
映画の世界でテレビに「ニュースが見たい」とかいうと、ニュースチャンネルが表示されたり、家の鍵を指紋認証だけでロックしたり解除したり、そんな未来的な生活がもう身近に迫っているといったら、皆さん信じますか?
まだまだできることは限られてしまいますが、映画の世界が現実化してしまうような製品をGoogleが発売しています。それがGoogle Homeです。こいつでどんなことができるのか、またどんな使い方ができるのかを紹介していきます。
Google Homeって何?
Google Homeは、Googleが開発・発売している持ち運び可能な小型のスピーカーです。ただ単純なスピーカーではなく、Googleアシスタントを搭載、Wi-Fi経由でインターネットに接続して、様々な情報を提供してくれるスピーカーなのです。
音声の認識を始めさせる合言葉は「OK Google」です。この言葉を認識すると次の言葉を待つようになり、あとは声で「明日の天気は」とか「音楽を再生して」とかいうだけで、インターネットから情報を集めてきて音声で伝えたり、Google Play Musicから音楽を探して再生したりすることができます。
スピーカーとしての性能はあまり求められていないので、高音質で楽しみたい方はあるオプション品を使えば音楽も楽しむことができます。そんな、便利で面白い、さらには学習や暇つぶしもできるスマートスピーカーはこれから間違いなく注目を集める商品となるでしょう。
Google Homeではこんなことができちゃいます
ビックカメラの店舗ではキャンペーンを展開しているぐらい、注目を集めているGoogle Home。
実際に店舗に行ってどんなことができるのか、スタッフさんに聞いて見ることにしました。
またGoogle Home用の特設エリアには、実際にGoogle Homeで操作できるいろいろなものがセットされていたので、それらも体験してきました。
ラジオが聞ける
つい最近、アップデートされて聞けるようになったラジオ。インターネット経由でラジオ番組が聞けるradikoが対応となったそうで、Google Homeに向かって「文化放送が聞きたい」といえば、文化放送を聞くことができます。音声で操作するので、いちいちスマートフォンを手元に持ってきて、ロックを解除してradikoアプリを起動して文化放送を聞くという一連の動作を、Googleアシスタントが代わりにやってくれるわけです。
ボリュームの調整や、一時停止なども声で伝えるかGoogle Homeの天井部分をタップするだけで停止することができます。完全停止ではないので、もう一度タップすると再度radikoが再生されます。停止させることはできないそうで、一定時間一時停止が続くと自然と止まるようになっているとのことでした。
音楽はGoogle Play Musicから
Google Homeにアバウトな感じで再生してもらいたい音楽を伝えても、ちゃんと理解してそれにあった音楽を再生してくれます。この機能は便利で例えば「パーティーにあう曲をかけて」とか、「踊れる曲をかけて」というだけで、探し出してくれて再生することができます。
こちらもボリューム調整や、停止などの操作は声でもできます。ただし、残念なのがGoogle Homeのスピーカーがステレオ対応ではない点です。モノラルになってしまうのでステレオで音楽を楽しみたい方は、ステレオとつなぐことができるChromecast audioを使えば、ステレオにGoogle Play Musicの音楽を再生させることができます。
別売りのガジェットとなってしまうのが残念ですが、価格も4,980円で(税込)なので購入してもいいかもしれませんね。
動画再生も可能に
こちらもChromecastシリーズを使って、YouTubeやNetflixで見たい動画を検索して再生させることができます。例えば「Netflixで、ウォーキング・デッドを再生」といえば、海外人気のTVドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」が再生されます。
いちいち、動画を探す手間がないのでGoogle Homeが探している間に飲み物を用意したり、ポップコーンを用意したりして、映画や動画を楽しむことができます。
こちらも音楽同様、Chromecastが別売りになっています。Chromecast ultraは4K対応で、ChromecastはHD画質までとなっています。動画や映画を見るテレビが4K対応なら、間違いなくChromecast ultraですね。
Google Homeでできないことも…
こんなGoogle Homeでもできないことがあります。それは、Google Homeに対応されていない動画サイトや音楽サイトからは、再生できないという点です。動画でいえば、YouTubeとNetflixは対応していますが、HuluやGYAO!などは対応していません。対応していなサイトからは、動画を検索して表示させることができません。
電話機能も持っていないので、かけたり受けたりすることはできません。
音楽もGoogle Play MusicとSpotifyには対応していますが、AWAなどのストリーミングサイトには対応していません。まだまだGoogle Homeに対応したサイトがないため、心持たない感じかもしれません。
これから、どんどん増えていくことに期待しましょう。
将来の展望に期待!
今はできないかもしれませんがGoogle Homeがどんどん成長して、情報提供だけではなく家電の操作ができるようになります。
海外では、すでに自動掃除機であるルンバのスタートや停止などの操作を、スマートスピーカーからできるようになっています。
国内でもPhilips製のhueというLEDライトに関しては、オン/オフをコントロールできます。レシーバーとなる本体と対応LEDを用意すれば、Google Homeに「ライトを青色に変えて」といえば、ライトのカラーが青色に変化します。
赤外線リモコンをすべてコントロールすることもできるようになるので、テレビやHDD内蔵のレコーダー、エアコンや照明などの家電製品を操作できます。さらにIoTが進化して、家電製品にWi-Fi機能を搭載することで、Google Homeから操作することができるようになります。
その家電製品と提携することができれば、Google Homeに向かって「冷蔵庫の中に、オレンジジュースある?」とか「どんな具材があるの」とか聞くと、登録した具材があるのかないのかを教えてくれるようになり、洗濯機のスタートや停止、洗剤投入などをコントロールすることもできるようになります。
このように将来、Google Home対応の家電製品が増えることで、生活が楽になっていくことでしょう。
さらに、一家に一台ではなく各部屋に一台Google Homeが設置されれば、玄関では「鍵かけて」とか「部屋のライトを付けて」など、照明をオンオフしたりすることもできます。出かける際に、交通手段や天候などを聞いたり、寝室で出勤前の準備中に今日のスケージュルを読み上げてもらったりすることもできるし、何かをしながら耳で情報を聞いたり、メモを取ってもらったりすることができる使い方次第では、あなたをしっかりサポートしてくれるアシスタントになってくれるでしょう。
まとめ
将来の可能性が大きく膨らむGoogle Homeですが、AmazonやLINEなど他社も同じようなAIアシスタントを搭載したスマートスピーカーを販売しています。日本国内では、Google HomeとClova WAVEだけになりますが、海外ではAmazon ecoや12月にはAppleのHome Podsが発売される予定になっています。
AppleのHome Podsが海外では12月に発売されることから、さらにスマートスピーカーブームに勢いをつけることでしょう。IoTの進化と一緒に発展していくことで、これから先、どんなことができるようになるのか、楽しみで仕方がないですね。
AppleのHome Podsについては、日本への発売については現段階では未定となっています。2018年に発売されることに期待しながら、Google Homeでまずは練習しておくのも良いかもしれませんね。
ビックカメラでは店舗によって、実際にGoogle Homeでドアの鍵をかけたり、ライトをオンオフしたりすることが体験できます。最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、そのうち「OK Google」が間違いなく、口癖になってくると思います。
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