービスを開始した日本通信の粘り強い交渉にSoftbankが応じたもので、以降のSoftbank回線を使用したMVNOサービスは全て同様の仕様となっています。

 

これを踏まえれば、新たにSoftbank回線サービスを開始するLINEmobileがあえてSIMロック解除を必要とするといった不利な仕様での展開はあり得ないはずで、当然、Softbank端末をSIMロック解除不要で利用できるようにすると考えられます。

 

LINEモバイルSoftbank回線サービスの通信速度は

現在、Y!mobileも含めた格安通信サービスで、通信速度や通信品質においては、UQmobileが独走状態です。

2016年~2017年にかけては、Y!mobileとUQmobileはほぼ同等の速度を計測するケースが多かったのですが、ここへきて、UQmobileが頭一つ抜け出した感があります。

最大のピークである昼12時台であっても10~20Mbps超の余裕の速度で、24時間常に高速安定しています。

Y!mobileは、あまり速さそのものにこだわらず、大手キャリアの「速くて当たり前」といった余裕を見せている印象です。ピーク時でも、ほとんど10Mbpsを下回る事はありません。

この2社をトップ2として、全ての他社がこれを下回り、現状でY!mobile・UQmobileを凌駕する速度を出せる格安通信サービスは皆無です。

 

では、その他は全て「遅い」という括りになるのかというと、2番手グループと呼べる格安通信が幾つかあります。

それが、日本通信「b-mobileS」と、ロジリンクス「LinksMate」です。

1日を通じて10Mbps程度を出せて、ピーク時でも4~5Mbpsを維持できる数少ないMVNOです。

 

それ以外では、Y!Mobileのサービスを名称を変えて提供している数社を除けば、ほとんど全てがピーク時には実用速度の目安である1Mbpsを下回ってしまいます。

 

そんな状況下で登場してくる「LINEモバイルSoftbank回線サービス」の通信速度は…というと。

 

高速通信を提供するのか

SoftbankグループMVNOとして、Y!mobileに準ずる速度を出してくる可能性があります。

 

2番手グループと言える速度を出しているb-mobileSもSoftbank回線MVNOですが、同じSoftbank回線を使っているNUROmobileのサービスは特に速いという訳ではありません。

通信速度というものは、Softabnk回線を使ったからと言って必ずしも速いとは限らず、偏に「帯域の太さ」に負うところが大です。

 

LINEモバイルのドコモ回線サービスは、サービス開始直後にはドコモ最速と言われましたが、約半年で昼時に1Mbpsを下回る普通のサービスになってしまった経緯がありますが、Softbank版ではその辺りを打開してくるかもしれません。

 

特に速度を意識しない可能性も

元々、ドコモ回線MVNOサービスを提供していて、他の大手キャリアグループ入りした事例として「BIGLOBEモバイル」があります。

2017年にKDDIに買収され、NTTドコモ回線サービスを継続しながら、au回線サービスも併売し、さらにauの調達力によってラインナップされたiPhoneSE/iPhone6sは、au回線でのみセット購入できるという変則的なサービス内容となっています。

 

まさに、LINEモバイルもこの事例のままで、NTTドコモ回線サービスを提供しつつ、Softabnk回線サービスを提供する方針を明確にしています。

KDDIグループ入りしたBIGLOBEモバイルですが、UQmobileとは異なり、特にau回線サービスの通信速度が速い・優れている事はなく、ピーク時には速度低下を起こす状態です。

この事例でもわかるように、グループ入りしたからと言って、必ずしもUQmobileと同様の通信速度にこだわったサービスになるとは限らないケースもあるかもしれません。

ただ、筆者としてはLINEモバイルのソフトバンクグループ入りには、UQmobileへの対抗の意味合いも少なくないと思いますので、ある程度の速度は出してくるのではないかと期待しています。

 

UQmobile vs LINEモバイルまとめ

間もなく発表されるであろうLINEモバイルのSoftbank回線MVNOサービスですが、果たしてUQmobileのライバル足り得る内容で登場するでしょうか。

 

未発表の現時点でのUQmobileの当面のライバルは、まぎれもなくY!mobileですが、残念ながらY!mobileにはサブブランドであるが故の制限・制約があり、特にUQmobileがMVNOとしてユーザーに提供しているサービスについて対抗できていないのは事実です。

大手キャリアのブループ会社としてのMVNOという、UQmobileと同等の立場になるLINEモバイルが、果たしてどのようなサービス内容で登場してくるのか、そして、UQmobileにどう対抗してゆくのかが見ものです。

LINEモバイルの新たなサービス内容によっては、2018年後半はUQmobileとLINEモバイルがガップリ四つに組んだ熾烈なユーザー獲得競争が見られるかもしれません。

 

さらに、楽天モバイルのMNO化を鑑みれば、KDDI・ソフトバンク陣営は本家「au」と「Softbank」はもちろん、サブブランドやグループ会社のテコ入れを行う可能性も少なくないと見ます。

そうなると、BIGLOBEmobileまで含めたグループMVNOの戦いに発展するかもしれません。

そうした競争は、ユーザーにとってはより割安で、お得で、使い勝手の良いサービスの登場や進化となる点で歓迎すべきことです。

2018年後半から、2019年の楽天モバイルのMNO開業までの戦いに期待大です。

コメント

アバター


ピックアップ記事


Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function related_posts() in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php:227 Stack trace: #0 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single.php(12): require_once() #1 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-includes/template-loader.php(78): include('/home/mahito/ne...') #2 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/mahito/ne...') #3 /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/index.php(17): require('/home/mahito/ne...') #4 {main} thrown in /home/mahito/network-fantasia.jp/public_html/wp-content/themes/network/single_blog.php on line 227